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『JET STREAM 』
著者 堀内茂男
TOKYO FM 出版
『遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇(しじま)に心を休めるとき、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。・・・・』
ジェット エンジンの金属的な駆動音の中に、かすかに聞こえてくるのは管制官と交信しているパイロットの声でしょうか。
ハイ キーなエンジンのトーンが上昇し滑走路の誘導灯が後方へ流れ始めると、やがて Take off。
堀内茂男が紡ぎだす言葉が城達也の声に乗って夜空に放たれる時、知っている筈のない遠い異国の街並みが、不思議な懐かしさを伴って想い描かれます。
現在も続いている TOKYO FM の長寿番組「ジェット・ストリーム」。
その黄金期はやはり、堀内茂男の旅情詩を城達也が朗読していた期間だったのではないでしょうか。 あの時の詩、声、そしてミスター・ロンリーのメロディーは、独特の空気感で聴く者を包んでいました。
『JET STREAM』は、そんな黄金期にオン・エアーされた膨大な詩の中から、100 編を抜粋して編集されています。