@コンポストはなるべく大型の
ものを選びましょう。 |
3〜5人家族では、1週間に2〜5kg(4〜10リットル)前後の生ゴミがでます
が、コンポスト内で生ゴミが分解するスピードがそれほど速くないため、小さい容
器ではすぐいっぱいになってしまうからです。tktは130リットルの大型のものを使
っているので、春〜秋までの6か月は移動しないで大丈夫でした。
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A設置場所は暖かい排水の良
い場所を選びましょう。 |
微生物が生ゴミを分解するときには、低温(20℃以下)より高温(40℃以上)の
ほうが分解スピードが速いので、日中あたたかい場所に設置したほうがよいで
す。また水はけが悪いと分解が遅いので、水はけの良い場所に設置しましょう。
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B生ゴミは台所でなるべく水切
りしましょう。 |
もともと生野菜などは80〜90%くらい水分を含有しています。家庭で出る生ゴミ
は水切りしても80%前後は水分なのです。つまり、5kgの生ゴミのうち4kgは水と
いうこと。コンポストの中に入れるものが生ゴミ主体なら、なるべく水分を入れな
い方が分解が速く、悪臭が少なくなります。これは水分が多いと分解力が強く糸
条菌類より、水分大好きで分解時にガスも多く出す細菌類の活動が活発になる
からです。
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C乾いた土を用意し、定期的
に入れると小バエや悪臭の発
生は少なくなります。 |
ただし、コンポストが満タンになるのが早まります。入れる土は庭土で十分で
す。2日くらい日に干せば十分乾きます。これを、袋などにいれてとっておき、1
月おきくらいに10kgくらいいれるとよいです。生ゴミ分解のため発酵菌など買い
求めるより安上がりですよ。また悪臭の主原因は動物性たんぱく質がアミノ酸に
分解されるとき発生するガスです。肉類や魚類などだけゴミにだして、植物性の
ものを主体にコンポストにいれると悪臭や小バエの発生はさらに少なくなります。
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D生ゴミがいっぱいになった
ら、コンポスト容器を移動しま
す。 |
このとき、多少悪臭はしますが切り返し(積みかえること)を行うと分解が速まり
ます。具体的にはコンポスト容器を移動したあと、分解中の生ゴミを切り返ししま
す。このときなるべく生ゴミの分解の進んでいない上部を下に、分解の進んでいる
下部を上になるよう積みかえを行うのがコツです。ハエなどの蛆や雑草の種子が
多い場合はこのときに石灰窒素を200〜500gくらいいれてあげると退治できます。
積みかえた生ゴミはマルチなどで全体を覆っておくとよいです。この作業が面倒な
かたは、コンポスト容器を移動した後、生ゴミの上に土をのせてから、マルチで被
覆すると良いでしょう。ただし背が高いコンポストは6〜7分目くらいで移動しない
と、生ゴミが崩れてきます。マルチを使わない場合は、十分土をかけないと、カラ
スやネコなどが掘り返す場合があります。
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E1〜2月おきに数回切りかえ
しを行うと分解が速まります。 |
生ゴミ堆肥の場合は水分を加えなくても大丈夫です。生ゴミの姿が分からなくな
り、悪臭がしなくなれば堆肥が完成です。この作業が面倒なかたは、マルチや土
で被覆後半年〜1年くらい放置するとゆっくりですが分解がすすみ堆肥が完成しま
す。
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F生ゴミ堆肥の完成度の判断を
しましょう。 |
作物に安全かどうかテストするとよいです。具体的には、生ごみ堆肥を蓋のでき
る容器に半分くらいいれ、ミミズをいれて暗所におきます。ミミズが土の中に入れ
ば大丈夫です。また、ダイコンやコマツナなどを20粒まいて、15以上発芽すれば大
丈夫と判断します。万一ミミズが死んだり、種が発芽しない場合は、再度切り返し
て時間をおきます。
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G上手に使用するにはいくつか注
意しましょう。 |
生ゴミ堆肥は塊で土にいれるより、全面散布して土と混ぜたほうが安全です。土
には緩衝作用があり、万一生ゴミ堆肥中に有害成分が含まれている場合でも、ス
ムースに吸収もしくは分解してくれるからです。また、作物のは種・定植2週間前に
散布・耕うん作業を終えましょう。作物では、特に立枯れ病にかかりやすいトマト・
なす・きゅうり・スイカなどには使わない方がよいでしょう。tktはプランターや花壇
で花に使ったりしています。また2日ほど天日で乾かしてから袋に詰めておき、再
設置したコンポストの生ゴミにかけると、タダの分解促進剤として利用できます。
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