これから行う Windows の引越しでは、Partition Wizard を使う。 また、事前作業のフォーマットには Windows のシステム管理にある "ディスクの管理" を使う。
それぞれのツールはハードディスクを番号で識別しているが、その初期値がツールごとに異なる。
各ツールが認識するハードディスク番号の初期値は次の通り。
Windows 引越しの作業例として、ここでは下記のハードディスクと OS を使う。
ディスクの用途 | 容量 | OS |
現用 | 120 GB | Windows XP |
引越し先 | 250 GB | - |
この組み合わせ以外でも、Partition Wizard がサポートしていれば問題はないと思う。
以降の説明では便宜上、現用 (コピー元) のハードディスクを
ソース ディスク 、引越し先として仮増設したハードディスクを
ターゲットディスク と呼ぶ。
また各操作は、管理者権限のアカウントで行う必要がある。
ハードディスクには稀に、read, write のできない不良セクタが存在することがある。
フォーマットを行えばこれら不良セクタは使わないように処理されるので、OS をインストールする場合には心配ないが、
パーティションのコピーではフォーマット時の検査が行われない (特に新品の場合)。
Windows の引越し作業を始める前に、ターゲット ディスクはフォーマットを実施しておいた方が無難だろう。
- PC を起動する。
- [コンピュータの管理] - [ディスクの管理] を開く。
ターゲット ディスクは "ディスク 1" と表示される。
- "ディスク 1" にパーティションがある場合はすべて削除する。
- "ディスク 1" の既設パーティションを右クリックし、[パーティションの削除] を選択する。
- パーティション削除の確認メッセージでは、[ はい ] を選択。
- "ディスク 1" の未割り当て領域を右クリックし、[新しいパーティション] を選択する。
- 「新しいパーティション ウィザード」で次の選択をする。
- [ パーティションの種類 ]
プライマリ パーティション
- [ パーティション サイズ ]
最大値入力 (デフォルト)
- [ ドライブ文字またはパスの割り当て ]
ドライブ文字またはドライブ パスを割り当てない。
- [ パーティションのフォーマット ]
このパーティションを以下の設定でフォーマットする
- ファイルシステム
NTFS
- アロケーション ユニット サイズ
既定値
- ボリュームラベル
ボリューム
- 「新しいパーティション ウィザード」を完了するとフォーマットが始まる。
- フォーマットが終わったら "ディスク 1" の新しいパーティションを右クリックし、[パーティションの削除] を選択する。
- 該当パーティションを右クリックし、[パーティションの削除] を選択する。
- パーティション削除の確認メッセージでは、[ はい ] を選択。
- "ディスク 1" のフォーマットとパーティション削除が終った時の状態は下図の通り。
- [コンピュータの管理] を終了する。