私を内側から膨らます本と映画のぺ〜じ
まじめな話もバカ映画も大好き♪でもホラーだけは見れない・・・。本屋や何かで買うものに詰まった時、思い出して。


◇MOVIES◇
◆アンドリューNDR114◆
 ☆人間になりたかったロボットの話。ロビン=ウィリアムスが熱演。彼らしいコントが笑えるの〜〜〜!! 戸田さんの訳が絶妙だし♪原作は読んでいないけど、読んでない事が映画を存分に楽しむ上ではプラスだったみたい(ストーリーがシンプルだから。) 話はアシモフ時代らしいSFだから言うまでもない展開だけれど、加えられたスパイスが楽しかったよ。執事ロボットとしてやってきたアンドリューの芽生えた『心』が不意に見せる『個性』がかわいくてかわいくてねぇ〜。大筋のストーリーやヒューマニズムはこの際抜きにして、彼自身をロボ体験するのがじむり的には正しい鑑賞法ってカンジがしたの。人間になろうと思う事と人間でいようと思う事はかなり似ている。最近結構人間でいようと思わない人が多いように感じる事が多々あるから、人間で居るための心構えってヤツをいっぺん洗い直すのもたまにはいいかもしんないよね。


○BOOKS○
●唄おう、感電するほどの喜びを●
 ☆アンドリューを見て連想した本で、作者はレイ=ブラッドベリ。妻を亡くした父親が三人の子供の為に乳母おばぁさんロボットを購入する所から物語りは始まるのね。息子達はすぐなつくのだけれど、娘だけは乳母おばぁさんを否定し続けて・・・その理由を知った彼女が思いだした一冊の本に書かれていた言葉は、すべての子供の真実だとじむりは思ったよ。とってもやさしいおばぁさんが大好きで、お気に入りの話の一つ。私事だけど小学一年生の時担任だった梁(ヤナ)先生がイメージぴったり。あと『鍵ばぁさん』とか。(笑)


◇MOVIES◇
◆オースティン・パワーズ◆
 ☆じむりのハマる系、超おバカ映画。ドクターイーブルがお気に入り♪(一千億ドルと言い直して内心ドキドキしてる所がカワイイ) 英語が分かりゃもっと楽しめるだろうなぁ〜とか悔しくなるのぅ。間違った日本のイメージがスゴイよ、中国と混ざってる上に掛け軸と盆栽に囲まれたフロでタワシで身体洗ってるぞ。本気か? ワザとか?


◇MOVIES◇
◆バードケージ◆
 ☆鳥籠って名前のオカマバーの話。ロビン=ウィリアムスが出てるから、てっきりオカマ役かと思ったらただのゲイ役だった。(笑) オカマ役はネイサン=レインで、コレがハマったハマった!!! 恐ろしくうまいぞ、レイン!! 恐るべし、レイン・・・・・ってなワケでかなり笑えたなぁ〜コレ。


○BOOKS○
●陰陽師●
 ☆夢枕獏の本。阿倍晴明のお話。まだ人と動物の生活がそれほどハッキリとした科学差を持たなかった頃・平安時代に闇を調伏してきた腕利きの宮廷シャーマンだった晴明。関連した本なんか読むと、藤原道長も彼のバックアップを得て命拾いしたりしているらしい辺りがなんだかワクワクするよ。お母さんが狐だとか、一回死んだけど師匠の泰山府君のお祭りで生き返ったとか、式神を自由に操ってメイドにしてたとか、昔の書物にも残ってて、リアルタイムに伝説を作っていたスゴイ人なのね♪ そういう晴明を活き活き描いているお薦め本です。相棒役に源博雅が居たりして、なんかホームズ風かな。雅やんの存在が結構ポイント高いんだな。晴明の引き立て役 !! だけど、「良い漢」。(笑) 人間的には雅やんのがイカしてるぅ〜♪


○BOOKS○
●秘湯中の秘湯●
 ☆私の一押し作家、清水義範の本で、彼をジャンル分けすると、『パスティーシュ』と言うらしい。「それっぽい」って所が命のジャンル。 表題作の『秘湯中の秘湯』はいわゆる温泉ガイド本の「らしげ」作品。
 ぱっと見は山と渓谷社のガイド本見たいだけど、良く読むと「死に急ぎ温泉」とか「極道温泉」とかそんなんばっか〜(笑)。 『取り扱い説明書』に及んでは、何の機械かサッパリわからん!!! 「予約を承っておりません」 なんてエラーメッセージあるし。 井上ひさしにも通じる作風ですな〜コント55号?


◇MOVIES◇
◆二十日鼠と人間◆
 ☆スタインベックの同名の小説を映画化したモノ。ちょっと知恵の足りない大男レニーをジョン=マルコビッチが怪演。スゴイよ〜マルビーは。目がイッてるからね。(笑) なんだか切ないストーリだけれど、我々にも無関係ではない話だしどこからが不幸だったのかは、一度考える必要もあると思った映画。人権と責任能力って社会からみたら、一体どっちが重いのだろうな・・・と思う。 厳しい様だけれど、人権は大事だけれど、彼らに責任能力が無いことも又明白なのだったりして、きれい事ばかりでは済まないのも事実だからなぁ。でも、もう少し理解があればレニーも、ジョージも、違う選択が出来たかもしれない。人間には動物の中でもっとも社会性のある福祉能力が備わっていると思いたい。


◇MOVIES◇
◆ムトゥ・踊るマハラジャ◆
 ☆去年じむり脳内映画賞・大賞に輝いた作品。娯楽のすべての要素を惜しみなく注ぎ込んだ、一口で5度美味しい映画なので、当然長い。じむりは映画館でも見たんだけど、夜7時過ぎに始まって映画館から出たら10時をまわり、食事したら終電が無くなったと言う痛恨の思い出もある。(笑) 何故かインドの花形俳優はブ男だ。主人公役のラジニ・カーンはクルーザー持つ程の大スターなのに顔は梅宮タツオみたいだし・・・インドではまだまだ脂肪が富の象徴だったりするワケだけど、太ってればいいのか?!?!インドの人!!! 仮面ライダーとジャッキーチェンと火曜サスペンスと寅次郎シリーズを足して仏教思想で整えた感じ。セリフの内容が侮れないぞ!!見るべし! トコロで、ムトゥってキスって意味なんだって〜〜。


○BOOKS○
●古事記●
 ☆面白いんだよ〜〜案外みんな読んでないけど。曲玉歯で割ると子供生まれたりすんだぜ〜〜〜クール。 日本人ってもっと自由だったみたい。昔は。結構ユーモアを感じるよ。なんかギリシャ神話みたいだ。神が宗教じゃなくって大地だった頃のハナシ。


◇MOVIES◇
◆ターザン◆
 ☆泣いたぜ〜ターザン。良すぎ。もう画面の迫力に圧倒されてクラクラだよ。ディズニーで素直に感動したのは美女と野獣以来かなぁ〜。ディズニーだから出来た!!ってカンジ。実写に引けを取らない仕上がり。愛蔵DVDをGETしなくちゃ死ねない。


○BOOKS○
●赤い蝋燭と人魚●
 ☆小川未明の童話集。人魚から子供を預かり育てる老夫婦。しかしかぐや姫のようなワケにはいかず・・・自分が大切にしたいモノは何かという事を私達はいつも考え自分に知らしめるべきだ。もっともっと。
 側に居たいならなおさらの事。一度踏みにじると二度と戻せなくなる。


◇MOVIES◇
◆シックスセンス◆
 ☆結末は言うな。とブルースウィルスに耳元でささやくように念を押されたので思わずうなずいてしまったのよ・・・って言うか、結末を知ったときに二度美味しい!!ので、言っちゃイケナイのだ。ハッキリ言って観るべきだ。サイコホラーとは違うので安心してドキドキできる映画だよ〜〜ん。監督が確かインド人だった。ムトゥを観てコレを観ると、あまりのギャップに放心するぜ。(笑)
 どっかの掲示板に結末の秘密が分からなかった・・・って書いてたヒトがいたなぁ・・・(^_^;ヤバイだろ、それ。と思わずモニターに突っ込んだ私・・・


◇MOVIES◇
◆攻殻機動隊◆
 ☆なんと言うか、センス最高の映像美に惚れましたねぇ。エヴァ程危なくなく、人の心の陰を突いてますでプッシャ〜。じむりはテーマ曲歌える程見たぞ。(笑)いいんだ、コレが又。テーマを絞って大人のラブストーリーを絡めた感じが実にGOODです。OP映像だけでも見る価値が有るよ。マンガと主人公素子の性格ゼンゼン違うやんけ〜〜!!(笑)


○BOOKS○
●おとぎ草紙●
 ☆太宰治の短編ですね。鋭いですよ。特に兎が。この人の真綿に包んだような気怠い悪意にも似た風刺はなかなか小気味良い歯切れが有る。誰にでも思い当たるちくりとした感情を言葉巧みにほじりだして自覚させてくれる辺りがやっぱスゴイ人じゃん、太宰って。絶対友達にはなれ無そう・・・とか思いながら読む。


○BOOKS○
●くるぐる使い●
 ☆オーケンのオリジナル小説です。あの綾波レイもさりげなく読んでいたので思わず笑ってしまいました。なかなか面白いです。彼なり人間観察が盛り込まれていますが、なにげに隣に居そうなリアリティがあります。彼の好きな作家が目に浮かぶ作品。阿部公房とか江戸川乱歩とか澁澤龍彦なんかを結構好き、って人なら気に入る事請け合い。


○BOOKS○
●猫の亡命●
 ☆椎名誠エッセイシリーズ。他に昼飯の問題などたくさん出ている。
何しろすぐコノヤロ的ニチャクチャ的口ひげA、とかになってしまう当たりがたまに噴き出しそうになるのよ。他愛ない日本のおじさん(ちょっと硬派狙い)がなんか云ってるぜ。ってカンジ? 電車とかで退屈な空気をほぐしながらリフレッシュするのに丁度もってこい♪


○BOOKS○
●ソロモンの指輪●
 ☆コレ読んで感動しないヤツとは話合わないだろう、と言うぐらいじむりツボにハマった一冊。
動物好きを自負するなら一度は目を通して置くべきバイブルであるよ。
故・ノーベル学者コンラート=ロレンツ氏の動物とふれあい続けた珍事の集大成。もちろん学者だからその行動を鋭く解説して下さるので、ペットを飼う人の必須読書だと「私は」思っている。彼らに接する時の極意、彼らの目線を感じる極意をきっと授けてくれる。動物は動物の社会で生きているのであって、むやみに躍り出て喰われてたりするのは、やっぱり人間のオゴりなのだと思うワケ。
 心が通えば必ず触れ合える、と言う幻想から私たちが脱皮するべき時もあるのだ。触れりゃエライってものではなく、触らない謙虚さもまた彼らへの理解で有るはずだ。そうしないと触れない獣はすべて害獣でしか無くなってしまうから。それではイカンとじむりは思う。有る程度の知識とこの本が有れば、手取り足取りのマニュアル通りの飼育から、彼らの表情を読みとるソロモン研修生へとシフトUPするハズだ。


◇MOVIES◇
◆カッコウの巣の上で◆
 ☆名作です。生きると云うことと生きてると云うことは違うんですね。生かすと云うことと生かしておくと云うことも又違います。しかしどちらもココからが生きるだよ〜と云う明確な差は無く、境界がハッキリしないので、自分でもあやふやだったりするもんです。あやふやでも決して悪いことは無いのだけれど。あやふやで居られる自由が幸せとも言えるのかもしれない。
 ・・・ちなみにカッコウは巣を作りません。他の鳥の巣に産み付けると、いち早くカッコウの雛が孵りその鳥の卵を突き落として餌を独占して成長する、なかなか残酷な生き様を背負う鳥であります。


◇MOVIES◇
◆ライアーライアー◆
 ☆ジム=キャリー主演ではじむりはコレが一番お薦めかなぁ〜。もう嘘も方便ってカンジで勝訴に持ち込みまくるバリバリやり手の弁護士が息子のささやかなお願いのために、嘘が付けずに苦しみまくるコメディ。特に法廷のトイレでもう逃げちゃいたくなってるシーンが最高(笑)。「嘘がうまくなる。」と言うことも、大人びていく過程での重要な要素かもしれないね。アメリカの弁護士の凄まじさを知ってるとまた楽しい映画。ドロボーが怪我して訴訟、なんて、米人ならホントにやりかねない位、スゴイ。


○BOOKS○
●今夜、すべてのバーで。●
 ☆中島らもです。この人の酒ドラッグ遍歴ってなんかすさまじいけど、その辺りを組み込んだ独白調の小説。現実はもっと厳しい筈だぞ。ちょっとカッコ良すぎ〜〜。 でも寄り道した知識が興味深いし、深夜の雨のような文体のリズムがなんかツボにはまるんだよな。barで飲むバーボンの様な味ですわ。
「明るい悩み相談」だけじゃないぞって辺り、底ヂカラですね。


◇MOVIES◇
◆ファーゴ◆
 ☆真夏におすすめの涼しい映画。雪深いアメリカの片田舎のお話。ある実話が元になっていて、悲惨さの中でほろりと笑えてどこかさみしい。深い雪に覆い尽くされて色も聞こえてこない世界のなかで繰り広げられる人間の必死な生き様は悲劇すらどこか無様で滑稽なままその終演を迎える・・・日常と非日常が同じ雪の中で一つに塗り込められる様子はより現実らしい可笑しさがあって面白い。


○BOOKS○
●御馳走帳●
 ☆内田百關謳カの食べ物エッセイ集。夏目漱石の門下生だったりする人だけど、なかなかのユーモアの達人だよ。鹿の肉を知人からもらって、馬の肉を買って来て「馬鹿鍋大会」を開催したりね。当時日本も都心は馬車なんかが行き交ってたみたいで、店先で後ろを通る馬車の馬に顔を見られない様に顔を隠して買い付けたりね☆ささやかな食べ物への執着が面白い。高いモノと食べたいモノは違うからその辺りのこだわりってわかるなぁ〜。キャビアびくびく食べるなら、ほかほかご飯に明太子♪そんなカンジ。


○BOOKS○
●解剖学教室へようこそ●
 ☆養老孟司センセのめくるめく人体ワールドの本です。ユニクロのCMにも出た孟司センセのシニカルワールドです。冷淡にも見えかねない程人体を物体化して下さる一冊。物体化しつつ、そこから個性を読みとる観察眼を持つ事が結局優しさの根本に人間を還元するのに必要不可欠なのかもしれないと思う一冊です。
 オカルトめいた事の入り込む余地の全くないこの本の中ではオカルトすら脳の生理現象として受容されています。立っている位置を一歩横にズラして目を凝らすと、案外見えてないモノがわんさか出てくる事を楽しむ余裕をくれる本。


◇MOVIES◇
◆美女と野獣◆
 ☆ディズニー映画ですが、やっぱファンタジーの王道ですぜ。アラジン辺りからちょっと商業ベースになってしまう感じすが、旧おとぎディズニー派の最後の作品かも〜って意識がじむり的にはあります。 じむりの大好きなシーンはルミエールのコーラスラインですが(笑)、散りゆく薔薇を見つめながら決意を固めるビーストの表情はやはり胸打つモノがあります。息をするのも痛いほど苦しみながらその人を手放す事もあるのです。しかしながらこれによって対当に思いやり合う心を手に入れたのですね。ベルにしてみればこの瞬間が決定打だったと思われますの。素直に観れば素直に感動出来る・・・そんなファンタジー。


○BOOKS○
●大剣豪●
 ☆清水義範センセの剣豪活劇パスティーシュ。なんかどっかで見たことのある雰囲気が笑いを誘う活劇短編集です。風太郎ですか〜〜?みたいな感じとかね。荒唐無稽と分かっているぞ!!と言う辺りを全面に押し出した荒唐無稽って恥ずかしくって、おかしい。時代劇の歯切れの良さを楽しみたい人は是非チョイス


○BOOKS○
●ブンとフン●
 ☆井上ひさし先生の小説です。じむりは小学校4年の頃に読んだんですが、かなり笑えたのを覚えています。今は妹に持たせてますので当然姉妹でネタに走っては笑い転ぶ、と言う怪しい事態を招いていますが、やっぱし面白いモノは面白いのです。ちょっとえっちな描写が入るとすぐ「糊付け」とか「切り取り」とかで封印しようとしたり、遊んでるなぁ〜なんて笑っちゃうんです。
 売れない小説家のフン先生の所に有る夜訪問者が二人・・・一人は出版社の社長。フン先生の書いた小説「ブン」が奇跡の様に飛ぶように売れているのでその印税を渡しに。そしてもう一人が・・・なんとブン本人。 話しかけるような親しげな文体とこれでもかって位のネタの詰め込み様がいいですヨ。


◇ムーヴ語録◇
 ☆60びょおで車盗むのは勝手でしゅ。でしゅがしかし。ニコラス・ケイジに電撃的にハートを盗まれるなんてコト、絶対ない。(断固)と思うのはワタシだけでしゅか。ケイジとマルビーだけは。えぇ。


◇MOVIES◇
◆フィフスエレメント◆
 ☆ベッソンのSF映画。なんたって笑える小道具がそろっててたのしい映画。衣装はゴルチエですよ、お嬢さん!!ってな訳で単純に笑うのが正しい映画だと思うわけさ。アメリカ度100%よりもどっかに抜ける穴があるようなベッソン式がいいですね♪ 一押しキャラは「ルビー」。(笑)(~ー~) 個人的には 「チキン」がうらやましいな。


◇MOVIES◇
◆タクシー2◆
 ☆ベッソンのカーアクションコメディ♪フランスが舞台なので主人公その他の車が見事にプジョーでそろってる所からすでに笑えます。二作目が一作目を上回って面白い所がいいです。でも、120%楽しみたかったら1を先に見る事を強く推奨。一作目はドイツの銀行ギャング団「メルセデスベンツ団」とファイトですが、二作目は怪しげな日本語飛び交う「ヤクザ」のランエヴォがお相手。忍者出てきます(笑)。人質のさらい方が実に鮮やか。スタントも迫力あってグーですよ。冒頭シーンはイニシャルDファンなら爆笑間違いなしです。飛ぶシーン以外はCGナシってトコがまたいいんですよ。いいですかみなさん。1をみてから2です!!でないと、損するよ。


◇MOVIES◇
◆バクダット・カフェ◆
 ☆ラスベガスからのびる一本の道の途中に有るモーテル付きのバクダット・カフェ。其処に部屋を借りたドイツ人のおばさん。すべて行きがかり上の成り行きだけれど、どんな所からでも自分の居場所は作る事ができるし、目先から前向き整えていけばやがてその場所に自分が自分にその場所がなじんで受け入れあっていくし、幸せは自然に膨らんでいくものなのよとおばさんの笑顔が言ってくれてるみたいな希望をくれる映画だよん。淡々とした映像と、砂と、熱風と、「コーリング・ユー」。この曲じむり大好きさぁ〜。私の声が聞こえる?あなたには私の声が届いている?って繰り返されるフレーズが心地よいのでし。


◇MOVIES◇
◆タイタニック(のドラマ)◆
 ☆NHKの海外ドラマ。(私デカプリ王のヤツ、見てないんです。えぇ。宣伝がうるさすぎてあの歌に飽き飽きしてしまったので、すっかり萎え萎えでした。(^.^;; すまん、デカプリ王) 何回かやってるので何回か見てますが、いい出来です。いろんな人の人生が交錯する半分オムニバス的な作りで、たぶんデカプリ王のより面白いだろうと予測。運命は人に平等ですが、悲しい運命もまた同じなのですね。ここから何かを学ぶ事が幸福なのかはわからないけれど、生き方と運命は一致しない事と生き方を自らに託すことは別なのですね。ちょっと切ないです。男性に騎士道精神の名残を見ました。アッパークラスの男達が暖炉に集い、最後の酒を楽しむシーンに風格を感じましたね。「氷が欲しいな。」なんてジョークの下に覚悟ある気高さが漂ってました。すべてが真実でもないのでしょうが、女子供が優先的に救助船に乗せられているのは事実のようですね。今だったらどうなるでしょうね。


◇MOVIES◇
◆スライディング・ドア◆
 ☆予定調和と言う言葉が有る。どう辿っても避けられないラインが人生には有るように思う瞬間を感じる時がある。そのパラレルなラインをコミカルに洒落っ気たっぷりに見せてくれる辺りがすごくイイです。誰にでも起こる日常から始まるこのストーリー。誰でも主人公になれる感覚がまたいい。いま見つめてるヒトも運命のヒトなのかもしれない。


○BOOKS○
●人体模型の夜●
 ☆中島らも作。ホラーというには少しおしゃれなショートストーリーを数本収録した一冊。ちょっとオムニバス映画風な感じに仕立ててあるあたりがいいです。なんかTVでよく見るらもフェイスが遠く記憶から後退していくぐらいにらもっぽくないあたりも見所かも。電車の中や寝る前に、少し自分の空間を作ってしまうのにもってこいの軽さですね。


◇MOVIES◇
◆プリシラ◆
 ☆シドニーと言えばオカマ、オカマと言えばプリシラってワケで、またもオカマ映画です。(笑) 都市部ではもてはやされる彼らもちょっと地方にいくと偏見にまみれた視線にさらされるわけで、そのあたりを含めて彼らの生体をチラリと見せて下さる作品。共感できるかできないかは見る人の自由だけど、偏屈な馬鹿男よりもよっぽど男らしい心意気があったりする辺りに性を越えた親しみを感じたり。オカマさんを通して男の女への偏見も併せて見え隠れしたりね。女装かどうかとかついてるとかついてないとかそんなことは人格が人格を認めるという作業においては微々たるモノなのよ。合ってないと不便ってだけなんじゃないかと思えるくらいになれる映画でしたよ。派手な衣装やアバの名曲も併せてお楽しみ下さい。サントラも持ってるのよ〜、じむり。うふ。


◇MOVIES◇
◆ビッグ・リボウスキー◆
 ☆二人のリボウスキーを取り巻くコメディ。ボーリング場常連ヒッピー男のリボウスキーが誘拐事件に巻き込まれるが、この事件には裏があった・・・。
相変わらずおかしなヒトしか出てこない、コーエン兄弟の映画。ボウリング場の紫ジャージ男も危ないがベトナム帰りのリボウスキーのダチも危ない。しかも、ビミョォ〜〜〜・・・にアブないトコロが絶妙にイィ。シニカルに笑いたいヒト、必見。


○BOOKS○
●ロッシーニと料理●
 ☆あのウィリアムテル序曲で有名な音楽家、ロッシーニにまつわる料理の話。彼の音楽は派手で豪華で惜しみないサービス精神があって一緒にいるのが楽しい感じですが、食べる物に関してもそうで、美食家であり、ものすごい執着心も併せ持つグルメって言うよりマニアです。褒美は生ハムで。って決めてたのに勲章もらってこんな食えない物もらっても嬉しくない。ハムだよハム!!って内容の手紙を男爵に宛てたり貴婦人から花束ならぬアスパラガスの束をもらってホクホクだったりと、美食と良い音楽の為に今日のご飯をしっかり食べてる様なロッシーニが生き生き書かれていて面白いです。


◇MOVIES◇
◆カストラート◆
 ☆伝説の男性ソプラノ『カストラート』の物語。その美しい旋律に乗せて、苦悩のドラマを絡めて織りなす繻子の物語。カストラートとは去勢歌手の事を指し、まだ少年の声が綺麗なうちに手術を施してしまうという、本人にとっては残酷とも言える運命を背負う事になる血塗られた芸術でありました。自分を去勢した兄と共存していかなければならない苦悩と愛を求める事への挫折、阿片にすがりながら自分自身の片割れを求めるように歌い続ける彼の美しい声はまるで悲鳴のような悲しさを含んでいる。甘美な棘をあなたも体感。


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◇MOVIES◇
◆ロスト・チルドレン◆
 ☆なにやら寺山修司映画にも通じる不気味世界が味です。衣装担当がJ=P=ゴルチェですてき♪(はあと) ノスタルジックなSF異色作です。内容うんぬんよりもあの世界を楽しむのが吉。たしか監督が【コックと泥棒、その妻と愛人】と同じだったはずで、ロストチルドレンは単館上映だったけど、良かったのでおすすめ☆
 特殊な双生児の孤児院長とか、クローンズの叔父さんが脳だけ培養様とか色々面白いんですが・・・クローンの一人が笑点の歌丸さんに似てる!!って思った・・・。って言うか歌丸ですよ、えぇ。


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