ふと感じること…。

 野菜を作る目的って、ただ食べるためだ
けじゃないんですよ。

 スーパーに並んでいる野菜が、プランタ
ーなどで作るとぐっと身近に感じます。毎日
毎日すこしずつ大きくなる様子を見ている
だけで、楽しい気分にしてくれます。

 お料理にも「妙な自信?」がつきますよ。
だって「我が家の野菜が1番おいしい!」で
すからね。(^o^)
ほのちゃんの野菜畑 http://park12.wakwak.com/~tkt/

容器編



1 庭がなくてもへっちゃらさ♪

 畑がないから、お庭がないから野菜作りができない(><)/
って思っていませんか?
 あきらめることはありません。このページを読んで、
「これならできるかも?」って思っていただけたらtktも嬉しいです。


(へ^-^)へ (野菜作りの仲間においでおいで♪)


 容器作りの利点は屋内外へ自由に移動できるところにあります。
とくに病気の出やすい梅雨などに軒下やベランダで雨が防げること
は、野菜の生育にとって非常に好都合です。収穫量は畑などでの
栽培に比べてずっと少ないですが、買った野菜とは比べ物にならな
いみずみずしさがあるうえ、子どもの理科観察や情操教育にも役立
ちます。また通りすがりの人や見る人を和やかにさせ、作る人の心
の余裕さえ感じさせます。




2 まずは「土」について

 狭い空間だからこそ、土の良し悪しは作物の出来不出来に大きく
影響します。良い土が手軽に手に入ればいうことはありませんが、
ない場合は購入するか、自分で作るしかありません。

(1)購入する場合は、ホームセンター等でプランター用土が各種販
売されていますが、おおむね値段に比例する場合が多いようです
(安い土は失敗が多い)。大別すると下表のようになります。
★「ガーデニング用・プランター用」
  30〜50リットルで300〜700円くらい
 と値段もさまざま。

 花壇に大量に使ったりするので、安い場合が多いで
す。種まきには向かないことがほとんど。肥料ムラも
あり、苗ものにはなんとか使えるかどうか?
 バーク堆肥(木の皮を発酵させたもの)が主体だと、
水はけはいいですが乾きやすいので、なにか別のも
のと混ぜるか山土などと混ぜるとよいでしょう。
 ピートモス(ミズゴケ)主体だと軽くて扱いやすいです
が、酸性気味の場合がありますので、少し石灰類で矯
正しないといけないこともあります。
★「野菜育苗ポット用」
  30〜50リットルで500〜800円くらい
 と比較的安い。

 トマトやきゅうりなど苗をポリポットで育てるための土
です。
 「育苗用〜」と書いてあっても、容器栽培に使ってい
けないことはありません。値段も手ごろなので容器栽
培には適しています。

 少し肥料が多めなので、直接種まきするにはむかな
いことが多いですね。苗ものなら大体いいかな?でも
イチゴなどは根が弱い(肥料が多いと枯れる)ので注
意してね。
★「種まき用」
  30〜50リットルで800〜2,000円くらい
 と比較的高い。

 種まき用なので肥料は少ないです。でも種ものは安
定して発芽するので安心です。値段が高いので大量
に使う場合は財布が軽くなります(笑)。

 ほとんどの場合は多少の肥料が入っていますので、
容器に詰めたらすぐ種まきや苗の植付けができます。
しかし栽培期間が長い場合は途中で数回追肥をしな
いと肥料が足りなくなります。

 
 タキイから、「そのまんま〜畑」というシリーズで、培養土入りの袋が
売られています。袋を開ければそのまま袋栽培ができるという手軽さ
がありますが、値段も高い(約5,000円弱/3袋)ですので財布とよーく
ご相談ください。(^-^;)


(2)自分で作成する場合

基本混合
    

 あらかじめ種まきの2〜3週間ほど前に、腐葉土(完熟堆肥)、土(石な
どのない山土など)、砂(川砂がよい)をだいたい等量混合します。
 容器を移動することが多ければ腐葉土を多くして軽い土を作ることをお
勧めします。

 また果菜類のなす科は重い土を好みますので、腐葉土と砂をやや少な
くし、葉茎菜類や果菜類のウリ科は軽い土を好みますので、腐葉土や砂
をやや多くします。
物理性の改善
 ホームセンターなどでは、ピートモスやバーミキュライト、パーライトなど
いろいろな土壌改良資材を販売していますが、保水性や排水性の良い土
にするには、このような資材も少量混合してあげると良い土になります。
生物性の改善
 発酵牛ふん(トンプン・ケイフン)や油粕、魚粕などを入れると各種土壌
微生物が増加しさらに良い土が出来ます。ただし発熱したりガスがでたり
することがありますので、混ぜてから2週間は放置してから使用するよう
に注意してください。
 発酵中のニオイにつられて害虫が発生することもありますので、ほどほ
ど(全体の10〜20%)が良いでしょう。
酸度矯正と肥料の
配合めやす
(化学性の改善) 

 この土10リットルに対して、約20gの石灰を混ぜて土壌酸度の矯正を
行います(作物により加減します)。そして混合した土が乾燥している場合
は、容器に詰める前に軽くかん水しそのまま1週間ほど日陰に放置します
(石灰類と土をなじませます)。

 次に約15gくらいの化成肥料を混ぜます(作物により加減します)。そし
て容器に詰めるまえにさらに1週間ほど放置します。このときはかん水の
必要はありません。1週間後には容器に詰めることができますので、容
器・種・苗の準備を行ってください。
注意点 
 このように段階を踏んで土の準備を行うと、石灰と化成肥料の化学反応
によるガスの発生が極力抑えられます。石灰と化成肥料を同時に施用し
た直後は、根や葉を傷めるガス発生の恐れがありますので、混合後は最
低でも1週間は間をおくことと、容器に詰める前に一度土を広げて、ガス
抜きを行う方が無難です。

 さらに有機質素材と量により、同じく発酵ガスがでることもありますの
で、期間には注意してくださいね。 ξ(××)キュー
注意点2 
 そこらの野原の土や家の庭土でもできますが、上記のように改善しない
と根が張れないこともあり、生育が悪かったり枯れる原因にもなります。

 また「前年トマトが枯れた庭の土をつかったら、プランターのトマトも枯れ
ちゃった(T_T)」てなことにならないよう土選びには注意してくださいね。

重ねていいますが、狭い空間だからこそ、土はいいものを!
   多少の手抜きができます。(^o^)/(爆)



3 容器選びは?

  ここでは、@普通サイズのプランター、A少し深めのプランター、
B肥料袋の3種類についてそれぞれの特徴と使い方を説明します。

長さ(cm) 幅(cm)  深さ(cm)   必要土量(L)  耐用年数(年)  価格(円)
 @ 60〜65 20〜25 18〜25 約13〜28 数年(3〜10) 100〜300
 A 40〜60 30〜40 25〜30 約20〜54 数年(3〜10) 250〜500
 B 40〜45 45〜55 約20〜30 1〜4年 廃物利用


@普通サイズのプランター
 一般的に売られている標準プランターです。価格も安く土を詰めても
持ち運びが楽です。丁寧に使えば数年間利用することができます。
葉もの中心に使いましょう。

A少し深めのプランター
 各サイズがあります。少し価格は高いですが土量がはいるので長期
間栽培する果菜類や、短めの根菜類に向いています。

B肥料袋
 各サイズがあります。廃物利用なのでタダです。長期間栽培する果菜
類や、根菜類全般に向いています。肥料袋のほかにも「米袋」「麻袋」
「土のう(化繊織)」などいろんな袋があります。通気性のいいものはその
まま使えますが、通気性の悪いものはあちこちに穴を開けて通気を図り
ましょう。だって根っこも土のなかで呼吸してるんですから。

 ビニール系の袋のばあいは排水穴を作ります。袋の下端2ヶ所を2〜
3cmくらい切り取り、新聞紙1枚を4ツ折りにしてなかにいれてから土を
詰めると、栽培中に穴から土が流れ出ることがありません。同じように
袋の下端に細かな穴を多数開ける方法がありますが、栽培中に根が下
の地面に伸びることがあります(移動しなければそれでもかまいませんが)。



4 各野菜と容器の相性
作物名 容器(袋) 備   考
@普通 A深形 B袋
葉茎菜類 キャベツ
はくさい
ほうれんそう 意外と深く根が入る。
葉ねぎ
ねぎ × 途中土入れを3〜4回する
たまねぎ
レタス リーフレタスが簡単
ブロッコリー
カリフラワー
アスパラガス × 丈夫なものを。袋は二重ならOK
にら 丈夫なものを。袋は二重ならOK
小松菜
果菜類 トマト × ミニトマトなら簡単
きゅうり ×
なす ×
ピーマン
かぼちゃ ×
スイカ ×
メロン ×
いちご
オクラ ×
根菜類 だいこん × 土を十分入れる。短根も多種類ある。
かぶ
にんじん 標準はミニ、深型は3寸、袋は5寸
ごぼう × × 短根品種を選ぶ。土を十分入れる。
さといも × 土入れ2回
ながいも × × へびみたいにとぐろをまいちゃう。
じゃがいも × 土入れ2回
さつまいも ×
豆類・その他 えだまめ
さやいんげん つるあり
さやいんげん つるなし
さやえんどう
トウモロコシ × 土入れ1回、倒伏注意
作物名 @普通 A深型 B袋 備   考
容器(袋)

注:○…適 △…やや不適 ×…向かない ●十分できるが、そこまで深さは必要ない




5 かん水について

  容器に土を詰めたら、まずたっぷりとかん水してください。なぜなら
土によっては水がしみ込みにくいものもあるからです(特にふわふわ
した土など)。
  仮に土詰め→種まき→かん水の順だと、かん水量が多いと種が浮
いてしまったり、逆に少ないと土の中が乾きすぎていて発芽ムラが起こ
りやすいからです。そこで次の順序を守ってください。

@容器に土をつめる。
A十分かん水し容器の下から水が出ることを確認する。
B1〜数時間ほど放置し土の表面が少し乾くのを待つ。
C種まきや苗の植付けをする。
D覆土後は軽く鎮圧するか、かん水は土が落ち着くくらいの少量おこなう。

 特に粘土など、土が固くしまりやすい場合はBが重要です。なぜなら
かん水直後に種まきや苗の植付けを行うと、周囲の土が練られて空気が
少なくなり、発芽・発根不良となるからです。これは畑や庭でもいっしょです。
よく発芽不良となる人は注意してね(⌒-⌒)。

 ふだんこまめにかん水できない人は、やや大きめのプランターか袋栽培
をお勧めします。ペットボトルに穴をあけてかん水する(情報:やよまつさん)
などの方法もいいですね。



6 種まきについて

 種まきの基本技術は、基礎知識編の「4 種まきのコツ」を参照してください。

 容器栽培では土が少ないため根が張れる範囲が狭く、地上部の草丈も小
さくなりがちです。そのうえ種まきの間隔が狭いと根が張れないばかりか、
葉も込み合って必要な光を得ることができなくなります。容器栽培ではその
野菜が大きくなった姿を想像して、なるべく種まきの間隔を広めにとったほう
が丈夫に大きく育ちます。はじめての場合はよく分からないかもしれません
が、野菜の種まきの間隔はだんだん経験が教えてくれるようになりますよ。



 
7 間引きについて

間引きの基本技術は「5 間引きのコツ」を参照してください。
 
 容器栽培において間引きはとても重要な作業です。なぜならただでさえ、
生育が抑制されがちなのに、間引きがおくれると徒長(とちょう:ひょろひょろ
になること)してしまい、大きくなれなくなってしまうからです。また徒長すると
病気にも弱くなり、乾燥や強風にも弱くなってしまいます。うーん。(^−^;)

 しかし容器栽培はどうしても畑で栽培したものと比較して小さめになりがち
です。あまり欲張らず効率よく野菜が作れればいいので、すこし多めに種を
まいて、間引き菜をどんどん食べるっていうくらいでちょうどいいかも?。



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