監修:樋口豊さん、モデル:太田由希奈さんということで、迷わず購入しました。
樋口豊さん、太田由希奈さんといえば以前はコーチと選手という関係でしたし、何よりも昨年10月に
行われたフィギュアスケートGPシリーズ、NHK杯のエキシビション前の名物コーナーとなっている
「豊の部屋」でも進行役として共演されていたことも記憶に新しいところです。フィギュアスケートに
愛情を持って接していらっしゃることが伝わってくるお二人です。
さて、フィギュアスケートの「美のテクニック」とは、いったい何なのでしょう?
モデルの太田由希奈さんの美しいポージングを眺められるだけでも価値あるものだと思っていたの
ですが、内容自体もジャンプ、スピン、ステップ、スパイラルの各要素の説明や、スケーティング、
エッジワークといった基本スキル、更には5コンポーネンツまでに内容が及んでいて見どころ満載です。
単純に、ポージングを楽しむだけのものではなく、要素構成などを含めてキチンと理解する、そのため
の手助けになる内容となっています。
ジャンプに関しては、アクセル、サルコウ、ループ、トウループ、フリップ、ルッツの6種ジャンプを
分解写真で説明してあり、ジャンプの見分け方の参考になります。
スピンに関しては、アップライト、シット、キャメル、レイバックの、更に各スピンのバリエーションまで
説明してあります。また、スピンの回転については角運動量保存の法則まで持ち出してたりします(笑)。
ステップに関しては、スリーターン、ブラケット、ロッカー、カウンター、ツイズル、バックスリー、ループ、
モホーク、シャッセ、チョクトウ、そしてトウステップ・バリエーションの説明があります。
ステップシーケンスの各ステップ要素をキチンと理解するのに非常に参考になります。この辺りは
TV放送の実況などでもキチンと解説されていることが少ないですからね。
スパイラルに関しては、スパイラル・ヴァリエーションとして、Y字、キャッチフット、アラベスクの説明が
あります。
現在、ルール改定でレベル認定のない「コレオスパイラル」となっている要素のため、ややあっさりめ
の解説になっています。
上記メインエレメンツの内容で本書全体の約半分のページを使用しており、残りはベーシックスキルと
プログラムパフォーマンスの内容と続きます。
中でも、コレオグラフィー/コンポジションでは「リンク全体をくまなく使う」という視点で、浅田真央選手
の2010世界選手権SP→2011四大陸選手権SPについての氷上トレース比較が紹介されています。
リンク全体をどのように使用して演技しているのかが理解できる、非常に興味深い内容となっています。
この内容を見ながら該当演技を再度観なおしてみると、また新たな発見があるかもしれません。
本書では冒頭に、「力と美は共存する」、このテーマを伝えるべく、樋口豊さんと太田由希奈さんの
インタビューが掲載されています。この内容からもフィギュアスケートの新たな魅力や奥の深さなど
が伝わってきます。
フィギュアスケートをより深く楽しみたい方にお勧めの一冊になるかもしれません。
というかオススメです!(笑)
【追記】
本書に収録の太田由希奈さんの演技の一部を新書館のWEBサイトにて動画で公開予定とのことです。
※時期は5月下旬頃からの予定とのことです。
Its such as you read my thoughts! You appear to understand so much about this, like you wrote the guide in it or something. I think that you just can do with a few p.c. to drive the message home a little bit, but other than that, that is excellent blog. A great read. I’ll certainly be back.
Posted by: True Religion Brand Jeans at July 9, 2015 08:44 AM日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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