近世佐倉の歴史と文化を探訪す
     
INDEX 佐倉城 

    
和暦〜西暦
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 佐倉城は、千葉氏一族である鹿島幹胤が天文年間(1532〜1555)に築いたものを原形とし、後に徳川家康の命を受けた土井利勝によって慶長16年(1611)から元和2年(1616)にかけて構築されたもので、江戸東方の守りとして代々譜代大名が封じられた。
 江戸中期以降は堀田氏(2代目佐倉堀田氏)が藩主を勤め、特に幕末期の開国論争時の老中であり、藩内で蘭学を奨励した堀田正睦の名はよく知られている。
佐倉城の面影
土井利勝
    
堀田正睦 (ほった まさよし 1810年〜1864年3月21日)
 江戸後期の大名。堀田正時の二男、兄下総佐倉藩主正愛の養子。初名は正篤、通称は備中守。文政8年(1825)襲封。寺社奉行、大坂城代などを経て、天保12年(1841)老中。同14年辞して佐倉に帰り、藩に西洋の兵制を採用、また西洋医学をすすめ、蘭癖といわれた。安政2年(1855)老中首座となる。積極的に開港すべきという立場から、日蘭追加条約、日露追加条約等を結ぶ。また将軍継嗣問題もからんで、井伊直弼が同5年大老となると老中を罷免され、文久2年(1862)蟄居を命ぜられた。
武家屋敷
城跡の東に位置する宮小路町には土塁と生垣につつまれた当時の武家屋敷町の雰囲気を残す場所がある。
通称「武家屋敷通り」と呼ばれているところがそれで、現在、市所有の2棟の武家屋敷「旧河原屋住宅(県指定文化財)」と「旧但馬家住宅(市指定文化財)」が一般に公開されている。江戸時代の武家の暮らしぶりを知る資料として大変貴重である。

休館日:(月)、祝日の場合は(火)  年末年始
 リンク集
佐倉宗吾郎
      
旧堀田邸
 最後の佐倉藩主、堀田正倫の邸宅。明治の華族による純和風建築と美しい庭園を見学できます。 最後の佐倉藩主である堀田正倫の邸宅です。明治時代の上級和風邸宅としては…庭園とともに残っている貴重な建造物です。自然の地形を利用した庭園は「さくら庭園」という愛称で親しまれており、眼下の高崎川や下総大地を借景にし、さるすべり景石や松・百日紅などが配された美しい風景が見られます。
甚大寺
佐藤泰然 (さとう たいぜん 1804〜1872)
 幕末の藩医。天保14年、江戸から佐倉に移り、病院兼蘭医学塾の佐倉順天堂を開きました。乳ガン手術など、蘭学による先進医療を行うと同時に、多くの優秀な人材を育て、近代医学の発展に大きな功績を残しています。
浅井 忠 (あさい ちゅう 1856〜1907)
    
     国立歴史民俗博物館
 歴史学、民俗学、考古学の3分野にわたって日本を研究する博物館。生活を中心に複製品、模型などをふんだんに取り入れた展示は見て飽きない。広大な展示場はゆっくり見ていると一日がかり。国立大学の共同利用研究機関として位置づけられており、全国から研究者が集まる。それを元にした企画展、講演会なども必見。
休館日は(月曜)、祝日の場合は(火)となる
       年末年始も休館

   歴博
川村記念美術館
 17世紀のレンブラントから19世紀のルノワール、モネ、ピカソに至る西欧近代絵画、横山大観や尾形光琳らの日本美術の名品を幅広く展示しています。毎回注目を集める企画展や現代美術のコレクションの充実ぶりにも定評があります。広い敷地内も美しく、散策路では四季の花々を間近に観察できます。
佐倉市立美術館
 地上5階、地下2階の建物には、展示室の他にハイビジョンギャラリーや市民ギャラリーも備えます。佐倉ゆかりの作家、浅井忠などの作品を収蔵し、各種展示会を開催する他、市民の創作活動発表の場としても広く利用されています。趣のあるエントランスホールはレンガ造りの旧川崎銀行佐倉出張所(県指定有形文化財)の建物を活かしており、歴史的な町並みにとけこんだ美術館の顔になっています。 もどる  リンク集
塚本美術館
 刀剣類を専門に展示するユニークな美術館です。千年の歴史を持ち、鉄の芸術品として世界に知られる「日本刀」をはじめとする刀身400点、鞘250点の貯蔵品は、佐倉出身の実業家、塚本素山氏によって蒐集されたコレクションによるものです。その中から3ヶ月ごとに約20点を公開しています。 もどる
佐倉順天堂記念館
 蘭医塾兼外科の診療所として創設された建物内には、当時の資料が公開されています。「順天堂」は、天保14年(1843)に蘭医・佐藤泰然が開いた医院兼蘭学塾として創設しました。ここから明治時代の医学界を支えた人材が多数輩出されました。
由緒ある建物は記念館として保存され、その中に順天堂関係の資料が展示してあります。現在の順天堂大学は、泰然の養子・佐藤尚中が開設したものです。 もどる
県立佐倉高等学校
 ミスタージャイアンツこと長嶋茂雄の出身校としても有名な県立佐倉高等学校。明治43年にたてられた塔やドーム屋根の木造洋風建築は当初本館として使われていました。現在は記念館になっており、藩校時代から受けついだ多数のオランダ医学書や「ハルマ和解」が所蔵されています。 もどる  リンク集
         
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