RIVER AND CHILD





「RIVER AND CHILD」 詩/テール

僕は 今 僕なりに 思うことがあるんだ
思っているふりをして 寝ていることも
あるかもしれない
そんな 僕を 君は 微笑うだろうか


僕達が住む日本には
河童は未だに 実在する
だって かっぱえびせんが売られている そんな日本だ

残念ながら かっぱえびせん の 中 に
河童が潜んでいたという報告は まだ 為されていない

しかし 僕は信じている 河童の存在を
「かっぱらい」だって 世の中に居るぐらいだ
だから見届けたいんだ
河童が僕の前で にっこりと パソコンを自作することを
もちろん 使用するCPUは コードネーム「カッパーマイン」

河童に出会ったら の 青写真も既に完成しつつある
僕は 河童新党を作り ゆくゆくは総理大臣になる
最高裁長官は 僕の一派に取り込めた人を 指名するよ

政治には感情は不要
だってそうじゃない
だから飴と鞭は 上手に 使い分けて

僕は 人材登用を 慎重に行う
僕の意見への ただのイエスマンじゃあ 物足りない人材だ
自分の目的のためには 他のすべてを犠牲にする覚悟は
とっくの昔にできているんだ

僕は一度は 衆議院解散を 断行するだろう
河童新党の 躍進のために
支持率を取り付ける政策を 次々行うから
世論は僕の 追い風となるだろう

衆議院解散後 その時点での選挙制度が何であれ
抜群の知名度を誇る 僕だから
当選は確実
ただし 選挙戦では 油断せず 着実に地盤を固めたい

僕は 再び内閣総理大臣となる
第二次内閣を組織し 議会の18/31を河童新党とした状態で
河童法を国会で通すつもりだよ

河童法
それは
河童のために シャンプーハットを作らせようと
シャンプーハットメーカーに圧力をかける為の法律だ

河童法の成立後
河童達は シャンプーが目に染みることはなくなる
僕はノーベル河童賞を受賞したい 忘れられない思い出になる
でも世の中そうは甘くないだろうから
意外と河童は僕に感謝しないかもしれない
そんなことをいつでも自分に言い聞かせている

今日は雨
河童のお皿に 優しい1日


制作年月日:2000/11/05
(加筆修正:2001/09/24)
制作者:テール
コメント:その他MLで既出の旧作の一部誤字修正版です。

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