以下のディレクティブを使用するには、local_enable が YES に設定されている必要がある。
また、ここで設定するディレクティブは、匿名ユーザ (anonymous, ftp) は対象外である。
- default : 設定なし [ YES ]
- YES
SITE CHMOD (パーミッション変更) コマンドを許可する。
- NO
SITE CHMOD コマンドを許可しない。
- default : 設定なし [ ホーム ディレクトリ ]
- ログイン ユーザの初期ディレクトリを指定する。
- directory 指定時の注意点。
- directory が絶対パスでない (一般的な指定) 場合は、ユーザのホーム ディレクトリからの相対パスと解釈される。
- 一般にホーム ディレクトリ内の <public_html> 等が指定されることが多い。
- cgi 用ディレクトリ <cgi-bin> が <public_html> の外部にある場合は、
ユーザの <cgi-bin> へのアクセスを阻害することがないよう chroot 制御 (chroot_local_user, chroot_list_enable, chroot_list_file) との関連に注意を要する。
- default : 設定なし [ NO ]
YES を推奨する。
- ユーザの chroot(*1) を制御する。
- YES
ユーザのログイン ディレクトリ(*2) を、そのユーザのルート ディレクトリに変更 (chroot) する。
ユーザはログイン ディレクトリの外側にアクセスできなくなる。
ただし chroot_list_enable が YES の場合、リストアップされたユーザ(*3) はその対象から除外される。
- NO
ユーザはログイン ディレクトリの上部にも自由にアクセス可能。 (デフォルト)
ただし chroot_list_enable が YES の場合、リストアップされたユーザ(*3) のルート ディレクトリはログイン ディレクトリに変更 (chroot) される。
- セキュリティを考慮すると、本ディレクティブを追加し YES と設定することが望ましい。
- default : コメントアウト [ NO ]
YES を設定し、chroot_list_file で指定するファイルを作成することを推奨する。
- ユーザ名 (chroot 制御対象) を記載したファイルの、有効/無効 を設定する。
ファイル名は別途 chroot_list_file ディレクティブで指定する。
- YES
指定ファイルに記載されたユーザ を chroot_local_user の設定に基づいて制御する。
記載ユーザは次のように制御される。
chroot_local_user 設定値 | chroot | ログイン ディレクトリ外へのアクセス |
YES | 除外 | 可能 |
NO | 実施 | 拒否 |
- NO またはコメントアウト
ファイルは参照されず、すべてのユーザの chroot 制御は chroot_local_user の設定値に基づく。
- default : コメントアウト [ /etc/vsftpd.chroot_list ]
- chroot_list_enable が YES の場合に参照するファイルを指定する。
- デフォルト (無設定) の状態でも暗黙裡に /etc/vsftpd.chroot_list が指定されている。
- 運用管理上、コメント記号を外して明示しておく方が望ましい。
- デフォルト指定のファイルはインストール時に作成されない。
- default : 022
- 新規ファイルに適用するパーミッションの umask 値(*4) を設定する。
- ユーザが新規作成 (アップロード) するファイルのパーミッションは、システム規定値(*5) に umask 値でマスク処理(*6) した値が適用される。
- 各数値 (桁) はビット展開され、パーミッションの rwx に対応する。
- 先頭が "0" の数値は 8 進数と解釈され、各桁は owner, group, other に該当する。
(*2) ログイン ディレクトリ
local_root が未設定の場合は、ユーザのホーム ディレクトリがログイン ディレクトリとなる。
(*3) リストアップされたユーザ