〜淫内感染〜


あらすじ

 主人公は総合病院の勤務医・坂口晃。院内で出会う看護婦・女医・患者・部長の嫁さん等を、イージス艦も真っ青のロングレンジな射程距離で食い散らかすという、実に欲望全開パラダイスストーリーです。


 ご紹介するのはエロゲー界でも結構人気で2作目まで出た「淫内感染」です。何しろストーリーはテキストなしのフルボイス。女優さんは元より男優さんも白熱の演技を聞かせてくれるのですが、今イチ私が、もはや役所の戸籍でないと証明出来ない性別の持ち主である為か、主人公であられる所の先生の「そうれ、そうれ、そうれ!」などという勇ましいかけ声などを聞くに付けても、気合い入れて挿入していると言うよりは御輿を担いでいるかのようなそれに聞こえてしまい、自分が染色体XXの持ち主である事をつくづく痛感させられました。
 最も、これらのナチュラルアシッド溢れる展開はOPから炸裂しており、ストーリーはタイトルからも予想される通り、城宮総合病院という所にお勤めの主人公が、看護婦は元より薬剤師、元入院患者だった女子高生、果ては同僚の奥さんから現入院患者までと、ストライクゾーンは広いんですが直球オンリーの欲望発散パラダイスでウハウハ…というお話なのですけれど、そんな前置きどうこう以前にまず度肝を抜かれるのが主人公の容姿です。何故かと言うと、この先生がなんと「×(ペケ)」(新井理恵・著)に出てくる保健医そっくりだからなのです。もうそっくりなどという言葉では甘すぎるほどうり二つです。保健医がそのままゲーム画面に出てきたとしか言いようのない容姿に加えてこのお話なのですから、本気でお借りしてきたんじゃあ…などという心ない邪推はとりあえず置いといて、話をゲームに戻しましょう。
 シチュエーションの多くは、主人公の坂口晃(さかぐちあきら)先生が、薬を横流ししている看護婦さんや薬剤師さん達の弱み等を握り、それをネタに脅迫して、彼女たちを肉欲の奴隷にしていくという、まあ病院パターンならありがちなお話で進んでいくのですが、この先生が呆れるほどに元気も元気。一応現役で看護婦をやっている方にお聞きしても「そんなに先生って体力保たないけど…」というのに、朝に昼に夜にと、下半身だけ別駆動のエンジンでも付けてるんじゃないかと勘ぐりたくなるくらい張り切られます。最初は「お元気ねえ…」などとモニタにツッコんでいた当方も、プレイしてややもすると、コレが先生だけの問題ではないことに気付きました。それと言うのも、「2」になれば更に顕著になる傾向なのですが、肉欲の奴隷と成り果てた娘さん達は、こぞって先生にフェロモン丸出しで言い寄りまくり、頼みもしないのにこちらのジッパーを下げてチ○ポをしゃぶりに来る女子高生に、手術が終わった後は興奮して眠れんなどと口走り夜の夜中家にまで押し掛けチ○ポをせがむ外科医にと、果ては勤務中にまでチ○ポをねだりに2人がかりで女子高生どもが来襲するわ、休みの日だというのにチ○ポを求めて2人がかりで看護婦が家に押し寄せるわで、先生ナニの萎える暇もない奮闘ぶりです。もうここまで来れば先生に憐憫の情すら感じます。表紙の絵が、仁王立ちする先生に女たちが絡み付いているという構図なのですが、もしかするとこれは女たちの欲望に自ら人柱となっている、先生の奉仕的精神が如実に表現された意味深い絵では…というのは私の大いなる考えすぎですが
 さて、かような昼夜を問わない先生の体を張った奉仕的精神が看護婦達にも受け継がれているのか、お嬢さん達も患者さんへのサービスに余念がありません。卑猥な言葉と共に楽しく剃毛してくれるお嬢さんも居れば、精液の検査途中で萎えたとイチャモンを付ける患者にはフェラチオ&パイズリでお手伝いという、正に医は仁術を具現化したような誠心込めた看護っぷり。男性諸子なら健康体でも、ひとつ道行くダンプに胸を借りてでも入院したい楽園の如き病院となっております。
 と、一見おかしな医者、看護婦ばかりが揃っているかのように見えるこの病院、実は普通でないのは彼らだけではなく、なんと入院している患者達も揃って不思議でならない連中ばかりです。日夜体当たりで張り切る先生や看護婦に感化されたのか、どいつもこいつも元気ハツラツなのです。このゲーム、看護婦さんにチョッカイ掛けるのは主人公の坂口先生だけではなく、患者×看護婦バージョンも多数入っていて、これがまたパワフルこの上ないバリエーションの数々。看護婦さんを、自分達の病室は元より、風呂場で、夜の便所で、果ては夕闇なずむ屋上で、時には単数、時には複数でレッツレイプ!と来るのですから、朝市の魚の如く実にイキの良い面々ばかりが揃っているこれらの姿に、ここは病院食にスッポンやマムシでも出しているのかと勘ぐりたくもなろうというものです。また男性患者のみならず、女の患者までも、廊下にまで聞こえるほどのよがり声を上げて自慰行為に耽っている輩も居るのですから、こいつらは一体どこが悪くて入院しているのか疑問で仕方有りません。性欲過多という病気があるのなら話は別ですが。
 とまあポップでファニーな展開が所狭しと炸裂するこの作品ですが、ゲームのシステムはイベントの途中で入るミニゲームをクリアするとご褒美にエロシーンが拝めるというポピュラーなパターンで、ステージは全部見たことありませんが20ほどあります。ちなみにこのステージ、ゲームの名前からも伺い知れますが、ステージタイトルまでもがどれも呆れるほど強引にこじつけた4文字熟語で構成さてれおり、「禁丘入淫」だの「検査乳淫」だの余す所ない徹底した当て字っぷりには、頭が下がって地面にめり込む思いです。これらタイトルを全部覚えれば、なんだか現国の試験に自信が持てそうな心持ちになるかも知れませんが、気のせいですのでやめておきましょうね。