web サーバ (Apache/2.0) の設定
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U.7.実習環境の設定例


実習環境で運用するための httpd.conf を設定する。

U.7.1.サーバーの構成

 実習用ネットワークで使用する web サーバーの構成を次の通りとする。
  • ディレクトリ構成
    /var
     |-- <www>( 管理者用のディレクトリ )
     |--- <html>( html ファイルのアップロード位置 )
     |--- <cgi-bin>( cgi ファイルのアップロード位置 )

    /home
     |-- <UserName>( 各ユーザーのディレクトリ )
     |--- <public_html>( html ファイルのアップロード位置 )
     |--- <cgi-bin>( cgi ファイルのアップロード位置 )

  • ユーザー環境
    • 自作 CGI を許可する。
    • .htaccess ファイルの設置を許可する。

U.7.2.httpd.conf の設定例

 apache インストール時に生成されている /etc/httpd/conf/httpd.conf のサンプルファイルを、実習用ネットワーク (project.ed.jp) 向けに編集して web サーバーに適用する。

以下は httpd.conf の編集部分を抜粋したもの。
# HTTP セッションの持続的な接続を有効にする。 (変更)
KeepAlive On

# リクエストを待ち受ける IP アドレス 10.2.3.234 と、ポート番号 80 を指定する。 (変更)
Listen 10.2.3.234:80

# エラー メッセージに含めるメールアドレスを設定する。 (変更)
ServerAdmin root@project.ed.jp

# 自サーバーのホスト名 www.project.ed.jp と、ポート番号 80 を設定する。 (変更)
ServerName www.project.ed.jp:80

<IfModule mod_userdir.c>
# ユーザー ドキュメント参照の起点を設定する。
#
# disabled の設定はコメント アウトする。 (変更)
#UserDir disabled
#
# 起点を public_html ディレクトリに設定する。 (変更)
UserDir public_html
</IfModule>

# ユーザのホームディレクトリでパスワード関連 (AuthConfig)、アクセス制御関連 (Limit)、
# 機能制御(Options) ディレクティブの上書きを許可する。
# /home/*/public_html の記述はあるが、別途 /home/* を追加する。
<Directory /home/*>
AllowOverride AuthConfig Limit Options
</Directory>

# 検索対象ファイル名を指定する。 (変更)
DirectoryIndex index.html index.htm

# 一般ユーザ(UserDir)の CGI に適用する ScriptAliasMatch. (追加)
ScriptAliasMatch ^/~(.*)/cgi-bin/(.*) "/home/$1/cgi-bin/$2"


---- httpd.conf の全文はこちら。 ----
※ このファイルをコピー & ペースト、またはブラウザの「名前をつけて保存」で取得し、サーバーの /etc/httpd/conf
   ディレクトリへ httpd.conf として貼り付け可能。
   ただし取得時に日本語コードと復改コードが違ってしまう場合もある。 そのままでも適用可能だが、気になる向きは
   エディタまたは Linux の nkf コマンド等でコード変換のこと。



V.httpd の起動

 httpd.conf ファイルの編集が済んだら httpd を起動する。  httpd の起動で web サービスの開始となる。

V.1.httpd の起動と停止

 httpd の起動と停止は、コマンド ラインに次の入力を行う。
  • httpd の起動
  • # /etc/init.d/httpd start
    httpdを起動中:[ OK ]


  • httpd の停止
  • # /etc/init.d/httpd stop
    httpdを停止中:[ OK ]
正常に起動できない場合、ログを参照してみる。 ログは以下のファイルに記録される。
起動に関するログ : /var/log/messages


V.2.正常性の確認

 httpd の起動ができたら、正常性を確認する。
web の確認にはクライアント機があると便利だが、サーバーのブラウザ (Linux ES 3 には標準で Mozilla がインストールされている) でも可能。
サーバーもしくはクライアントのブラウザで実習環境の URL にアクセスする。

http://www.project.ed.jp/

 デフォルトの DocumentRoot ( /var/www/html ) にはサンプルの index.html が存在するので、正常であればその内容 (下図) が表示される。



※ サーバー上のブラウザでアクセス不可となる場合は、IPアドレスを直接指定する。
   http://10.2.3.234/

 アクセスに関するログやエラー時のログは、それぞれ下記ファイルに記録される。
正常な結果が出ない場合は適宜参照の事。
アクセス ログ/etc/httpd/logs/access_log
エラー ログ/etc/httpd/logs/error_log

▼ DocumentRoot ディレクティブの設定がデフォルトのままであれば、/var/www/html ディレクトリが project.ed.jp
   のサイトになる。
   サンプルの index.html を、project.ed.jp 用のファイルと差し替えれば、それが project.ed.jp のホームページとして
   運用されることになる。


V.3.自動起動の登録

 正常性が確認できたら、サーバー起動時に httpd も起動するよう登録を行う。
  1. 現状の確認
  2. # chkconfig --list httpd
    httpd           0:オフ     1:オフ     2:オフ     3:オフ     4:オフ     5:オフ     6:オフ


  3. 起動ラン レベルの登録 (例として 3, 4, 5 に登録)
  4. # chkconfig --level 345 httpd on


  5. 登録状況確認
  6. # chkconfig --list vsftpd
    httpd           0:オフ     1:オフ     2:オフ     3:オン     4:オン     5:オン     6:オフ
    ※ ラン レベル 3, 4, 5 が [ オン ] になっている。



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