パソコン実習室
GRUB によるトリプルブートの実験
≪ previous next ≫

U.Windows XP のインストール


U.1.インストール順の理由


 Windows のブートローダである ntldr や bootmgr は、そのパーティションが基本領域にありかつ アクティブ フラグがハードディスク上で唯一の起動可能状態 (0x80) でなければならない。

 上記条件の下でのみ、そのドライブ (Windows) は C ドライブとして認識され正常に起動される。
※ 正確に言うと、上記条件の下にあるブートマネージャが (ntldr, bootmgr) 起動され、ブートマネージャの存在している
   ドライブが C ドライブとして認識される。

 Windows が C ドライブであるためには基本領域が不可欠なのだ。 しかもハードディスクに確保できる基本領域は最大で 4 つ (拡張領域の使用を考えると 3 つ) までだ。
 そのため Linux に先立って Windows をインストールする。 Windows XP と Windows 2000 server はどちらが先でも構わないが、ここでは Windows XP を先にインストールする。
【 拡張領域の Windows も起動可能 】
 2 つ以上の Windows をインストールした場合は、アクティブ フラグが起動可能ではない Windows や、拡張領域にインストールした Windows も起動可能になる。
 基本領域で起動可能 (アクティブ フラグ値が 0x80) な Windows (これが C ドライブになる) の ntldr または bootmgr が C ドライブ直下にある boot.ini を読み込んで表示し、選択された Windows (ドライブ名は D 以降が振られる) のカーネルをロードして Windows 起動が完了する。


U.2.Windows XP のインストール

 空のハードディスクに Windows XP をインストールする。
Windows XP セットアップ時のパーティションの選択では、未使用領域に Windows XP 用のパーティションを作成する。
ここでは作成するパーティションに 40GB (40000MB) を割り当て、NTFS でフォーマットする。

 XP のインストールが済んだら Service Pack 等のインストール、Update およびウィルス対策等も済ませておく。
※ ウィルス対策ソフトのライセンスは、ハードディスク単位ではなく OS 単位となっている場合が多い。
   実験用と割り切って外部に接続しなければ、ウィルス対策ソフトは不要になる。


U.2.1.Windows XP の boot.ini

 Windows をインストールすると、C ドライブ直下に boot.ini が作成される。 その内容は概ね次のようになる。
[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS=
"C drive : Microsoft Windows XP Professional" /noexecute=optin /fastdetect


U.2.2.dskprobe のインストール

 Windows XP のインストール関連作業が終わったら、MBR の参照・変更を行うための dskprobe をインストールする。
dskprobe のインストール方法は、T.3.2.dskprobe を参照。




≪ previous [[ GRUB によるトリプルブートの実験 ]] next ≫