パソコン実習室
sevenの作法 - 操作と設定
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V.ユーザー インターフェース

 ユーザーと windows の接点である「ユーザー インターフェース」は、様々な場面において多くの変更・調整が可能です。

V.1.スタート メニュー

 スタート ボタンをクリックすると windows 7 を使うためのメニューが開きます。左側には最近開いたプログラムやすべてのプログラムが表示され、右側にはフォルダーや各種設定にアクセスするための項目が表示されます。

 スタート メニューに関する表示や動作の設定は、[スタート] メニューのプロパティ(左下図)と、[スタート] メニューのカスタマイズ(右下図)で行います。

[スタート] メニューのプロパティ

[スタート] メニューのカスタマイズ

「[スタート] メニューのプロパティ」を開くには次のようにします。
  1. [スタート] ボタンを右クリックします。
  2. [プロパティ] を選択します。
※ 次の手順でも開きます。
  [スタート] - [コントロール パネル] を開き、[表示方法] を [大きいアイコン] または [小さいアイコン]
  に変更後、「タスクバーと [スタート]メニュー」の「[スタート]メニュー」タブを選択します。

「[スタート] メニューのカスタマイズ」(右上図) は、「[スタート] メニューのプロパティ」(左上図) にある [カスタマイズ] ボタン (C) をクリックすると開きます。



 「[スタート] メニューのプロパティ」で設定できる項目は次の通りです。
チェックの on/off またはボタンによる選択後、[OK] あるいは [適用] ボタンで変更内容が反映されます。

@電源ボタンの操作
 パソコン終了時にマウス操作で選択する [スタート] - [シャットダウン] のボタン(下図)の機能を設定します。標準設定では図のように [シャットダウン] となっていますが、次の中から選択できます。
  • シャットダウン
  • ユーザーの切り替え
  • ログオフ
  • ロック
  • 再起動
  • スリープ
※ 設定内容に関わらず、ボタン右横の三角印をクリックしてその都度選択することも可能です。
※ ここでいう「電源ボタン」はパソコン本体の [電源] ボタンではありません。

A最近開いたプログラムを[スタート]メニューに保存し表示する
 [スタート]メニューを開くと、左側のウィンドウには「最近使ったプログラム」が一覧で表示されます。また、表示されるプログラムの数は「最近使ったプログラムの表示数」(E)で設定できます。
このチェックを外すと表示されなくなります。
※ ただし、タスクバーのボタンとして登録してあるプログラムは、表示の対象外になります。

B最近開いた項目を[スタート]メニューとタスクバーに保存し表示する
 ファイルへのアクセス履歴を保存して、[スタート]メニューの「最近開いたプログラム」や「最近使った項目」、またタスクバー ボタンのジャンプリスト(「最近使ったもの」)の表示を制御します。
このチェックを外すと、ファイルへのアクセス履歴は消去され表示もなくなります。



 「[スタート] メニューのカスタマイズ」で設定できる主な項目には次のようなものがあります。変更内容を反映するには [OK] ボタンをクリック後、「[スタート] メニューのプロパティ」でも [OK] をクリックします。

D[スタート] メニューのカスタマイズ
 [スタート]メニュー右側に表示される各種項目の 表示/非表示 および動作を制御します。
ここで設定できる主な項目は次の通りです。
  • [ファイル名を指定して実行]コマンド
  • ゲーム
  • コントロール パネル
  • コンピューター (Computer)
  • その他のファイルとライブラリを検索する
    [スタート]メニューの検索ボックスで、検索する対象を制御します。
    ライブラリ内のパブリック フォルダーも検索対象に [する/しない]、あるいはライブラリを [検索しない] から選択します。
    [検索しない] を選んでも、プログラムとコントロール パネルは検索します。
  • デバイスとプリンター
  • ドキュメント
  • ネットワーク
  • ピクチャ
  • プログラムおよびコントロール パネルを検索する
    無効にする (チェックを外す) と、[スタート]メニューの検索ボックスによる検索対象から、プログラムとコントロール パネルを除外します。
  • ヘルプ
  • マウス ポインターを置いたときにサブメニューを開く
    項目名の上をポイントするだけで下位のフォルダーを開くようになります。
    「メニューとして表示する」項目 (右端に三角印が表示されている) が対象です。
  • ミュージック
  • 個人用フォルダ
    現在ログオンしているユーザー名 (フォルダ) の 表示/非表示 を制御します。
  • 最近使った項目
  • 新しくインストールされたプログラムを強調表示する
    新規にインストールされたプログラムは、[すべてのプログラム] で一覧表示する時にプログラム名に背景色を付けて強調されます。
    強調期間は一週間程度(らしい)ですが、不要な時はチェックを外します。

E最近使ったプログラムの表示数
 [スタート]メニュー左側のウィンドウに表示するプログラムの数を指定します。
この値はプロパティの「最近開いたプログラムを[スタート]メニューに保存し表示する」(A) にチェックがついている時に有効になります。


Fジャンプリストに表示する最近使った項目の数
ジャンプリスト(タスクバー ボタン)の「最近使ったもの」に表示する項目の数を指定します。




V.2.メニュー バー

 インターネット エクスプローラーやフォルダー(エクスプローラー)の標準設定では、右図のようなメニュー バーは表示されません。
 メニュー バーは [Alt] キーを押すことで一時的に表示できますが、固定的に表示させておくには次のようにします。

【 インターネット エクスプローラー の場合 】
  1. [タイトル バー] または [ツール バー] を右クリックして、コンテキスト メニューを表示します。
  2. [メニュー バー] をクリックしてチェックを付けます。

【 フォルダー (エクスプローラー) の場合 】
  1. [整理] をクリックし、プルダウン メニューの [レイアウト] をポイントします。
  2. [メニュー バー] をクリックしてチェックを付けます。


▼ [フォルダー オプション] - [表示]タブの[詳細設定]欄にある [常にメニューを表示する] でもメニュー
  バーを固定表示にできます。
▼ [レイアウト] のサブ メニューにはこの他に[詳細ウィンドウ]、[プレビュー ウィンドウ]、[ナビゲー
  ション ウィンドウ]があって(上図参照)、それぞれのウィンドウの 表示/非表示 を切り替えられます。


V.3.編集メニュー

 「切り取り、コピー、貼り付け、すべて選択、削除」等のファイル編集メニューは、[整理] の項目に統合されました。
メニュー バーが表示されていない状態では [整理] のメニューを使います。

 ファイルを選択後 [ 整理 ] をクリックし、表示されるプルダウン メニュー(右図)から必要な項目を選択します。


V.4.フォルダー オプション

 フォルダーの開き方(別ウィンドウで開く、クリック方法・・・)やフォルダーの表示形式(すべてのファイルを表示、拡張子を表示、隠しファイルを表示・・・)等の設定は、フォルダー オプションで行います。
 フォルダー オプションも、[整理] の項目に統合されました。

 フォルダー オプションを開くにはフォルダーを開いて [整理] をクリックし、表示されるプルダウン メニュー(右上図) から [フォルダーと検索のオプション] を選択します。

※ メニューバーが表示されてる場合は、[ツール] - [フォルダー オプション] で開きます。
※ [スタート] - [コントロール パネル] を開き、[表示方法] で [大きいアイコン] または [小さいアイコン]
  を選択後、[フォルダー オプション] でも開きます。


V.5.フォルダーの詳細表示

 フォルダーを開いて [詳細] 表示で見たとき、フォルダ内のファイルやサブ フォルダーの属性は [名前]、[更新日時]、[種類]、[サイズ]・・・等の項目が表示(左下図の緑枠)されます。


 フォルダーの表示方法を [詳細] にするには、フォルダー右上の [その他のオプション] ボタンの三角印(左上図の赤枠)をクリックして、[詳細] を選択(右上図)します。
※ 三角印左隣の模様をクリックしても、[特大アイコン] 〜 [コンテンツ] まで順送りに変更できます。

 ここに表示されている属性(名前、更新日時、種類、サイズ・・・)の種類は、その項目名上を右クリックして表示するコンテキスト メニュー(左図)で選択できます。

 またコンテキスト メニューに表示されない項目名も数多くあって、[その他] をクリックして表示される [詳細表示の設定] (右図)で選択することが可能です。


 コンテキスト メニューで表示される項目名は、フォルダーの種類(一般項目、ドキュメント、ピクチャー等)によてあらかじめ絞られています。
 フォルダーの種類はそこに保存するファイル(あるいは上位フォルダー)の種類によって自動的に決められてしまいますが、変更することは可能です。
 フォルダーの種類を変更すると、コンテキスト メニューで表示される項目名もフォルダーの種類に応じて変化します。

 フォルダーの種類は [一般項目]、[ドキュメント]、[ピクチャー]、[ミュージック]、[ビデオ] の中から選択するようになっていて下記手順で変更でます。
  1. フォルダーを選択してから [整理] ([V.3.編集メニュー] の図参照) をクリックし、[プロパティ] を選択して [フォルダーのプロパティ] (右図) を開きます。
    ※ フォルダーの右クリック メニューから
      [プロパティ] を選択しても同じです。
  2. [カスタマイズ] タブをクリックします。
  3. [フォルダーの種類] 欄にある選択ボタン (赤枠:現在の種類が表示されています) をクリックして、希望の種類に変更します。
  4. [OK] をクリックします。



V.6.視覚効果

 ウィンドウやマウス ポインターの影、アニメーション効果、透明感といった視覚に訴える(見た目)効果の調整は [視覚効果] で行います。

 [視覚効果] を開くには次のようにします。
  1. [スタート] - [コントロールパネル] を開きます。
  2. ウィンドウ内の右上にある表示方法を [大きいアイコン] または [小さいアイコン] に変更します。
  3. [パフォーマンスの情報とツール] を選択します。
  4. [視覚効果の調整] を選択します。
  5. [パフォーマンス オプション] の [視覚効果] (右図)が開きます。


※ [スタート] - [コントロールパネル] - [システムとセキュリティ] - [システム] - [システムの詳細設定] -
  パフォーマンス欄の [設定] でも [視覚効果] が開きます。

 視覚効果の実現にはそれなりの CPU パワーが必要で、デザインを優先するかパフォーマンスを優先するかの選択になります。
[ カスタム ] は個々の細かな設定が可能です。

@コンピューターに応じて最適なものを自動的に選択する
標準設定です。
[タスクバーの縮小版のプレビューを保存する] のみ off になるようです。

Aデザインを優先する
すべての項目が on (有効) になります。

Bパフォーマンスを優先する
すべての項目が off (無効) になります。
デスクトップやウィンドウは windows 98 のような外観になります。

Cカスタム
ここで設定できる主な項目に次のようなものがあります。
  • Aero プレビューを有効にする
     タスクバー右端の[デスクトップの表示]、タスクバーのボタンによる[サムネイル プレビュー]、開いている全ウィンドウの[プレビュー リスト]における、ウィンドウの一時的な透明化機能を提供します。
     off にする (チェックを外す) と、ウィンドウの一時的な透明化は起こらなくなると共に、タスクバーのプロパティにある [Aero プレビューを使用してデスクトップをプレビューする] がグレーアウトして変更できなくなります。
  • アイコンの代わりに縮小版を使用する
     画像ファイルを保存しているフォルダーを、[中アイコン] 以上の大きさで表示した時に画像のサムネイルを表示します。
  • ウィンドウとボタンに視覚スタイルを使用する
     off にする (チェックを外す) と、タスクバー、ウィンドウ等は Windows クラシックに統一されたようになり、各種プレビューや透明化機能はなくなります。
     また [デスクトップコンポジションを有効にする] はチェックが外され、[透明感を有効にする] の項目は表示されなくなります。
  • ウィンドウを最大化や最小化するときにアニメーションで表示する
     ウィンドウを最大化(最小化)する時に、アニメーション効果(変化する様子)を表示します。
  • ドラッグ中にウィンドウの内容を表示する
     ウィンドウをドラッグ (移動) する時に、移動中も内容を表示したままにします。
    off にするとドラッグ中は枠線のみが移動します。
  • 透明感を有効にする
     ウィンドウの枠 (タイトルバーを含む四隅)、タスク バー、スタート メニューを半透明にします。
    ウィンドウの色とデザイン」の [透明感を有効にする] と同期しています。
  • 半透明の [選択] ツールを表示する
     マウス ポインターのドラッグで範囲を選択する時、指定範囲内に半透明の色を付けて表示します。
    off にすると枠線のみの表示になります。




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