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さといも



Q さといものわき芽(子頭)は切った方がいいの?

A 切らないほうが収穫量は多くなります。

 大和早生や石川早生などの種いもを植えると最初に親いもの葉がぐんぐん伸びますが、6
〜7月ころ、わきから小さな葉(子頭)が伸びてきます。これは、親いもの横にくっついている
子いもの葉(子頭)です。暖かい地方では一部孫いもにも葉がでます。通常1本のさといもか
ら5〜10本くらいの子頭が伸びてきます。結論からいいますと、子頭は切らずに放任しておい
たほうが収穫個数、重量ともに増加します。

 さといも一家を良く見ると、1個の親いもの周りに、5〜10個ほどの子いもがつき、さらにそ
の子いものまわりに1〜3個づつ合計10〜30個くらいの孫いもがつきます。このとき、1人の
親が5〜10人の子どもと、10〜30人の孫を(親葉のみで)食べさせていくのは大変
す。そこで子ども達にも勤めてもらって(葉を展開して光合成してもらう)稼いでもらえばさとい
も一家の繁栄は間違いありません。
 子頭を切った場合との比較では、子頭を放任した方が2〜3割ほど増収します。

 問題となるのは、子頭を伸ばすと子いもがまるで親いものように変形・形質変化することで
す。この変形と繊維の発達による形質変化を嫌って、従来は子頭を何回も切ったり埋めたり
していました。しかし以下の理由により、現在は放任栽培が有利とされています。

@販売や知人へのおすそわけの主体は孫いもです。子いもは孫いもの着生傷(もぎあと)が1
〜3個くらいつくので、どうしても形が悪く腐りやすくなります。また数にまさる孫いもを太らせ
た方が効率的です。(家庭で保存する場合は、傷が少ない方が腐りにくいので、株まるごと
か、子と孫をくっつけた状態で保存すると良い:保存温度は5〜13℃くらい)

A子頭を切ったり埋めたりする作業は回数も多く重労働です。しかも子いもの変形を防いだ
り、繊維の発達を防止したりする効果は多少ありますが完全ではなく、そんなに苦労しても孫
いもの形質にはかないません。

B子頭を伸ばしても、自家用ならこんなものと割り切って子いもを食べることが出来ます。ま
た親いもも十分食べることは可能です。調理の工夫(輪切りなど)により繊維も余り気になりま
せん。

C収穫時に子頭の茎をもってはずすと、簡単にはずせます。とくに重粘土畑では効果的で
す。子頭を切ったさといもは親芋のまわりにしっかりとくっつき、分解するにも一苦労です。

以上、親ばっかり苦労してないで、子どもにも早く独立してもらっちゃいましょう!(^o^)/

Q さといもの保存方法について教えてください。

A いろいろな保存方法があります。

 さといもの保存方法はお住まいの地域や、規模によっても異なります。いくつかポイントをお
話しますね。

@時 期
 茎葉が枯れ始める頃(北陸では11月)、雪や霜でいもが凍害を受ける前に掘起す。その後
風乾するためあまり遅くならないほうが良い。

A選 抜
 生育良好な株を掘起し、よーく見比べて大きい孫イモがたくさんついている株を翌年の親株
用として保存する。

B株の分離
 病気が入らないようにするためには親イモから子イモは離さないほうが良い。しかし土付き
で株ごと保存すると重さが、5〜10kgにもなるので、労力や保存場所の関係から小イモ単位で
保存(孫はつけたまま)することも一つの選択肢としてある。(切り離すと乾腐病(赤い筋)に感
染しやすくなる)
★親株ごと保存する場合。
株は茎葉を短く(10cm)切りスコップで傷をつけないよう掘る。子イモ、孫イモは切り離さずに
土を少し落とす程度にし、十分乾かして保存する。目安としては茎葉が萎びて根がちりちりに
なる頃。枯れた茎葉や根はとらずにそのまま保存する。
★子イモ単位で保存する場合。
 親いもから子イモを離したあと、土は落とさずに傷口を日にあて風乾する。切り口に殺菌剤
(ベンレートなど)を塗る方法もある。子イモの上の茎葉は短く切り、十分乾燥させて保存す
る。

C保存場所
 イモは貯蔵中も呼吸するので、密閉容器は適さない。貯蔵温度は5〜13度くらいが適する
ので、水はけの良い場所に穴を掘り土に埋めるか横穴などが適する。家庭菜園では数が少
ないので、ダンボールにモミガラか新聞紙を丸めたものをつめてもから保存しても良い。倉庫
や車庫などは寒くなりすぎるので、屋内が望ましいが暖かすぎると芽がでてくるので注意す
る。

D確 認
 翌春、子イモ、孫イモを切り離す際、切り口に赤い筋がないことを確認する。なければ種イモ
として使用可能。屋内保存の場合、たまに箱の中を確認し腐り始めていたら取り除く。



Q 親イモを種イモにできるってホント?

A 本当ですがいくつか注意点があります。

 普通、さといもの種イモには孫イモを使います。でも前記の
ように保存すると親イモも越冬するので切断すれば種イモに
利用することができとってもお得♪な方法といえます。
それではやりかたを説明しますね(^-^)

@生育良好な株を掘起し、よーく見比べて大きい孫イモがたく
さんついている株を翌年の親株用として保存します。このとき、
子イモ、孫イモは切り離さずに土を少し落とす程度にし、十分
乾かして5℃以下にならない場所で保存します。
(切り離すと乾腐病(赤い筋)が入りやすくなります)

A翌春、子イモ、孫イモを切り離す際、親イモに赤い筋がない
ことを確認します。なければ種イモとして使用可能です。子イモ、
孫イモは食べても、種イモとして使用してもOKです。
だいたい植えようと思う1月くらい前にこの作業に入ると、芽だし
に丁度いいと思います。

B親イモは上からみて丁度ミカンのふさみたいになるように包丁
で分割します(ミカン切りといいます)。切断面には草木灰を付け
て乾かします(薬剤の場合はベンレート200倍に1時間ほど浸漬
します)。一片の重さは100gくらいが適当です。
このとき、一部に赤い筋が見られる場合は包丁で丹念に落として
ください。

C魚箱などに並べて砂かモミガラを詰め、かん水して暖かい場所
(トンネルやハウス、窓際でも可)で芽だしをします。
切り口を下にすると早く芽が伸びます。切り口を上にするように
並べると芽の出が遅くなりますが、孫イモ着生数が制限されますの
で、個数が少ない分、大きい孫イモが増えます。
かん水が少ないと根の伸びが少なく、多いと腐りやすいので注意
してください(^-^)

D芽の長さが5〜8cmくらいに伸びてきたら定植します。うねに
穴を掘り、いもの上に5cmくらい土が乗るくらいの深さに植えます。

E株間は標準でもいいと思います。芽だしをすれば孫イモと同じ
と考えて差し支えありません。肥料も同じようにしてかまいません
が、種イモ重量が多いので、基肥は少なくしても初期生育は悪く
ならないようです。



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