ftp クライアントはファイル タイプを拡張子で判別し、
転送ファイルごとにサーバに対して転送モード変更要求を送信する。
一方サーバは ascii_upload_enable, ascii_download_enable の設定値に基づいた転送モードで稼働しており、
ftp クライアントからの転送モード変更要求に応じ切れていない部分がある。
ftp クライアントとサーバとの間では、ファイル転送に先立って転送モード変更のメッセージ交換を行っている。
以下にユーザ PC のコマンド プロンプトで ファイル転送 (ftpコマンド) を試みた時のメッセージの様子を示す。
このメッセージを見る限りでは ftp クライアント側が転送モード変更を正しく行えば、
サーバの設定 ( ASCII or Binary ) には影響されないように思える。
実際にサーバが ASCII モードで稼動している場合なら、
ftp クライアントの転送モード変更要求に応じて、指定通りに送受信できる。
しかしサーバの設定が Binary ( ascii_upload_enable=NO, ascii_download_enable=NO ) の時は注意しなければならない。
ftp クライアントが ASCII 転送モードへの変更を要求しても、
サーバは "Switching to ASCII mode." を返してくるものの、サーバ内部では Binary で処理が行われる。