の対象になっていて、フォルダー内部に加えられた変化は直ちにインデックスに反映されます。インデックス ファイルの作成はバックグラウンドで行われているのでほとんど意識されませんが、windows 7 の検索が高速かつ高機能なのはインデックスを利用しているからだと言えます。
[スタート] メニューの [検索ボックス] はスタート ボタンの真上にあって、「プログラムとファイルの検索」と表示されています。
[検索ボックス] に文字(キーワード)を入れ始めると直ちに検索が始まり、検索結果は [検索ボックス] の上([スタート] メニューの位置)に表示されます。
[スタート] メニューの検索ボックスでは、あらかじめ作成済みのインデックスが使われます。インデックスにはファイル名の外に文書(MS Office、テキスト等)の内容も収集されているので、ファイル名が判らない場合でも文書に含まれている文章で検索することが可能です。
[スタート] メニューでの検索は、次のような項目を検索するのに適しています。
- 個人(あるいはパブリック)用フォルダ−(ドキュメント、ピクチャ、ミュージック等)に保存されているファイルやフォルダー
- [スタート] メニューに登録されているプログラム
右下の参考図は、[スタート] メニューの検索ボックスに「 電卓」と入力した時の検索結果の一例です。検出されたファイルはそれぞれ次の通りです。
- プログラム(1)
電卓
[スタート] - [すべてのプログラム] - [アクセサリ] にあるショートカット ファイル [電卓] が検出されています。
- ドキュメント(2)
windows汎用オペレーションガイド.html
携行品チェックリスト.doc
マイ ドキュメントにある 2 つのファイルが検出れています。
どちらも文章の中に「電卓」の文字を含んでいます。
- ミュージック(1)
楽しい電卓.mp3
マイ ミュージックにあるファイルが検出れています。
- ファイル(1)
確認作業のお願い
メール本文の中に「電卓」の文字を含んでいるメールが検出されています。
検出(検索結果に表示)されたファイルは、そのまま起動・表示が可能です。
上の参考図で分かる通り、プログラム欄の [電卓] が選択された状態で先頭に表示されます。 このまま [enter] キーを押すと「電卓」が起動します。
ドキュメント欄の [windows汎用オペレーションガイド.html] を選択するとブラウザが起動してファイルを表示し、[携行品チェックリスト.doc] を選択すると word が起動して文書を表示します。
他のファイルも同様です。
検出したファイルを右クリックするとコンテキスト メニューが表示されますが、この中の項目に [ファイルの場所を開く] があります。
[ファイルの場所を開く] を選択すると、ファイルが選択された状態で当該フォルダーが開くので、そのフォルダーで作業を行う時に便利な機能です。
検索結果におけるファイルの種類(拡張子)ごとのコンテキスト メニューは次のとおりです。
( [ファイルの場所を開く] を赤枠で表示しています )
[ .exe ]
|
[ .dll ]
|
[ .msc ]
|
[ .doc ]
|
[ .html ]
|
[ .mp3 ]
|
検索の結果は「プログラム」、「コントロールパネル」、「ドキュメント」等のカテゴリーごとに分けて表示されます。
ただし、このカテゴリー分けはファイルが存在する場所(フォルダー)による分別であって、ファイルの種類(拡張子)による分類ではありません。
手元にあるパソコンで試したところ、次のカテゴリーに分類されました。
インデックス化に際してどのフォルダーを参照しているのか垣間見えます。
カテゴリー | 対象のフォルダー |
プログラム | [スタート] メニュー の [プログラム] にあるショートカット名、およびショートカットのプロパティから導かれた実行形式(.exe)ファイル。 |
C:\Windows および C:\Windows\system32 に存在するファイル。 ただしサブ フォルダー以下は含みません。また実行形式(.exe)以外は拡張子まで指定しないと検出できません。 |
コントロールパネル | [スタート] メニュー の [コントロールパネル] にある項目。 |
ドキュメント | C:\Users\<ユーザー名>\Documents および C:\Users\Public\Documents に保存されているファイル、フォルダー。 |
ピクチャ | C:\Users\<ユーザー名>\Pictures および C:\Users\Public\Pictures に保存されているファイル、フォルダー。 |
ミュージック | C:\Users\<ユーザー名>\Music および C:\Users\Public\Music に保存されているファイル、フォルダー。 |
ビデオ | C:\Users\<ユーザー名>\Videos および C:\Users\Public\Videos に保存されているファイル、フォルダー。 |
ファイル | 上記以外の場所から検出されたファイル、フォルダー。 |
検索結果とキーワードをエクスプローラーに引き継いで、検索を続けることができます。
引き継ぎを行うとフォルダー(エクスプローラー)が開いて検索結果を表示し、フォルダーの検索ボックスにキーワードが入ります。
フォルダーでの検索では検索結果に対して、分類(ドキュメント、メール、プログラム等)や更新日時等のフィルターを掛けたり、検索範囲を変更することが可能です。
例えばキーワードを windows とした結果が右図の通りだったとします。この結果をエクスプローラーに引き継いでみましょう。
【 カテゴリーで引き継ぐ 】
ここで例としてカテゴリー名の [ドキュメント] をクリックすると、フォルダー(エクスプローラー)が開いてドキュメント ライブラリから検出された552件が表示されます。
右上の検索ボックスには[スタート] メニューの検索ボックスから引き継がれた windows が入力された状態になっています。
【 全体を引き継ぐ 】
検索結果欄の一番下にある [検索結果の続きを表示] をクリックすると、
プログラムとコントロールパネルを除く全カテゴリーの結果がフォルダー (エクスプローラー) で表示されます。
キーワードは引き継がれていますが、カテゴリーの分類は省略されます。
[スタート] メニューの [カスタマイズ] には様々な項目がありますが、この中に検索範囲の制限や検索の停止についての簡単な設定ができるオプションがあります。
カスタマイズによる検索関連の設定では、検索の範囲(インデックス作成済みの場所)を次の3ブロックに分割します。
- スタート メニューのプログラムとコントロール パネル
- ライブラリ
- その他
各ブロックに対する検索動作の制御を、[スタート] メニューの [カスタマイズ] にある下記2つの項目で設定します。
【
その他のファイルとライブラリを検索する 】
[ライブラリ] と [その他] について設定します。主にユーザーの作成したドキュメントやピクチャ等の保存フォルダーが対象です。
各ボタンは次の意味になります。
- パブリック フォルダーは検索しない
[ライブラリ] の内、パブリック フォルダーを検索しません。
ユーザーアカウントのフォルダーは検索します。
- パブリック フォルダーも検索する
すべてを検索します。(既定値です)
- 検索しない
[ライブラリ] と [その他] を検索しません。
ドキュメントやピクチャ等のフォルダーに保存されているファイルは検索されなくなります。
【
プログラムおよびコントロール パネルを検索する 】
スタート メニューのプログラムとコントロール パネルの検索動作を設定します。チェックを外すとこれらの場所を検索しなくなります。
既定値ではチェックが入っています。
オプションの変更を反映するには、[OK] をクリックし [タスク バーとスタート メニュのプロパティ] に戻ったところで [OK] または [適用] をクリックします。
フォルダーを開くとエクスプローラーの右上に検索ボックス(下図の赤枠)が表示されます。
上図ではライブラリを開いているので、検索ボックスにはグレーの文字で案内文(ライブラリの検索)が出ています。この案内文には、開いているフォルダー名が反映されます。例えば C:\Windows\System32 を開いている時の案内文は [System32の検索] になります。
フォルダー(エクスプローラー)での検索では、そのフォルダーがインデックス化の対象かどうかで検索の動作に違いがあります。
【 インデックス化対象フォルダーの検索 】
インデックス化対象フォルダーでは、作成済みのインデックスを使った検索が実行され、ファイル(フォルダー)名、およびドキュメントの内容に "windows" を含んでいるファイルが検出されます。
例えば、インデックス化対象フォルダーのドキュメント ライブラリを開いて、検索ボックスに windows と入力した時の検索結果は下図のようになります。
【 インデックス化対象外フォルダーの検索 】
インデックス化対象外フォルダーでの検索は、既定値では次のような動作になります。
- ファイル(フォルダー)名のみの検索で、ファイルの内容は検索しません。
- サブ フォルダーも検索します。
例えば、インデックス化対象外のフォルダー C:\Program Files を開いて、検索ボックスに windows と入力した時の検索結果は下図のようになります。
[ クリックしてインデックスを・・ ]
インデックス化の対象ではないフォルダーで検索を行うと、ツールバー下の黄色い帯に
[インデックスが作成されていない場所 C:\Program Files では、検索速度が遅くなる場合があります。クリックしてインデックスを・・・・] とのメッセージが表示されます。
このメッセージ消去するには右端の [×] 印をクリックします。
インデックス化の操作をするには、このメッセージをクリックしてコンテキスト メニュー(右図)を表示します。
このメニューを選択すると次の動作を行います。
- インデックスに追加
表示される確認ダイアログで、[インデックスに追加] ボタンをクリックすると、フォルダー(サブ フォルダーを含む)をインデックス化の対象として登録します。
- インデックスの場所の変更
[インデックスのオプション] を開きます。
- 今後、このメッセージを表示しない
[インデックスが作成されていない場所 ・・・・ ] のメッセージを表示しないようになります。
|
検索結果が多くて目的のファイルが見つけにくい時は、ファイルの更新日時、分類、サイズ等による絞り込みができます。絞り込みには [検索フィルター] を使います。
右上の検索ボックスをクリックすると [検索フィルターを追加] が表示されます。
下図は C:\Program Files フォルダーで、キーワード windows を検索した後に検索ボックスをクリックしたときの模様です。
ここでは検索フィルターの項目として、[更新日時] と [サイズ] が表示されました。
[更新日時] を選択するとカレンダーや期間が(左下図)、[サイズ] を選択すると目安とする大きさの候補が表示される(右下図)ので、その中から指定することになります。
[ 更新日時の指定 ]
|
[ サイズの指定 ]
|
検索ボックスのクリック時に表示されるフィルターの項目は、フォルダーの種類(一般、ドキュメント、ピクチャ等)に応じてある程度決まっていて、上記以外の主な項目に、分類、種類、名前、フォルダーのパス、タグ等があります。
また表示はされませんが、直接入力(キーボードで手入力)できるフィルターの項目もあります。
詳細は
Z.3.検索フィルター および
Z.4.2.比較演算子 を参照して下さい。
目的のファイルが検出できなかった場合、検索のキーワードを変更するのが常套手段ですが、検索範囲を変更するのも一つの方法です。
フォルダーで検索を行うと検索結果一覧の最下段に [次の範囲内を再検索] としていくつかの選択肢(アイコン)が表示されます。
これらのアイコンをクリックすると、検索条件をそのまま引き継いだ状態で、選択場所に移動して再検索が行われます。ただし、ほとんどの場合検索範囲が広がる事になります。
再検索の範囲は次の通りです。
- ライブラリ
ライブラリに移動して再検索します。ライブラリはドキュメント、ピクチャ等の上位に位置する仮想フォルダーです。
- ホームグループ
ホームグループに参加している他のパソコンを再検索します。
対象となるのはアクセスを許可されているフォルダーに限られます。
- コンピューター
パソコン全体を再検索します。
- カスタム
表示される [検索先の選択(右図)] で検索場所を選択します。検索場所は複数選択が可能です。
- インターネット
インターネット エクスプローラーを起動してインターネットの検索が行われます。
- ファイルコンテンツ
ファイルに記述されている内容を検索対象とします。検索場所(フォルダー等)は変更しません。
フォルダーで行われる検索は、インデックス化の対象か否かで異なる動作になっていますが、こうした違いは [検索のオプション] で変更することができます。
[検索のオプション] は、フォルダー オプションの [検索] タブ にあって、既定値は右図のようになっています。
ここで設定できる項目の主なものは概ね次の内容になっていますが、既定値を変更するのはあまりお勧めできません。
【
検索項目 】
- [ インデックスが作成されている場所で、・・ 作成されていない場所では・・ ]
フォルダーがインデックス化の対象か対象外かによって、検索する項目に次のような違いがあります。
| ファイル名の検索 | ファイル内容の検索 |
インデックス化対象フォルダー | 実行 | 実行 |
インデックス化対象外フォルダー | 実行 | 実行しません |
- [ ファイル名と内容を常に検索する ]
インデックス化の対象外フォルダーであっても、ファイル内容まで検索します。
フォルダー内のボリュームが大きいと時間がかかります。
【
検索方法 】
- [ ファイル フォルダーの検索時に検索結果にサブフォルダーを含める ]
このオプションのチェックを外すと、サブ フォルダー以下の階層は検索しなくなります。
ただしインデックスが使われる局面には、このオプションは影響しません。
- [ 部分一致の検索をする ]
入力したキーワードと先頭部分が一致している単語を検索します。
例えば、
win, wind, window
のようなキーワードは、いずれも windows という単語に部分一致となります。
オプションのチェックを外すと、キーワード win, wind, window は windows に一致しなくなります。
日本語の場合は単語の区切りが難しく、例えば 太平洋夏時間 という文字列があった時、オプションがチェックされていれば
太平、 夏
どちらのキーワードでも一致になりますが、チェックを外すと一致しなくなります。
- [ 自然言語検索を使用する ]
キーワード、検索フィルター、演算子 を駆使した検索条件を入力しなくても、検索したい文章を自然に並べることで検索が可能になります。
しかし、日本語には対応していないようで、自然な形の日本語ではうまく機能しません。
- [ ファイル システムのファイル フォルダーの検索時にインデックスを使用しない ]
ファイル名についてはインデックスを使用しないで検索するようになります。
(ファイル内容の検索にはインデックスが使われます)
このオプションは次のような場合に使用します。
- 大量のファイルを追加・削除した場合など、インデックス作成が終わっていない可能性がある時。
- 検索結果に不備がある時。(インデックスは完璧ではありません)
キーワードによる検索で多数のファイルが検出された時など、検索結果の絞り込みに検索フィルターは効果を発揮します。
また検索フィルターは [ スタート ] メニュー、フォルダーどちらの検索ボックスでも利用可能で、フィルターのメニュー(項目名)が表示されない時には直接入力することも可能です。
フォルダー(エクスプローラー)の検索ボックスには、検索フィルターの項目を選択形式で入力する機能があります。
検索ボックスをクリックすると [検索フィルターを追加] の項目名(メニュー)が出て、その時に選択できるフィルターの項目(下の参考図では更新日時とサイズ)が青文字で表示されます。
ここで使いたい項目名(参考図ではサイズ)をクリックすると項目名に応じたパラメータ リストが表示されるので、目的のファイルが見つけ易くなるようにパラメータを選択します。
パラメータ選択が完了すると検索結果に対してフィルターが掛かって絞り込みが行われます。
例えば右の参考図であれば、ファイル名の中にキーワードの windows を含み、選択したサイズに合致したファイルだけに絞った内容が表示されるようになります。
検索ボックス クリックで表示される主な項目名(メニュー)とそのパラメータは、概ね次のとおりです。
項目名 | パラメータ リスト |
分類 | ドキュメント、 電子メール、 フォルダー、 ゲーム、 履歴、 リンク、 ムービー、音楽、 メモ、 ピクチャ、 プログラム、 ビデオ 等 |
更新日時 | カレンダーによる日付指定、および下記の日付範囲 かなり前、 今年に入って(今月は含めず)、 今月に入って(先週は含めず)、 先週、 今週に入って(昨日は含めず)、 昨日 |
種類 | .doc、.xlsx、.txt、.pdf、.jpg、.mp3、.exe、.dll 等の拡張子とそれらを説明した文章。 "Microsoft Word 97-2003 文書"、 "Microsoft Excel ワークシート"、 "テキスト ドキュメント"、 "Adobe Acrobat Document"、 "JPEG イメージ"、 "MP3 形式サウンド"、アプリケーション、 アプリケーション拡張 等 |
サイズ | 空(0KB)、 非常に小さい(0 - 10KB)、 小さい(10 - 100KB)、 中(100KB - 1MB)、大きい(1 - 16MB)、 非常に大きい(16 - 128MB)、 巨大(>129MB) |
名前 | パラメータ リストは表示されません。 |
フォルダーのパス | パラメータ リストは表示されません。 |
[ スタート ] メニューの検索ボックスで検索フィルターを使いたい時や、表示された検索フィルターの中に適当な項目名がない時はフィルターを直接入力します。
入力は下記形式の検索フィルターを直接 [検索ボックス] に書き込みます。
項目名:パラメータ または、
項目名:=パラメータ
前項(Z.3.1.メニュー選択)で検索フィルターの項目名とパラメータを6種類挙げましたが、フィルターとして使える項目名は多岐に亘っていて、カメラのメーカー、水平方向の解像度、参加アーティスト、ビットレートといったものまで多数あります。
こうした項目名の多くはメニュー形式では表示されないため直接入力しなければなりません。
入力した項目名を windows が認識する(使用できる)か否かは次の方法で検査(判別)します。
検査はフォルダーの検索ボックスで行います。
- 検索ボックスに項目名を直接入力します。
(入力文字をキーワードにした検索が始まりますが無視します)
- 項目名に続いてコロンを入力します。
(コロンの入力が、入力文字が検索フィルターであることの宣言になるようです)
- それがフィルターに使える項目であれば入力文字が青く変化します。
入力文字が青く変化しない場合は、残念ながらフィルターに使える項目名ではありません。
さて、項目名とコロンの後に続ける肝心のパラメータですが、インデックス化対象フォルダーには便利な機能があります。フォルダー内に含まれるファイルの該当項目に対応して、選択可能なパラメータのリストが表示されるのです。
右の参考図はマイ ピクチャ(インデックス化対象フォルダー)の検索ボックスに項目名 "水平方向の解像度" を直接入力したところ、3つのパラメータ(72, 144, 180 dpi)が表示された様子です。
表示されたパラメータ リストの中から適当な値(パラメータ)を選択すると、その値を持つファイルのみを表示するようにフィルタリングされます。
しかしインデックス化されないフォルダーや、[スタート] メニューの検索ボックスではその機能が使えず、あらかじめ見当を付けて直接入力することになります。
その際は、
比較演算子による方法が有効になるかもしれません。
検索フィルターの項目名の多くは、「ファイルのプロパティ」の [詳細タブ] と 「フォルダーの詳細表示」 で表示される項目名が基になっているようです。すべての項目名が使用できる訳ではありませんが、かなり多くの項目名にフィルターとして使用できる可能性があります。
ファイルの [プロパティ] - [詳細] タブ を開くと [プロパティ] と [値] の欄が並んでいます。[プロパティ] が項目名、[値] がパラメータに相当します。
主なファイルの [プロパティ] - [詳細] タブ には次のような項目があります。
[ テキスト (.txt) ファイル ]
|
[ word (.doc) ファイル ]
|
[ 画像 (.jpg) ファイル ]
|
[ 音楽 (.mp3) ファイル ]
|
[ ビデオ (.wmv) ファイル ]
|
[ 実行形式 (.exe) ファイル ]
|
ファイルの種類ごとにプロパティのボリュームは違っていて、画像、音楽、ビデオのファイルには多くの項目名があることが判ります。
ファイルの中には、[値] の欄が未設定(空白)のものもあります。当然ですが値が空白の場合検索にはかかりません。
また、「フォルダーの詳細表示」で表示する項目名は、[詳細表示の設定] (右図)で選択できるようになっていて、[名前]、[更新日時] から [露出補正] まで300近くの項目名が並んでいます。
これらの項目名すべてが検索フィルターの項目名ではありませんが、気になる項目名は試してみる価値はあるでしょう。
分類と種類
検索フィルターの項目名に [分類] と [種類] があります。フィルターを掛ける上で大まかな仕分けには [分類]、細かに指定する時は [種類] を用いると便利です。ただし [分類] の項目名を持たないファイルもあるので注意が必要です。
主なファイルの種類と [分類] との関連は次のようになっています。
種類 | 拡張子 | 分類 |
テキスト ドキュメント | .txt | ドキュメント |
Microsoft Word 97-2003 文書 | .doc |
Microsoft Word 文書 | .docx |
Microsoft Excel 97-2003 ワークシート | .xls |
Microsoft Excel ワークシート | .xlsx |
Adobe Acrobat Document | .pdf |
HTML ドキュメント | .html, .htm |
JPEG イメージ | .jpg | ピクチャ |
GIF イメージ | .gif |
PNG イメージ | .png |
WMF File | .wmf |
Wave サウンド | .wav | 音楽 |
Windows Media オーディオ ファイル | .wma |
MP3 形式サウンド | .mp3 |
MIDI シーケンス | .mid |
アプリケーション | .exe | プログラム |
MS-DOS アプリケーション | .com |
Windows バッチ ファイル | .bat |
ショートカット (但しリンク先は .exe, .com, .bat) | .lnk |
検索や検索フィルターでは演算子を使えます。演算子を使うことで、より緻密な検索が可能になります。入力方法はキーボードによる直接入力しかありませんが、演算子は [スタート] メニュー、フォルダーのどちらでも使えます。
2つ以上の検索条件(キーワードや検索フィルター)を、AND や OR といった論理演算子で繋ぐことで詳細な検索を行います。論理演算子は半角の
大文字で入力します。
以下は program と files の2つのキーワードを用いた使用例です。
論理演算子 | 使用例 | 説明 |
AND (またはスペース) | program AND files (program files) | program と files 両方のキーワードを含むファイルを検索します。 |
OR | program OR files | program あるいは files どちらかのキーワードを含むファイルを検索します。 |
NOT | program NOT files | program を含み、かつ files を含んでいないファイルを検索します。 |
比較演算子は検索フィルターで使います。
検索フィルターの書式は項目名、コロン(:)、続いてパラメータという構成ですが、コロンとパラメータの間に比較演算子を入れることで検索フィルターの機能を強化することができます。
比較演算子は
半角 (1 バイト) 文字で入力します。
比較演算子 | 機能 | 使用例 | 説明 |
= | 一致 | 名前:=天気 | "天気" という名前のファイルを検索します。 "天気予報" や "明日の天気" は該当しません。 |
~= | 含む | 名前:~=天気 | 名前の中に "天気" を含むファイルを検索します。 "天気概況" や "世界の天気予報" などが該当します。 |
~! | 含まない | 名前:~!天気 | 名前の中に "天気" を含んでいないファイルを検索します。 |
~< | 開始文字 | 名前:~<天気 | 名前が "天気" から始まっているファイルを検索します。 "天気晴朗" は該当し、 "お天気博士" は該当しません。 |
<> | 一致しない | 分類:<>ドキュメント | 分類がドキュメント以外のファイルを検索します。 |
< | より小さい | サイズ:<20kb | サイズが 20 kB より小さいファイルを検索します。 |
> | より大きい | サイズ:>1mb | サイズが 1 MB より大きいファイルを検索します。 |
なし | 含む (条件付き) | 名前:天気 | ~= と同じような機能ですが、名前の中に含まれるパラメータの開始位置がハッキリと区切られている必要があります。 "天気予報" や "明日の天気" は検出しますが、"お天気博士" や "上天気" は検出できません。 |
上の使用例では項目として名前、サイズ、分類を使っていますが、< や > といった演算子は更新日時にも使う事ができます。
例えば更新日時が 2010年6月20日以降のファイルを指定するには次のようにします。
(2010年6月20日を含みません )
更新日時:>2010/06/20
また、2009年から2010年の間に更新されたファイルは次のように指定します。
更新日時:>2008 AND 更新日時:<2011
インデックスは日常的に使用するファイルの検索速度を上げるために作成されます。
インデックス作成時に収集されるのは、指定されたフォルダー内のファイル(フォルダー)名、プロパティ、ファイル内の文章(単語)等で、これらは [インデックスのオプション] で指定することができます。
インデックスのオプション(右図)は次のように開きます。
- [スタート] メニューの [検索ボックス] に インデックス と入力します。
- 検索結果に表示された [インデックスのオプション] をクリックします。
インデックス化(インデックスを作成)する場所の指定はフォルダー単位で行います。
[ユーザー] や [スタートメニュー] 等のフォルダーが標準設定ですでに指定されていますが、他のフォルダーを追加したり指定済みのフォルダーを外すことができます。
[インデックスのオプション] の [変更] ボタン(上図の
@)をクリックすると [インデックスが作成された場所] (右図)が開きます。
上段は [選択された場所の変更]、下段は [選択された場所の概要] になっています。
[選択された場所の変更] 欄のドライブやフォルダー アイコンの左にある三角印クリックで、フォルダーを展開できます。
下段でフォルダーを選択すると、そのフォルダーまで展開した状態が上段に表示されます。
左図は下段で [スタートメニュー] を選択したところで、上段に C:\ProgramData\Microsoft\Windows まで展開したイメージが表示され、[スタートメニュー] のチェック ボックスにチェックが入っていることが判ります。
【 対象に追加する 】
インデックス化の
対象/対象外 は、チェックの
有/無 で指定します。
例として C:\Program Files をインデックス化の対象に追加してみましょう。
- 上段で C: ドライブを展開して Program Files のチェック ボックスにチェックを入れます(右図)。
- 最下段にある [OK] ボタンをクリックします。
このウィンドウ(インデックスが作成された場所)は閉じられ、直ちに追加になったフォルダーのインデックス作成が開始されます(下図)。
この時、ウィンドウ(インデックスのオプション)の上部には「○○個のインデックスが作成されました。」の外に 「インデックスを作成中です。その処理中、検索結果は完全ではない可能性があります。」と表示されています。
また、[含まれる場所] の欄には、すでに Program Files が表示されています。
「インデックスの作成は完了しました。」と表示されれば作成処理は終了です(右図)。
「○○個のインデックスが作成されました。」の○○個を、開始時の数値と較べると追加したフォルダーの容量に応じて変化しているのが判ります。
インデックス作成中でも [インデックスのオプション] を閉じる事はできますが、メッセージにある通りインデックス作成が完了するまでは検索結果は安定しません。
【 対象から外す 】
インデックス作成済みのフォルダーをインデックス化の対象から外すには、そのフォルダーに付いているチェックを外します。
その後の動作は、対象に追加する時にチェックを入れた後と同じになります。
インデックスにはファイル名ばかりでなく、ファイルのプロパティやコンテンツも収集されます。プロパティはすべてのファイルが収集の対象(既定値)ですが、コンテンツは拡張子ごとに決められていて変更も可能です。
プロパティはファイルの属性、コンテンツはファイルの内容で、概ね次のようなものです。
- プロパティ
作成日時、作成者、ファイル サイズ、解像度、アーティスト、ビットレート等
- コンテンツ
ファイル内に記述されている文章・単語等。
ファイル拡張子と収集情報の対応状況は [詳細オプション] で確認できます。
- [インデックスのオプション] で [詳細設定] ボタン(この章冒頭参考図のA)をクリックして [詳細オプション] を開きます。
(管理者パスワードまたは確認を求められた場合は適宜入力します)
-
[ファイルの種類] タブを選択します。
- 確認したい拡張子を上段で選びます。
- [このファイルのインデックスの作成方法] 欄(下段)のチェックで対応状況を確認します。
右の参考図は Microsoft Word の拡張子 doc を選択したところで、プロパティとコンテンツ両方のインデックスを作成していることが判ります。
【 拡張子と収集情報 】
次の表は主な拡張子と収集情報の対応です。
拡張子 | P | P&C |
bat | | ○ |
dll | ○ | |
doc | | ○ |
docx | | ○ |
exe | ○ | |
|
拡張子 | P | P&C |
gif | ○ | |
html | | ○ |
jpg | ○ | |
mp3 | ○ | |
msc | ○ | |
|
拡張子 | P | P&C |
pdf | | ○ |
ppt | | ○ |
pptx | | ○ |
rtf | | ○ |
txt | | ○ |
|
拡張子 | P | P&C |
vbs | | ○ |
wav | ○ | |
xls | | ○ |
xlsx | | ○ |
xml | | ○ |
|
【 作成方法の変更 】
インデックスの作成方法をプロパティのみとするかコンテンツまで含めるかは、インデックスの作成方法の選択で変更できます。
例えばテキストファイル(txt)の作成方法を [プロパティとコンテンツ] から [プロパティのみ] に変更するには次のようにします。
- 上段で拡張子 txt を選択します。
作成方法は [プロパティとコンテンツ] (標準設定)であることが確認できます。
この時、フィルターの説明欄は [プレーンテキスト フィルター] となっています。
- 作成方法の [プロパティのみ] をクリックして選択します。
選択と同時にフィルターの説明欄が [ファイル プロパティのフィルター] に変化します。
- [OK] をクリックします。
- 再作成の確認ダイアログで、[OK] をクリックします。
(インデックスの再作成を伴う場合は、確認のダイアログが表示されます)
- インデックスの再作成が始まります。
既存のインデックスを破棄して新たに作り直すため、かなりの時間がかかります。
- インデックスの再作成が完了すると検索は正常に行えるようになります。
当然ですがテキスト ファイル内の文字列は検索できません。
[プロパティのみ] から [プロパティとコンテンツ] への変更も同じように可能です。
しかしコンテンツを収集するためにはファイル形式に対応した IFilter が必要で、IFilter の用意がない場合は [プレーン テキスト フィルター] が適用されます。
当該ファイル(拡張子)が本当にテキスト ファイルなら問題ありませんが、他のファイル形式である場合はコンテンツは収集されないことになります。
フィルターの説明欄は 適用されている IFilter を表しています。
|
【 無効にする 】
拡張子の左側にチェック ボックスがあって、標準設定ではすべての拡張子がチェックされています(右図)。
このチェックの
ON/OFF は、下段の [このファイルのインデックスの作成方法] の
有効/無効 を制御していて、無効にする(チェックを外す)とインデックス作成時に [プロパティとコンテンツ] を収集しません。
プロパティとコンテンツの検索が不要な拡張子については、チェックを外して無効にすることも可能で、その場合ファイル名による検索のみになります。
[プロパティとコンテンツ] の収集を無効にするにはチェックを外して [OK] をクリックします。
右の参考図は拡張子 doc のチェックを外しています。
再作成の確認ダイアログ以降の動作は [作成方法の変更] と同様です。
【 拡張子追加 】
ウィンドウの一番下に [新しい拡張子を一覧に追加] する欄があって、一覧にない拡張子を追加できるようになっています。
拡張子の名称を入力して [追加] ボタンをクリックすれば簡単に追加できますが、前述(
拡張子と収集情報の囲み記事、
作成方法の変更の囲み記事)の通りコンテンツをインデックスに含めるには IFilter を用意しなければなりません。
無闇に追加しない方が良いでしょう。
[詳細オプション] の [インデックスの設定] タブに [再構築] と [新しい場所の選択] のボタンがあります。
【 再構築 】
検索結果に不具合があるなどインデックス データの破損が疑われる時は、インデックスの再構築を行います。
[再構築] ボタンをクリックし確認のダイアログで [OK] を選択すると、既存インデックスを削除してインデックスを再作成する事ができます。
インデックスの再作成はかなりの時間を要する上に優先順位も低いので、完了するまで放置できる状況で実施することが肝要でしょう。
【 保存場所 】
作成済みのインデックス データは C:\ProgramData\Microsoft が既定の保存場所で、ここに Search フォルダーを作って格納されています。
保存場所は次の手順で変更可能です。
- [新しい場所の選択] をクリックします。
- 表示される [フォルダーの参照] で新しいフォルダーを選択します。
- [新しい場所] 欄に選択したフォルダーが表示されます。
- [OK] をクリックします。
- サービス(Windows Search)が再起動して選択したフォルダーが有効になります。
[現在の場所] 欄の表示が選択したフォルダーに変わります。
インデックスの再作成を伴う操作(再構築)や変更( [作成方法の変更]、 [
無効にする] )を行うと、[インデックスのオプション] の [一時停止] ボタンが活性化します。
このボタンはインデックスの再作成動作を一時的に停止する時に使います。
ボタンにマウス カーソルを載せるとメッセージが表示されて、一時停止の時間は15分間であることが判ります。
[一時停止] ボタンをクリックするとインデックス再作成は直ちに停止され、[インデックスは一時停止しています] の表示が出ます。
なお、再開用のボタンはありません。
一時停止したインデックスの再作成は15分経過後に自動で再開しますが、サービス(Windows Search)を再起動することで再開させる事もできます。
- [コントロール パネル] - [システムとセキュリティ] - [管理ツール] を選択します。
- [サービス] をダブル クリックします。
- [Windows Search] を選択して [再起動] をクリックします。