「技術士」資格試験の制度改定

◆改定の目的
多くの優秀な技術者の技術士資格の取得を促し、技術士制度の更なる普及・拡大を図ること。
そのために技術士を取り巻く環境の変化に合わせ、選択科目を時代のニーズに合ったものに見直すとともに、極端に受験者数が少ない選択科目については、その在り方を検討、更なる資格活用につながるように改定する。
平成24年12月の技術士分科会において了承され、平成25年度の試験から実施することが決定しました。

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改定内容

■一次試験
1.試験科目について
・一次試験の4科目のうち「共通科目」が廃止されて「基礎科目」に統合されました。
・基礎科目の中の5番目の問題の種類「技術関連(環境、エネルギー、品質管理、技術史等)」が、「環境、エネルギー、技術に関するもの(環境、エネルギー、品質管理、技術史等)」という名称に変わりました。
・基礎科目の中の1番目の問題の種類「設計、計画に関するもの(設計理論、システム設計等)」に「品質管理等」が追加され「設計、計画に関するもの(設計理論、システム設計、品質管理等)」になりました。
2.試験方法について
・基礎科目の試験方法で、「出題は左記5分野各5問計25問出題」が、「出題は左記5分野各6問計30問出題」に変更されました。

■二次試験 
  ⇒【二次試験新旧対照表】平成25年度技術士試験の概要
<主な変更点>
・一般論文が廃止され、代わりに五肢択一式が復活しました。
・27年度試験までは足切りは実施されませんが、60%以下の場合、論文採点はしますが不合格。27年度以降は60%以下なら論文採点もされません。
・技術的体験論文が廃止され、業務経歴書と筆記試験の論文による口頭試験に変わります。時間は20分間(10分間延長の場合もある)になります。
・「専門知識と応用能力を問う」論文の記述枚数が原稿用紙6枚から4枚に減ります。代わりに、「課題解決能力を問う」論文で原稿用紙3枚が求められ、合計7枚の作成が必要になります。

二次試験の受験資格を満たすのは相変わらずそう簡単ではありませんが、全体的には取得のハードルが下がる方向に変わったと言えます。