vistaで日常意的に使用するユーザー アカウントには「標準ユーザー」と「管理者」の2種類がある。
また、あらかじめ用意されている(ビルトイン)アカウントの「Administrator」は、デフォルトで無効となっている上 "Home Edition" では表示もされない。
通常使用するアカウントの種類は以下の2種類
管理者 |
コンピュータに完全にアクセスでき、すべての変更を行うことができる。 |
標準ユーザー |
ほとんどのアプリケーションを使用可能。
他のユーザーやセキュリティに影響しないシステム設定を変更できる。
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vistaではセキュリティの観点からUAC(User Access Control)が導入された。 管理者権限のアカウントでログオンしても、各種アクセスは標準(一般)ユーザーの権限で行われる。
システムに関わる設定の参照・変更を行う時は、確認のダイアログ(右図)が表示されるので、[続行]をクリックし権限の格上げを行う。
標準ユーザー アカウントでログオンしたとしても、アプリケーション等のインストールやシステムに関わる設定の参照・変更は可能。
その場合、管理者アカウントのパスワード入力を求めるダイアログ(左図)が表示されるので、該当のパスワードを入力する。
ビルトイン アカウントであり、すべての権限を有する。 通常は無効であり、Administrator でログオンしないことが推奨されている。
Administrator でログオンすると、実行するプログラムや変更はすべて「管理者」の権限で行われるため、UAC の確認ダイアログは出ない。
Administrator を有効にしたまま放置するのは得策とはいえない。
必要があって Administrator でログオンするには、以下の方法でアカウントを有効にする。
- Business edition, Ultimate edition の場合。
- 下記いずれかの方法で[コンピュータの管理]を開く。
- [コンピュータ]を右クリックし、[管理]を選択。
- デフォルト表示のコントロールパネルの場合
[コントロールパネル]−[システムとメンテナンス]−[管理ツール]−[コンピュータの管理]を選択。
- クラシック表示のコントロールパネルの場合
[コントロールパネル]−[管理ツール]−[コンピュータの管理]を選択。
- [ローカルユーザーとグループ]−[ユーザー]を選択。
- Administrator のプロパティを開き[アカウントを無効にする]のチェックを外す。
- Home edition の場合。
Home edition には「コンピュータの管理」に[ローカルユーザーとグループ]がない。 次の方法で Administrator アカウントを表示できる。
- [スタート]−[検索の開始]ボックスに[cmd]と入力し<enter>。
- 検索結果表示リストから「cmd.exe」を右クリック。
- ポップアップメニューの「管理者として実行」を選択し、確認ダイアログの「続行」をクリック。
- コマンドプロンプトに次のように入力して<enter>。
net user administrator /active:yes
- 続いてコマンドプロンプトに次のように入力して<enter>。
net user administrator password
※ password の部分は適宜パスワードを設定する。
- コマンドプロンプトを閉じる。
- 現在のアカウントをログオフするとユーザ一覧に Administrator が表示される。