今は無きGONSET社より1958年頃より販売された50MHz帯AM機です。
この無線機は、奈良市にお住まいの方より格安でお譲りしていただい物です。
USAでは、今でも$230前後で販売されています。
真空管式で、送信出力は約27Wでます。
特徴:
受信VFOと送信VFOを持っており、送受の周波数を合わせる為に、SPOTスイッチが設けられており、簡単にジャストインができる。
省エネとして、ランプのON/OFFスイッチも設けられている。
昭和33年頃の製品にしては、図出にANL回路やSQL回路が設けられており、USAの技術の高さが伺える。
回路構成を見てみると、送信部分はきわめて基本的な回路を採用している。VFOは、8.33MHz〜9MHzを発振させ、それを3逓倍した後、
2逓倍して、目的の周波数である50MHzから54MHzを得ている。受信は少し贅沢な真空管を使用している。それは、6L6GBの採用である。
機械的構造は、単純構造であるので、強度は十分にである。ツマミ類は、全てアルミの引き物である。また、使用者の操作性を高めるため、
マイクゲイン調整つまみや、マイクジャック以外は、全て、後面に配置されている。マイクジャックは、一度マイクを接続すれば、取り外すことは
きわめてまれであること、マイクゲインの調整も、同じマイクを使用している限り、再調整は不要である。何より良い点は、大型スピーカーを前面
に配置されていることである。
受信音は、きわめてなめらかで聞き易い音質である。やはり真空管の音である。
一般的な性能
【送信部】
1.周波数範囲:50〜54MHz
2.変調方式:AM(AM波のみ)
3.送信入力:48W
4.送信出力:27W(終段は6146)
5.変調容量:90〜95%
6.出力インピーダンス:50〜70Ω
【受信部】
1.周波数範囲:50〜54MHz
2.S+N/N:6dB(at 2μV入力)
次の頁は、内部写真です。