☆☆☆うちゅーじんの地球探検記☆☆☆

<だいじゅういっかい>



 ひとりカルタを終えた僕は喉が渇いていた。
 何を飲もうか。
 工場から流れる奇形な魚を生み出している排水か、 はたまた一昨日ダイレクトメールで届いた通販の毛 生え薬か?
 でも待てよ、僕。
 冷静に考えてみる。
 これから僕は川に洗濯に行く。洗濯物も持たずに。
 川には水がある。そして桃も流れてくるはず。水をい っぱい含んだ桃を食べればきっと喉の渇きも潤されるの ではないだろうか、お客さん。
 辺りを見回すがお客さんはいない。

「がっでーむ、カルタより客人一種をすべきだったか」
「それを言うなら百人一首」

 ケロッピ博士の一言に僕は目が覚めた。

(つづく)


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