パソコン実習室
vistaの作法 - 操作と設定法
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X.フォルダの位置とリダイレクト

 「ドキュメント」、「メール」、「インターネット履歴」といったユーザデータの保存先や、 システムやアプリケーションがデータの保存先としているフォルダは、デフォルトで次のように決められている。

◆ 下記標記中の "UserName" は ログオン ユーザー(アカウント)名を表す。
◆ 下記名称のフォルダは、エクスプローラではそれぞれ右側の名称で表示される。
Users : ユーザーStart Menu : スタート メニューPrograms : プログラムDocuments : ドキュメント
Desktop : デスクトップFavorites : お気に入りContacts : アドレス帳Recent : 最近使った項目
※ [Recent:最近使った項目] のエクスプローラでの種類は、ファイルと表示されるが実態はフォルダ。
◆ [フォルダオプション] - [表示] の設定内容によっては、表示されない (隠し) フォルダもある。


X.1.ユーザーのフォルダ

 ユーザーが作成するドキュメント、データ、ファイル、および設定に関するファイルは、それぞれ次のフォルダに保存される。
フォルダ名等保存先
ドキュメント C:\Users\UserName\Documents
デスクトップ C:\Users\UserName\Desktop
お気に入り C:\Users\UserName\Favorites
アドレス帳 C:\Users\UserName\Contacts
Windowsメール C:\Users\UserName\AppData\Local\Microsoft\Windows Mail\
Local Folders
インターネット一時ファイル C:\Users\UserName\AppData\Local\Microsoft\Windows\
Temporary Internet Files
インターネット履歴 C:\Users\UserName\AppData\Local\Microsoft\Windows\History
最近使った項目 C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Recent
送る C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo
クイック起動 C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Internet Explorer\
Quick Launch
プログラム メニュー C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\
Start Menu\Programs


X.2.共通フォルダ

 全ユーザー共通のデスクトップやスタート メニューは、"All Users"のデータとして次のフォルダに保存される。
フォルダ名等保存先
プログラム メニュー C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
デスクトップ C:\Users\Public\パブリック デスクトップ
ユーザー アイコン C:\ProgramData\Microsoft\User Account Pictures\Default Pictures


X.3.リダイレクト

 "Windows"、"Program Files" のフォルダは、アプリケーションによる書き込みから保護されている。  これらのフォルダへアプリケーションが書き込みを行うと、起動したユーザーのデータとしてそれぞれ次のフォルダへリダイレクトされる。
保護フォルダリダイレクト先
Windows C:\Users\UserName\AppData\Local\VirtualStore\Windows
Program Files C:\Users\UserName\AppData\Local\VirtualStore\Program Files


X.4.ジャンクションとシンボリック リンク

 ジャンクション(JUNCTION)とは特定のボリュームやフォルダを、別のフォルダの下にマウントすることを言い、UNIX や Linux のシンボリック リンクと同様な機能である。  ただしファイル単体やリモート・ドライブ等(サーバの共有フォルダ等)には使えない。

 シンボリック リンクは Windows vista と Windows server 2008 からサポートされた。 リンク先を指すためのショートカットのようなものであり、ローカルのファイルやフォルダに限らず、リモートのファイルやフォルダにも適用できる。  ただしジャンクションのようにボリュームへリンクすることはできない。

 エクスプローラでこれらのファイルを表示すると、どちらも矢印の入ったアイコン(ショートカットと同じ)で表示されショートカットと区別はつかない。

 エクスプローラでシンボリック リンクのリンク先を表示するには、項目名のバーを右クリックしてポップアップメニューから[リンク先]チェックボックスをオンにする。  ただしジャンクションは[リンク先]にも表示されない(ショートカットは「種類」欄に「ショートカット」と表示される)。

 ユーザーの設定項目や作成ファイルの保存先フォルダは「JUNCTION」となっているものが多い。

 エクスプローラを使ったJUNCTIONフォルダへのアクセスはできない(拒否される)。 エクスプローラ以外からのアクセスは可能。


 これらのフォルダの実際の位置はコマンドプロンプトで dir /a- と入力して確認できる。
それぞれ <JUNCTION>、<SYMLINKD> と表示される。
C:\Users\UserName >dir /a-   (dir /a でも表示可能)

C:\ Users\UserName のディレクトリ

2007/04/05 12:30 <DIR>     AppData
2007/04/05 12:30 <JUNCTION> Application Data [C:\Users\UserName\AppData\Roaming]
2007/04/05 12:30 <DIR>     Contacts


2007/04/05 12:30 <JUNCTION> SendTo [C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\・・・
2007/04/05 12:30 <JUNCTION> Templates [C:\Users\UserName\AppData\Roaming\・・・・



C:\Users\UserName >cd ..
C:\Users >dir /a-

C:\ Users のディレクトリ

2007/11/18 17:05 <DIR>     Administrator
2006/11/02 22:00 <SYMLINKD> All Users [C:\ProgramData]
2007/04/05 12:30 <DIR>     Default







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