Q タヌキの被害が多くて困っています。
A いろんな対策をまとめてみます
1 特性
山間地域ではカラスより厄介です。雑食性で何でも食べ集団で行動します。畑の周囲にめ
ぐらした網は食い破り、トタン板は穴を掘ってくぐり抜けて浸入してきます。夜行性のため見つ
けて追い払うわけにもいきません。
2 物理的防除
(1)アニマルネット(丈夫です)を利用する場合は食害を受ける前に張りましょう。一度食害を
受けるとしつこくやってきます。このほか丈夫な網として防風網を利用する人もいます。幅1.8
mくらいのものを高さ上90cmほどしっかり張り、あとの90cmを柵の外側に広げておくと穴を掘
りにくいため浸入を防ぎます。
NEW!
キュウリネットを使って簡単防除の方法を教えていただきました。
@スイカやトウモロコシが熟する前に設置する。
A1mおきに高さ1mの木の棒を倒れないように立てる。トウモロコシの場合は50cmほど離
すとよい。棒には数箇所クギを打っておく。
Bキュウリネットをくぎにひっかけながらかける。このとき少し地面にたらすと穴を掘れない。
Cすきまなく周囲を囲んで完成。
この方法はキュウリネットが丈夫なうえ、なかなか食い破ることができないことと、費用が安
いなど良い方法だと思います。
(2)電気柵はかなり効果的です。しかし値段が高いのが難点です。
100m2段張りタイプで3.3万円くらいします。お問い合わせは下記まで。
サージミヤワキ(株) ミニ番兵 (03-3449-3711)
(3)周囲を地面から20cmと5cmくらいの高さに有刺鉄線で囲うと、飛び越えたり穴を掘ってく
ぐり抜けたりしません。ただし人間が怪我しないよう注意してください。
3 その他の方法。
タヌキは非常に耳と鼻がいい動物です。危険なものには警戒して近づきません。そこで収穫
予定の1週間くらい前からこんなことをする方法もあります。
@ラジオを夜通し鳴らす(簡単な雨除けをすること)。音は大きい方がいいが電池切れに注
意。周辺の人家の迷惑にならない畑で行うこと。
Aあらかじめ犬小屋に置いておいたボロタオルを数箇所おく。人間の汗を拭いたタオルでも
よいが、2〜3日で交換する。
B点滅ライトをホームセンターなどで購入し、棒の先に縛って透明ビニールをかぶせて立てて
おく。
ほかに嫌なニオイのするコールタールやガソリンを染み込ませた布を棒に縛って立てておく
方法もありますが、一度侵入すると効果はありません。
単一の方法より、組み合わせたほうが効果的です。
タヌキの被害は全国共通です。「こんな対策が効果的」など教えてくださいね(^-^)。
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Q カラスの被害が多くて困っています。
A いろんな対策をまとめます。
完全に防ぐ方法は残念ながら畑を網で囲うしかありません。@物理的にはトマトやトウモロ
コシは実の高さに横糸を張る。スイカやメロンは網をかけるか、網袋に実を入れる。いちごは
うねごと網をかけるか、横糸を張る。などの方法があり比較的有効です。このほかA脅かす
方法として、鏡などひかるものを設置する。防鳥資材(大目玉やテープなど)を利用する。音
のでるもので追い払う。などがありますが、慣れてくると効果がありません。またB磁石をぶら
下げる。黒マルチを50cmくらいに切って紐でしばり棒からぶら下げる(仲間と勘違いする)。唐
辛子いりのダンゴでこらしめる。などの方法もありますが、やはり慣れるとダメのようです。
最後に、偽ワナ(ヒモで直径20cmくらいの輪をつくって2m間隔くらいに横糸からたらす。とい
うユニークな方法があり、これはカラスの頭のいいのを逆利用「ここにワナがあるぞと警戒さ
せる(;¬_¬)」する方法がありますが、子ガラスには効果が薄いようです。
果樹の防鳥には防鳥網を使用することが多いですが、カラスの警戒心を逆利用する方法
に、長い棒の先に2〜3号の釣り糸(テグス)を4〜8mほど切って、数本縛り付けるなどの方
法もあります。
ちなみに捕まえるのは鳥獣保護違反で許可がいります。トホホ。
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Q もぐらが多くてこまっています。
A いろいろな対策をまとめます。
畑に有機物を施用するとミミズが増えます。これは喜ばしいことですが、逆にもぐらが多くなっ
て被害を受けることがあります。住宅地の畑や水田転作畑などではあまり心配ありません
が、山間地の畑や昔からの畑地域には多いようです。穴の中にガソリンを染み込ませた布
や、正露丸など匂いの強いものを入れると、その周囲には近づきませんが別の穴を掘るので
根本解決にはなりません。ちょっとかわいそうですが、ワナ(捕殺用と突き刺すもの)や毒餌・
ガスなどが売られています。
そのほか、音に敏感であるのでペットボトルを加工してカラカラ音がするミニ風車をつくり、棒
につけて地面にさすことで追い払ったり、猫の毛を穴に入れて警戒させたり、スルメを細かく
切って畑の所々に埋めておくと、面白いようにいなくなるという方法もあります。
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