DNS, Apache の設定が済むと、一応 web サーバとして稼働したことになる。 しかしこのままでは、各ユーザが (管理者も) リモートでアップロードすることができない。
本章ではサーバとリモート ユーザ間のファイル転送を担う vsftpd の設定を行う。
サーバ、リモート ユーザ間でファイルの転送を行うには、双方に FTP 用のアプリケーションを用意する必要がある。
リモート ユーザ用には FFFTP, NextFTP 辺りが有名であり、サーバ用としては vsftpd, WU-FTPD, ProFTPD 等の名が知られている。
ここでは vsftpd-2.0.1-5 を採用した。
旧バージョン vsftpd-1.0.2 がインストール済みであるかもしれない。
旧バージョンをアンインストール後、vsftpd-2.0.1-5.i386.rpm をインストールする方法を簡単に述べる。
rpm コマンドを使って確認する。
レスポンスに応じてそれぞれの操作を行う。
rpm コマンドで vsftpd をアンインストールする。
【 アンインストール時に出る警告 】
構成ファイル (vsftpd.conf) は編集されている (通常は編集すると思われる) とリネームして残される。
警告はそれ (vsftpd.conf.rpmsave にリネームして保存) を通知している。
( /etc/pam.d/vsftpd も編集してあればリネームして保存される )
両ファイルとも未編集であれば警告は出ない。
準備した rpm パッケージを作業ディレクトリにコピーする。
例として Red Hat Linux ES 4 の CD 1 から、作業ディレクトリ /tmp にコピーする。
rpm コマンドで vsftpd-2.0.1-5.i386.rpm をインストールする。
【 インストール時に出る警告 】
RPM パッケージのチェック ができない旨のメッセージであり、インストールに影響はない。
Road to Linux server - Introduction の「 確認と参考
V.2.パッケージ インストール時の警告 」を参照。
vsftpd-2.0.1-5.i386.rpm のインストールに伴い、下記ファイルが生成される。
ファイル名 | 種類 |
/usr/sbin/vsftpd | バイナリファイル |
/etc/vsftpd/vsftpd.conf | 構成ファイル |
/etc/vsftpd.ftpusers | PAM 用 認証拒否ユーザ名リスト ※ |
/etc/vsftpd.user_list | アクセス制御用ユーザ名リスト |
/etc/rc.d/init.d/vsftpd | 起動スクリプト |
/etc/pam.d/vsftpd | PAM 設定ファイル ※ |
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