レーダーの方式

●Aスコープ

  初期型レーダーであり、目標までの距離のみが測定可能です。
  下図で、X軸が「距離(RANGE)」、Y軸が「信号強度(SIGNAL AMPLITUDE)」です。

  <ちょっとお勉強>

    レーダーが目標までの距離を測定できる原理です。
    例えば、パルスを送信して100μs後に反射波を受信したとすれば

      3×108×100×-6=30000(m)

     これは、往復に要した距離だから片道は・・・

      30000(m)÷2=15000(m)

     となり目標までの距離が測定できます。実際にはもっといろいろと面倒な事を
     考慮する必要がありますが・・・。

   

●Bスコープ

  目標の方位角と距離が測定可能です。
  下図で、X軸が「方位角(AZIMUTH)」で(中心を0度)、Y軸が「距離(RANGE)」を示します。(上へ行くほど遠距離)

   

●Cコープ

  目標の方位角と高度角を測定可能です。
  下図で、X軸が「方位角(AZIMUTH)」で(中心を0度)、Y軸が「高度角(ELEVATION)」を示します。(中心を0度)

   

●PPIスコープ

  Pスコープとも言います。
  鳥瞰図形式で表示し、ブラウン管の中心を原点として方位と距離が一目で測定可能な二次元的なレーダーです。
  このPPIは高度な進化を遂げ現在に至っています。
  

   


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