「ドキュメント」、「メール」、「インターネット履歴」といったユーザデータの保存先や、
システムやアプリケーションがデータの保存先としているフォルダは、デフォルトで次のように決められている。
ユーザーが作成するドキュメント、データ、ファイル、および設定に関するファイルは、それぞれ次のフォルダに保存される。
フォルダ名等 | 保存先 |
ドキュメント |
C:\Users\UserName\Documents |
デスクトップ |
C:\Users\UserName\Desktop |
お気に入り |
C:\Users\UserName\Favorites |
アドレス帳 |
C:\Users\UserName\Contacts |
Windowsメール |
C:\Users\UserName\AppData\Local\Microsoft\Windows Mail\ Local Folders |
インターネット一時ファイル |
C:\Users\UserName\AppData\Local\Microsoft\Windows\ Temporary Internet Files |
インターネット履歴 |
C:\Users\UserName\AppData\Local\Microsoft\Windows\History |
最近使った項目 |
C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Recent |
送る |
C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo |
クイック起動 |
C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Internet Explorer\ Quick Launch |
プログラム メニュー |
C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\ Start Menu\Programs |
全ユーザー共通のデスクトップやスタート メニューは、"All Users"のデータとして次のフォルダに保存される。
フォルダ名等 | 保存先 |
プログラム メニュー |
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs |
デスクトップ |
C:\Users\Public\パブリック デスクトップ |
ユーザー アイコン |
C:\ProgramData\Microsoft\User Account Pictures\Default Pictures |
"Windows"、"Program Files" のフォルダは、アプリケーションによる書き込みから保護されている。
これらのフォルダへアプリケーションが書き込みを行うと、起動したユーザーのデータとしてそれぞれ次のフォルダへリダイレクトされる。
保護フォルダ | リダイレクト先 |
Windows |
C:\Users\UserName\AppData\Local\VirtualStore\Windows |
Program Files |
C:\Users\UserName\AppData\Local\VirtualStore\Program Files |
ジャンクション(JUNCTION)とは特定のボリュームやフォルダを、別のフォルダの下にマウントすることを言い、UNIX や Linux のシンボリック リンクと同様な機能である。
ただしファイル単体やリモート・ドライブ等(サーバの共有フォルダ等)には使えない。
シンボリック リンクは Windows vista と Windows server 2008 からサポートされた。 リンク先を指すためのショートカットのようなものであり、ローカルのファイルやフォルダに限らず、リモートのファイルやフォルダにも適用できる。
ただしジャンクションのようにボリュームへリンクすることはできない。
エクスプローラでこれらのファイルを表示すると、どちらも矢印の入ったアイコン(ショートカットと同じ)で表示されショートカットと区別はつかない。
エクスプローラでシンボリック リンクのリンク先を表示するには、項目名のバーを右クリックしてポップアップメニューから[リンク先]チェックボックスをオンにする。
ただしジャンクションは[リンク先]にも表示されない(ショートカットは「種類」欄に「ショートカット」と表示される)。
ユーザーの設定項目や作成ファイルの保存先フォルダは「JUNCTION」となっているものが多い。
エクスプローラを使ったJUNCTIONフォルダへのアクセスはできない(拒否される)。 エクスプローラ以外からのアクセスは可能。
これらのフォルダの実際の位置はコマンドプロンプトで dir /a- と入力して確認できる。
それぞれ <JUNCTION>、<SYMLINKD> と表示される。
◆ 下記名称のフォルダは、エクスプローラではそれぞれ右側の名称で表示される。