クライアントからのアクセスを制限するには、パスワード認証を用いる方法とアクセスそのものを制御する方法がある。
パスワード認証に用いるディレクティブには以下のものがある。
使用する認証制御のタイプを指定する。
AuthType type
パスワード認証を行う位置 (ドメイン名、システム名、ディレクトリ名) 等を表示し、
クライアントが入力すべき ID、パスワードの注意喚起に利用する。
AuthName message
- message
パスワード ダイアログに表示する文字列を記述する。
- 文字列中にスペースを含む場合は、文字列をダブル クォーテーションで囲む。
ユーザー名とパスワードの一覧を記述したユーザー ファイル (テキスト ファイル) の名称を指定する。
AuthUserFile FileName
- FileName
ユーザー ファイルへのパスを設定する。
- パス名がスラッシュ (/) で始まらない場合は、ServerRoot からの相対パスとして認識される。
- パスワードは htpasswd コマンド等で暗号化する。
- ユーザー ファイルは、ユーザー名と暗号化したパスワードをコロン (:) でつないだものを1行として構成する。
ユーザー ファイルの例。
- Require ディレクティブを適切に設定しない限り効果を持たない。
- ユーザー ファイルの保管位置は、ダウンロードを防止するためにも web サーバーのドキュメント ツリーの外側が望ましい。
パスワード認証に使用するユーザーグループ名の一覧を記述したグループ ファイル (テキスト ファイル) の名称を指定する。
AuthGroupFile FileName
- FileName
グループ ファイルへのパスを設定する。
- パス名がスラッシュ (/) で始まらない場合は、ServerRoot からの相対パスとして認識される。
- グループ ファイルは、グループ名とユーザー名一覧をコロン (:) でつないだものを1行として構成する。
- ユーザー名が複数の場合は、スペースで区切って並べる。
グループ ファイルの例。
- Require ディレクティブを適切に設定しない限り効果を持たない。
- グループ ファイルの保管位置は、ダウンロードを防止するためにも web サーバーのドキュメント ツリーの外側が望ましい。
パスワード認証を通過したユーザーの内、アクセスを許可するユーザー (グループ) を指定する。
Require PermitList [PermitList] ...
- PermitList は次の 3 通りの指定方法がある。
- user UserList
指定ユーザーのみアクセスを許可する。
使用例
- group GroupList
指定グループのみアクセスを許可する。
使用例
- valid-user
パスワードが定義されている全ユーザーのアクセスを承認する。
使用例
- Require は、AuthType, AuthName, AuthUserFile, AuthGroupFile 等と共に使用する。
指定する。