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切り返し型
方法
普通の堆肥の作り方です。良い堆肥を作りたい人向き。
途中までは積み上げ型と同じです。しかし一定の量になったらシャベルかフォークなどで隣に「積
み替え」を行います。こうして堆肥化の進んだ部分と、未分解の部分を混ぜることにより、より均一
な堆肥を短期間に作成することができます。具体的には堆肥を積んだ広さと同じ位の広さのスペー
スが隣に必要です。堆肥枠を使っている場合は、移動場所に置きなおし、なるべく未分解の部分を
下にするように積み替えます。このとき乾燥している部分があったら少し水を加えるとよいでしょう。
切り返しを行うと、未分解の部分が発酵を始めるため発熱してきます。これがジックリ型の「積み
上げ型」と違い、堆肥化が早まるポイントとなります。積み替え終わったら全体をビニールで覆うと、
水分調節、温度保持及び堆肥製造過程で作成された成分の流亡を防ぐことが出来ます。また動物
糞や発酵資材(ワラクサールやコーランなど)を加えることにより、微生物の種類と数が増大するた
め、堆肥化期間を短縮することも可能です。また有用菌が増殖するので堆肥全体の質が向上しま
す。
このようにして堆肥の切り返しを行った後、さらに数回切り返しを繰り替えします。
切り替えしの間隔は@期間で判断する場合は3〜4週おきに1回くらいで、A堆肥の発酵熱で判断
する場合は、切り返し後の温度上昇がピークに達した2〜3週後に行うとよいでしょう。
このように切り返しを数回した後、完熟堆肥の判断をします。判断方法としては
未分解の材料が
ほとんどない
こと、
色が黒変し匂いが土の匂いに近づいている
こと、
切り返し後の温度がほとんど上
がらなくなっている
ことなどです。(*^o^*)
ここがポイント!
手をかけて良い堆肥を早く作るのがこの切り返し式の目標。切り返し間隔が多少開いてしまって
も、3〜4回は切り返しを行いましょう。材料は最初の積み上げ時に定期的に加えても良いのです
が、1回目の切り返しのときに間にはさむように加えると効率的です。
ビニール(ブルーシートも可)被覆は必ずおこなって下さい。
ここに注意!
材料が軽い場合や乾燥しすぎている場合は、発酵に時間がかかるので、水を加えたり上に乗って
鎮圧したり、こぬかなどの発酵しやすいものを加えたりすると良いでしょう。
堆肥によっては積み込み材料が水を吸って重くなります。また砂や土を入れすぎると重くなります
し、刈り草が長いと切り返しにくくなります。力任せにおこなうと腰をいためますので、やわやわと行
ってください。o(^o^)o
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