ほのちゃんの野菜畑 http://park12.wakwak.com/~tkt/

豆類・その他のその他



Q トウモロコシの芽がなかなか揃いません(T_T)。

A いくつかポイントがあります。

 近年のトウモロコシって甘い品種が多いですが、じつは発芽に関してはこれが大きなデメリ
ットになっています。本来トウモロコシが発芽するときエネルギー源として使うのはデンプンな
のですが、強甘味種はこのデンプン貯蔵量が少なく、変わりに糖分が多くなっています。また
甘い品種ほど種に「しわ」が多くなり、吸水の時間がかかるため発芽の揃いが悪くなりやすい
のです。

 普通トウモロコシの種はあらかじめ殺菌剤で消毒されていますが、このように発芽までの日
数がかかると、糖分が多いためよけいに害虫や雑菌にやられやすくなっちゃいます。また早
生種でも発芽適温は以外と高く30℃前後が適温です。ちなみに平均気温13℃(葉桜の頃)に
種まきすると発芽まで2〜3週間かかり、平均気温20℃では1週間程度で発芽します。

 こんなトウモロコシの発芽を揃えるためいくつかテクニックを紹介します。
@種まき5〜7日前にうねにマルチを張ってうねの中の地温を上げておく。
A種の選別を行い、軽い種はまかない。
B25℃の湯に3〜5時間ほどつけてからまく。コップにお湯を汲み、種をいれて日向に置いて
おくと簡単♪
C覆土は2cmくらいとし、必ず鎮圧する。深まきするとダメ。
D発芽するまでパスライトなどで保温する。
E間引きを考慮し、1ヵ所3〜5粒まき、2cmほど離してまくと良い。
F欠株を避けるためポットに予備苗をつくり、葉3枚までに移植を行う。

 などの方法を試してみてください。(^-^)/

Q えんどうの連作障害について教えてください。

A はっきりとした原因は現在も不明です。

 えんどうは野菜類の中でも特に連作を嫌う作物です。栽培2年目からでも発芽不良、開花
頃からの生育停滞、根や茎葉が枯死することも多いです。他の野菜のように有害微生物が
問題なら、土壌消毒をすれば解決しますが、えんどうの場合は土壌消毒だけでは解決されま
せん。やはり数種の有害物質が関係しているようです。

1 原 因
 さて、現在までに分かっていることをまとめると、
@毒素説その1 
 えんどうの根から直接有毒物質が土壌へ排出されるため、連作すると根が伸長できずに枯
死する。
A毒素説その2
 えんどうの根に含まれるある種の化合物を微生物が分解する際にえんどうにとっての有毒
物質が生成されるため、連作すると根が伸長できず枯死する。
B微生物説
 えんどうを連作すると各種有機酸が生成されて土壌中に放出されるため土が酸性化する。
その結果土壌中の微生物相が異常になり、えんどうに悪影響を与える微生物が増殖する。
特に発芽障害を起こすものとしてはフザリウム菌が有力である。
 などが分かっており、複合的に悪影響を与えているようです。つまり@、Aによって根が弱っ
てしまうためBの有害微生物に浸入されやすくなるといった具合です。

2 対 策
 ハウスなど連作せざるをえない場合はともかく、基本は4年以上の輪作です。連作障害をだ
さないためには以下のように気をつけましょう(^−^)
@連作によって有害物質を土壌中に蓄積しないこと。
まめ科の連作も避けたほうが良いです。毎年ほ場マップを作成し、輪作をこころがけましょう。
A病原菌の密度を高めないこと。
まめ科ではフザリウム菌による立枯れが発生します。ほ場が狭く、どこに作っても枯れる場合
は、数年休むか、無病土でのポット栽培も可能です。
B根の機能を衰えさせないこと。
 無理な作型により根の機能が衰えやすくなったり、酸性土壌や多量施肥による根の活力低
下も問題です。堆肥による土作りと合わせて、排水性をよくしたり、強酸性の場合は石灰によ
る矯正を必ず行いましょう。

 えんどうの産地では連作障害はないというほ場もあるそうですが、多少の連作障害はどうし
ても現れてしまうので、土壌消毒を行ったり石灰や肥料を多く与えて収穫量を維持しているそ
うです。連作地の土壌ではカルシウムの供給が十分で、微生物相が安定していることが分か
っています。

Q 接ぎ木苗を植える時は、接ぎ木部分(もしくは双葉)まで埋めるって本当?

A うそです。

 接ぎ木苗(トマト、なす、すいか、きゅうりなど)は、深植えしないようにして下さい。接ぎ木苗
を植えた意味がなくなります。
 接ぎ木苗とは、2種類の苗をわざわざくっつけて育てた苗です。なぜこんなことをするのかと
いうと、@土壌病害に強くなり枯れにくくなります。有る程度連作も可能になります。A肥料を
吸う力が強くなり生育旺盛となります。また生育後半までたくさん実をつけることができます。
B温度変化に強くなります。低温でも根を伸ばし、高温時にもよわりにくくなります。Cきゅうり
の場合は、台木によってブルーム(白い粉)がでにくくなります。
 またそれぞれの組み合わせは、「上トマト:下トマト」「上なす:下なす」「上すいか:下ゆうがお
(すいか)」「上きゅうり:下かぼちゃ」が一般的です。
 さて、仮に接ぎ木苗を買ってきて、接ぎ木部分(双葉)まで埋めてしまうと、上のほうからも根
がでてきます。そうすると@〜Cの効果が得られないばかりか、病原菌が浸入しやすくなり、
枯れる原因にもなります。
「埋めないと強風のため接ぎ木部分から折れてしまうよ」という人がいますが、仮支柱を立て
てひもで結んであげたり、肥料袋を裂いて支柱を4本立てて「あんどん」のように防風してあげ
れば問題ありません。また「なすの下からへんなとげだらけのなすの枝が伸びてきたり、すい
かのしたからゆうがおがでてきて困るから埋めるんだ」という人もいますが、下からの枝やつ
るを小さいうちに摘み取ってあげれば何も問題ありません。
 このほかの注意点として、トマトは気根(きこん)といって茎から根をだす力が強いので、接
ぎ木部分が地面から近い(2〜3cmくらい)と、接ぎ木の上からも根を地面に伸ばすことがよく
あります。また支柱に結ぶひもがゆるいと、重みで曲がって接ぎ部分が接地してしまったり、
マルチの穴をふさぐためにおいた「置き土」に根を伸ばす場合もあり、生育途中も注意が必要
です。

「せっかく接ぎ木苗を買ってきたのに、枯れてしまったぁ。」なんてことがないよう、接ぎ木部分
は土に埋めないでくださいね。v(^-^)v

Q 乾燥時のかん水のポイントは?

A 種まきや苗定植前に土に染み込ませておくことです。

 まず種まき前の主なポイントとしては、@土が乾いていたら定植や種まきの前に水をあらか
じめうねの中までしみ込ませておきましょう。こうすることにより、根がスムースにうねの中に
伸びていきます。種まき後にたっぷりやっても、意外としみ込んでいないこともあり、種が表面
に浮いてしまうこともありますので、種まき後のかん水は覆土を落ち着かせる程度の少量が
いいです。Aかん水が大変な場所の場合は、あらかじめうねを作っておき、降雨を待ってから
は種する方法と、耕うん・うね立て後の土が湿っているときにすぐ種まきする方法の2通りあり
ます。後者の場合は覆土を少し強めに鎮圧(長靴で踏んでも良い)します。B発芽が揃うまで
うねの上を全部被覆すると、晴天続きでも湿度が保たれ発芽が揃います。一番間違いがない
のは、パオパオやパスライトなどの不繊布(ちょっと高い)です。簡単な方法として新聞紙で被
覆すると、初夏のニンジンもよく発芽しますよ。7割くらい発芽したら取ってください。

 このほか苗の定植では@耕うん・うね立て後すぐマルチを張りましょう。Aあらかじめ植え穴
にたっぷりとかん水しておくきましょう。Bバケツなどに水を張っておき苗を1分くらい水につけ
てやると鉢土に十分吸水されます。C定植後、マルチの植穴を土で抑えてうね内部からの蒸
散を抑えるなどを行えば1週間かん水できなくてもほぼ大丈夫です。
 その後のかん水の判断は難しいですが、活着後は土の表面が乾いていても、うねの中に水
分が十分ある場合が多いので、5cmくらい掘って下の土が湿った色をしていれば大丈夫で
す。またその土を握って形が崩れない状態なら、無理してかん水する必要はありません。作
物に合わせた管理が必要になります。
 一例として、トマトは定植後3段果房が開花するまでは水を与えません。根を広く深く張らせ
るためです。しかし2〜4段のトマト肥大期にかん水しないと尻腐れが多発生します。またえだ
まめ類は湿害に弱く、水はけの良いところを好みますが、開花〜さや肥大期にもっとも水を必
要とします。このころ乾燥するとと実がつきません。 アメとムチを上手に使い分けることが必
要ですね。(^-^;

Q とうもろこしの先っぽの実が太らないのは何故?

A 受粉不良が主原因です。

 とうもろこしの実の先端が太らないことを、先端不稔(せんたんふねん)といいます。これはう
まく受粉できないことが主原因です。また日照不足や生育不良などによっても養分が足りなく
て先端不稔になることもあります。

1 まず受粉の仕組みを理解して改善方法を考えましょう。
 とうもろこしの一番上にでて花粉を飛ばす穂を雄穂(ゆうほ)といい、食用となる穂を雌穂(し
ほ)といいます。とうもろこしが大きくなって実が充実してくると、雌穂の先からは絹糸(けんし)
という白い糸がたくさんでます。絹糸はとうもろこしの実一粒に1本でてきますので、この絹糸
にうまく受粉しないと不稔がおきてしまいます。一般的にまず雄穂が伸びてきて花粉を飛ばし
はじめ、3日ほどして雌穂から絹糸が2〜4日かけてでてきます。しかも先端の粒からの絹糸
はあとから伸びてくるため、花粉がとびはじめてから1週間後に出てくる場合も多く、先端不稔
がおきやすい原因となっています。また絹糸をよーく調べてみると、けっしてでたらめに伸びて
くるのではなく、下の粒からの絹糸は外側に、上の粒からの絹糸は内側にでてきます。つまり
もともと先端の粒から伸びてきた絹糸は受粉しにくい構造になっているのです。(☆o☆)
 このほか先端不稔だけでなく片側数列が不稔になるのは、雌穂がななめに着生している場
合が多く、絹糸の一部(上側)にしか受粉しないためです。

(1)1列植えの場合。
 とうもろこしを1列に植えると、雄穂からの花粉が風で飛ばされるときにうまく受粉されませ
ん。畑を上から見たときになるべく正方形に近い形になるように短いうねを何本も作ったほう
が受粉しやすく、先端不稔がおきにくくなります。とうもろこしは自分の雄穂からの花粉より周
りの雄穂からの花粉のほうが受粉しやすい特徴があります。これを他殖性(たしょくせい)とい
います。つまり周囲の花粉を受けやすいように、正方形になるよう植えることはとても大切な
のです。

(2)虫害が多い場合。
 とうもろこしの実に入って食い荒らす虫に「アワノメイガ」がいますが、この虫は伸び始めた
雄穂に入って倒してしまうので、被害が多いと花粉が少なくなります。雄穂が出始めのころに
パダン粉剤などで防除しましょう。早生品種ほどこの被害は軽いのですが、逆に品種的に先
端不稔もおきやすいので注意しましょう。

(3)倒伏する場合。
 とうもろこしが風などにより倒伏すると、花粉がうまく飛ばなくなります。土寄せをおこなった
り、防風網を設置したりするほか、小規模なら横に支柱をしてとうもろこしの倒伏を防ぐ必要
があります。このほか受粉が終ったころに最上位葉のうえから雄穂を切断すること(トッピン
グ)も有効な方法です。

(4)2番穂、3番穂の場合
 早生品種は葉数が少なく実も小さいので、1本1果が基本ですが、中生〜晩生は1株2〜3
果の雌穂がつくことがあります。しかし2〜3番穂のときには花粉が足りなくて先端不稔になる
ことがよくあります。そのため2〜3番穂をかきとる(除房)という技術がありますが、葉を傷め
ないように注意しないといけません。

(5)人工受粉の場合(家庭菜園向け)
花粉の寿命は約1日、絹糸の寿命は約1〜2週間といわれるので、雄穂(花粉を飛ばす穂)を
折って雌穂(とうもろこし)の絹糸にくっつける「人工受粉」は、絹糸がではじめた3日後くらい
に行うのが理想的ですが、そのときなるべく若い雄穂を折り取って人工受粉をおこなってくだ
さい。雌穂の絹糸をすこしほぐしてから行うとより有効です。


2 日照不足や生育不良など栽培管理についても改善しましょう。
 とうもろこしはお日様が大好きです。とうもろこしの甘味はお日様の力といっても過言ではな
いでしょう。そのためたくさんの葉を伸ばし1枚1枚に光をあてることが重要です。

(1)日当たりが悪い場合
 日当たりが悪いと葉が十分働けずに、養分が不足するため先端不稔がおきやすくなりま
す。また株間を狭くしたり2本立ちにしてもおきやすくなります。

(2)間引きが悪い場合。
間引きは本葉3枚ころまでに終えましょう。「枯れちゃうのが心配で間引きが出来ない」なんて
いってはいられません(▼▼メ)。残す株の地際を手で抑えながら、いらない株を引き抜くと根
をいためません。ハサミ等で切るのも有効です。

(3)生育不良の場合
 とうもろこしはあまり移植を好みません。特に本葉が3枚目以降は永久根がでてしっかりと
根を張りますので、育苗後の定植は本葉2〜3枚までにおこないましょう。老化苗では根張り
が悪いため生育が悪くなりやすいです。このほか排水不良、肥料の過不足などでも生育不良
となります。

(4)乾燥の場合
 とうもろこしは発芽後30日ころから、雄穂や雌穂の準備をします。この時期に乾燥すると、
花粉量が少なくなったり、雌穂が充実しません。また絹糸のでる時期から10日間がもっとも水
分を必要とします。この時期に乾燥すると先端不稔がおきやすくなります。収穫したてのみず
みずしいとうもろこしは約70%が水分ですので、乾燥する場合はかん水することがとても大
切です。

Q 野菜に含まれる「硝酸」は人体には毒だと聞きましたが?

A 多量に摂取すると害があるようです。

 一般にいわれている「硝酸(NO3−)」は「硝酸態窒素(NO3−N)」として、特に野菜類は良く
吸収します。植物体内ではまた硝酸に変わりいろいろな物質に使われる原料になったりしま
すが、一定量蓄積されることも多く、品種、部位、施肥体系、環境などによっても異なります。
この問題は以前「ほうれんそう」で話題になりましたが、「ウリ科」の皮部や「アブラナ科」の葉
柄部にも蓄積されやすいです。

 さて硝酸は動物の体内に入ると「亜硝酸(NO2−)」に変化し不安定になります。そして血中
に入ると「ヘモグロビン」と強く結合し酸素を運ぶ機能が落ちてしまいますので、運動しても息
があがりやすくなります。このほかいっしょに摂取されたビタミンAを破壊してしまったり、甲状
腺異常をおこす危険があるなど害はさまざまです。
 とくに近年は肉や魚といっしょに摂取することにより、動物性タンパク質が分解されてできる
「二級アミン」とこの「亜硝酸」が反応してできる「ニトロソアミン」について、発ガン性が指摘さ
れるなどいろいろな研究によって害がわかってきました。

 「硝酸」は容易に水に溶けるので、茹でたり漬物液につけるなどすると、2〜3割ほど少なく
なります。ただし茹でたホウレンソウなどを長く水にさらすと水溶性のビタミンがどんどん流れ
出してしまうので、長時間水にさらすのはお勧めしません。
 また多量でなければほとんどは尿中から体外に排出されたり、ビタミンCなどが活性を阻害
するなどの研究結果もあり、余り気にしなくてもよいのかもしれません。しかし栽培方法によっ
ては高濃度の「硝酸」が多量に残っているうちに収穫することもありうるので、追肥量を不必
要に多くしないよう注意しましょう(^-^)。

Q 無洗米ってどうやって製造してるんですか?

A 工場で特殊な工程で作られています。

 先日無洗米の工場の人と話す機会があり、無洗米のおいしい秘密を聞きました

 最初にお米の仕組みをお話しますね(^-^)。
 みなさんが普通食べているお米は、収穫されたあと「脱穀:だっこく」と「精米:せいまい」され
て袋詰されて販売されています。
 お米は脱穀されると、もみがらがなくなった状態つまり「玄米:げんまい」になりますが、精米
によって玄米からさらに薄い皮を取ることにより、「白米:はくまい」になるのです。

 精米したての白米の表面には「うまみ層」が現れています。このうまみ層の部分をなるべくな
くさないように玄米から精米するのが無洗米だそうです。普通に精米した時にでるこぬかやゴ
ミ、雑菌類も無洗米ではきれいに除去されます。
 また無洗米では精米したあと表面に水分を加える方法と、加えない方法とあって、仕上げに
高温で処理するので、雑菌も繁殖しにくいのだそうです。

 じつは普通に精米したお米は、この「うまみ層」が酸化しやすく、こぬかなども多いため保存
中に雑菌が繁殖しやすいのだそうです。またお米をといでいるうちに「うまみ層」がはがれてま
すます味が落ちやすいそうです。だからこまめに精米し、強くとがないほうがおいしさが逃げな
いとか。
 この点、無洗米では「うまみ層」が酸化しにくく、はがれにくいのでおいしさが長持ちしやすい
ということです。無洗米の技術はすごいなあと感心しますね(^-^)。

 あとお米を袋からだして保存容器に移す場合は、毎回必ず容器をきれいに洗ったほうが、
雑菌の繁殖が少なくて味が落ちにくいそうです。レンジ台などについている米貯蔵庫を使って
いる場合も定期的に掃除したほうがいいそうです。

Q たまごの保存について注意点は?

A 低温保存のほかにもいくつか注意点があります。

 たまごは常温で放置してもけっこう保つ場合がありますが、サルモネラ菌など食中毒の発生
もまれにありますので保存には注意が必要です。

1 たまごの仕組み
 たまごの卵黄(きみ)は大変栄養に富み雑菌が繁殖しやすいため、卵殻(カラ)のほかにい
ろいろな仕組みで守られています。
@卵白(しろみ)にはリゾチームという溶菌酵素が含まれています。
「塩化リゾチーム配合〜」なんて風邪薬のCMをみたことありませんか?このリゾチームはさ
まざまな菌に対して強力な殺菌作用があるのです。
A卵白の中にあるヒモ状の白いもの(カラザ)があります。
これは数回転ねじれて卵黄とつながっているため、卵黄が卵殻に近づかないようになってい
ます。じつは卵殻はヒナの呼吸のため微小な気孔が1万個以上ありますが、また微小なヒビ
などにより意外に雑菌が浸入しやすいので、なるべく卵黄が中心に近いほうが卵白に守られ
ていいのです。
B卵白には弾力性があります。
卵を割ったときに、卵黄が盛り上がって卵白がみずっぽくなっていないことが鮮度判断になり
ます。この卵白は複合繊維のタンパク質でできていて、卵黄が殻に付かないように守っていま
す。しかし時間が経つにつれて徐々に弾力性がなくなり水溶性になるため、この機能が失わ
れてしまいます。

2 たまごの保存の注意
 このようにな卵の仕組みを理解して、保存には以下の点に注意しましょう(^-^)。
@冷蔵庫で保存しなるべく早く食べましょう。
 たまごの保存にあたっては冷蔵庫が望ましいです。室温ですとたまごが呼吸するため防御
機能が低下し雑菌が繁殖しやすくなります。ちなみに冷蔵庫でもニオイの強いものの近くに置
くと、呼吸のためそのニオイが移りやすくなります。
Aたまごの上下を確認しましょう。
 たまごには、尖ったほうと丸いほうがあります。この丸いほうには気泡があり時間とともにこ
の気泡が大きくなります。そして卵黄がこの気泡に近いと菌が繁殖しやすくなってしまうので
す。そこで保存にあたっては尖ったほうを上に向けておくようにすると、気泡が下になるため
卵白より軽い卵黄が気泡に近づくことはありません。よく日付のシールが丸いほうに張ってあ
りますが、形にも注意して保存してくださいね。
B水滴はつけないように
 冷蔵庫から暖かい部屋にだすと表面に水滴がつき菌が繁殖しやすくなります。お店から買
ってきたときや、冷蔵庫からの出し入れなどの際には注意しましょう。洗ってから冷蔵庫にし
まうなんていうのも×です。
C取り扱いはていねいに。
 卵殻にヒビがはいると菌が浸入しやすくなります。出荷時には厳重に確認していますが、ま
れに混入していたり、お店から帰宅の途中でヒビが入ることがあります。割れてないたまごに
比較してヒビがある卵は数倍菌が繁殖しやすいので、早急に加熱調理するか、あぶない場合
は廃棄してください。けっして生たまごで食べてはダメですよ(▼▼メ)。
ちなみに殻の厚さは季節によって差があり、冬は厚く夏は薄くなるので取り扱いには注意しま
しょう。
Dゆでたまごはすぐ食べること。
 加熱すると抗菌機能がなくなります。なるべく早く食べましょう。数日前に加熱したものはお
弁当に入れないようにしてください。殻をむいてあればなおさらです。


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