ほのちゃんの野菜畑 http://park12.wakwak.com/~tkt/

循環型

方法  堆肥づくりを1つ輪として考え、常に繰り返し生産を行う方法です。材料の堆肥化がスムースなた
め、畑の面積が広く積み込み材料が多い人に向いています(少ない場合も手があれば積極的にチ
ャレンジしてみてください)。
 具体的には、途中までは積み上げ型と同じように積み込み堆肥化します。このときなるべく畑の土
か、発酵促進剤(ワラクサール、コーランなど)を間にはさむようにすると、単純な積み上げ型より早
く堆肥化してくれます。
 また、できるだけこの段階から木枠を使い、ふわふわしているようなら上に乗って鎮圧しましょう。
積み込み材料が乾いているようなら水を与え、上にはビニールをかぶせておきます。
 このようにして積み上げていくと、積み上げている途中から熱が出てきます。ある程度の高さまで
積み上げたら、今度は切り返し型と同じように隣に切り返しを行います。
 ここからが循環型の真髄です。通常切り返し型の堆肥作りは
「積み込み」→「切り返し数回」→「完成」→「畑に使用」
と輪が完結してしまいますが、循環型では、
「積み込み」→「切り返し数回」→「完成」→「一部は畑に使用し、一部はまた新しい堆肥の積み込み
時に発酵剤として使う
というように、完成した堆肥を一度に全部畑に使うのではなく、次の堆肥化促進剤として一部を利用
しようというものです。応用として、「切り返し数回」の途中でもう次の堆肥に積み込みはじめてしまう
方法もあります。
 次の堆肥作りを行う場合、積み込み材料20〜30cmおきに、前回の堆肥をサンドイッチのようには
さんで積み込むと効率的です。
ここがポイント!  このように発酵剤として前回の堆肥を利用することを、「たね堆肥」ともいいます。季節によって刈
草から、野菜クズまでいろいろなものが材料となりますが、より早く良質な堆肥にするには、分解力
が強い発酵資材を使った方が効果的です。またその微生物がより増えやすい環境をつくってあげる
ことが重要です。
@温度の確保と極端な過湿を防ぐためビニールはなるべくかけるようにすること
Aたね堆肥が材料と密着したほうが分解が速いので、刈り草などふわふわしている場合は鎮圧(長
靴で上にのる)を行うこと
B材料がなるべく均一に分解させるためと新鮮な空気を与え微生物の活動を助けるため、切り返し
を定期的に行うことです。
C微生物の種類を豊富にして堆肥をグレードアップするため、切り替えし型に書いたいろいろな材
料を積み込むこと
などをおこなうと、よりたくさんの種類の微生物が増えてくれます。
ここに注意!  ある程度面積が必要となるので、計画的な堆肥スペースを確保しましょう。ビニールは何枚か必
要となりますので、それぞれ用意してください。材料と季節や切り返し回数にもよりますが、「積み上
げ型」や「切り返し型」よりも堆肥化するのはいくぶん早まります。しかしいくら分解が早くても完熟堆
肥となったかしっかり確認してから畑に使用しましょう。


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