家庭エコ診断士

「家庭エコ診断士(仮称)」新設の目的
地球温暖化や排出ガス規制、省エネ対策などの環境問題を背景に、環境省が「家庭エコ診断推進基盤整備事業」を進めています。その中で、各家庭では自らの生活において、どこからどれだけCO2が排出されているのかを「見える化」するとともに、効率的に省CO2や省エネ対策を行うことができる、「気づき」を実際の行動へ移行することで地球温暖化対策を推進しようという試行が始まっています。

試行試験では、エコ診断の資格に必要な地球温暖化の基礎知識、家庭での省エネルギー、温暖化対策に関する知識や、診断実施の際に必要なコミュニケーションスキル、ソフト操作能力について、客観的に能力の確認が行われます。
そして、平成26年度からは「うちエコ診断」をはじめとした家庭向けのエコ診断を行う方を「家庭エコ診断士(仮)」として資格制度化し、地域や民間企業等により全国で実施することで、具体的な行動への後押し
を行うことになっています。

         ⇒ 家庭エコ診断士資格に関して、詳しくは家庭エコ診断士資格

家庭エコ診断士制度の概要

◆診断員になるには
試行試験は、一次試験(筆記試験)および二次試験(実技試験)により行われます。二次試験は、一次試験に合格した方のみ受験できます。
 【受験条件】
  (1)診断を受ける方と良好なコミュニケーションが可能な人 
  (2)環境・エネルギーに関する知識・経験がある人
  (3)うちエコ診断を実施するにあたって、インターネット環境及びデータ流出防止措置(ウイルス対策ソフトが有効であること及びウィニーなどのファイル共有ソフトをインストールしていないこと)をしたノートパソコンが自身の責任において活用できる人
  (4)うちエコ診断実施用のノートパソコンを使用して、インターネットを経由して、うちエコ診断の支援システムへアクセスが可能であり、うちエコ診断ソフトのダウンロードや診断スケジュールの確認、うちエコ診断ソフトの出力ファイルであるecoファイルのアップロードやダウンロードが可能な方(インターネットへのアクセスにかかる費用は診断員で負担) 
  (5)平成26年4月1日までに満20歳以上になる人
 【試験方式】
 ・一次試験
    :選択式のマークシート
    :試験科目は3科目
 (第1科目)基礎知識 60分
     @地球温暖化問題 A日本の現状と動向 B家庭部門における対策の理解(基本)
 (第2科目)応用 60分
      家庭部門における対策の理解(応用)
 (第3科目)家庭エコ診断制度(仮)について/うちエコ診断について/個人情報・消費者問題・倫理規定
 ・二次試験
    :実技試験 時間20分
  実際のうちエコ診断の場面を想定し、審査員が指定する1分野の診断を実施する。
  エコ診断ソフトし、受診者役の審査員と10分間でうちエコ診断を行う。
 ※二次試験の審査項目
   @提案力  Aコミュニケーション力  B診断ソフトの操作力

       ⇒試行試験の詳しい内容は、エコ診断試行試験

 (注1)平成25年度の「うちエコ診断員」の資格は、一般社団法人地球温暖化防止全国ネットが認定する資格です。環境省および国が資格として認定するものではありません。
 (注2)うちエコ診断員として活動するには、別途診断実施事務局への登録が必要となります。
詳細については、「うちエコ診断員(平成25年度)」を確認ください。
 (注3)平成26年度からは、家庭部門における温室効果ガス削減の取組みを包括的にサポートし、推進するために、家庭エコ診断制度(仮)として、受診世帯のニーズに合わせて資格制度として3つの資格レベルが設けられる予定です。
   詳しくはこちらで確認ください ⇒平成26年度からの資格制度について(案)


◇「うちエコ診断」は、研修を受講した診断員が診断を行います。診断を申込んだ家庭では、事前調査票から診断実施後のアンケートによるフォローなど、一連の流れによって行われます。具体的には、受診される家庭の年間エネルギー使用量や光熱費などの情報をもとに、専用ソフトを用いて、居住地の気候や家庭のライフスタイルに合わせて無理なくできる省CO2・省エネ対策を提案するもので、受診時間は、1家庭50分程度です。

平成25年度 「うちエコ診断員」試行試験 一次試験の結果が発表されました。
その結果、一次試験に合格し、二次試験の受験資格を得られた方は、東京会場で102名、大阪会場で53名、福岡会場で52名、合計207名でした。