「通訳案内士」資格試験の制度改定

◆改定の目的
通訳案内士資格試験の目的は、「通訳案内士として必要な知識及び能力を有するかどうかを判定する
こと」(通訳案内士法第5条)であるため、試験全体の出題方針も通訳案内の実務に沿った内容とレベルの問題を出題する方向に一致させるため、「通訳案内士試験ガイドライン」が改訂し、平成25年度より通訳案内士試験の方法が変わることになりました。
尚、改訂ガイドラインは平成25年度通訳案内士試験から適用されます。

▼ 通訳案内士試験に関して、詳しくはこちら

改定内容

■平成25年度試験から新たに導入される筆記試験科目免除 
・実用フランス語技能検定試験、ドイツ語技能検定試験、中国語検定試験及びハングル能力検定試験の1級合格者に対する当該「外国語」筆記試験免除 
・大学入試センター試験の日本史Bについて60点以上を得た者に対する「日本史」試験免除
・大学入試センター試験の現代社会について80点以上を「産業、経済、政治及び文化に関する一般常識」試験免除
     ⇒改定された「通訳案内士試験ガイドライン」
     ⇒通訳案内士試験ガイドライン改定のポイント
■平成25年度から導入される外国語試験における多肢選択式(マークシート方式)について
・平成25年度試験の試験方法に多肢選択式(マークシート方式)を導入する外国語は、「英語」の予定。
・言語によっては、多肢選択式(マークシート方式)による出題を組み合わせることになるが、この場合にも、外国語文和訳問題1題、和文外国語訳問題1題、外国語による説明問題1題、は記述式により出題される。
    ⇒平成25年度から導入される外国語試験における多肢選択式(マークシート方式)について
■平成25年度から実施される口述試験について
・試験時間は全体を通じて8分程度とする。
・口述試験の進め方は以下のとおりとする。
 @受験者は、試験委員が日本語で話す内容を受験外国語で通訳する。
 A受験者は、日本語によりテーマが書かれた配付された3つのカードから、30 秒以内にテーマを1つ選択し、外国語でプレゼンテーションを行う。
 B試験委員は、Aの内容について受験外国語で質問を行い、受験者は受験外国語で回答する。
・試験委員が日本語で話す内容、受験者がプレゼンテーションを行うテーマとは、通訳案内士試験ガイドラインにある、日本の地理、歴史並びに産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄のうち外国人観光旅客の関心の強いものを題材とする。
・試験委員は2名(原則として、受験外国語母語話者 1 名、日本語母語話者 1 名)とする。
          ⇒平成25年度から実施される口述試験について

試験の科目免除制度をよく見てみると、他の資格試験から「回り道」して、別のルートで目指すの方が有利な道があるかも知れません。