0-V-2かな?
(ハムズオフィスキット+電池管アンプ)



熊本のハムズオフィスで発売している電池管のラジオキット(0-V-0)を組み立ててみました。
ついでにアンプを付けてスピーカーを鳴らしています。



キットの内容



ハンダ鏝と簡単な工具があれば、ジックリ作っても半日もあれば完成できそうです。
(Made in China &ダイソーの電池まで付いてますから)

  真空管・・・ものによって「1Q5」や「1C5」が入っているようです。
         私の購入したキットには「1A5GT」が入っていました。
  バリコン・・・400PFの単連です。
  ダイヤル・・・このダイヤルが気に入って買ったようなもんです。
  コイル・・・・・50mmのベークボビンに0.3mmのEC線を手巻きします。
  その他・・・・スプリングクリップ端子、線材、セラミックイヤフォン、CR、S付きVOL、オクタルソケット他
          スプリングクリップ端子は今回使用していません。鉱石ラジオ用に取っておきます。

   <カタログも同封されていましたが、HPに出していないキットも掲載されています。とても興味深いものです。>




コイル

 

 ベークで出来た50mmのボビンに巻きます。
 説明書には巻数が書いていますが、途中で解らんくなりました。
 でも、「穴から穴」まで巻けば200μH前後になるようです。
 バリコンが400PF~50PFのようですから、中波帯を充分カバーできます。



シャーシー

 キットではバルサ材の上に組み立てますが、弱々しいので
 止めときました。
 しかし、U無線で売っていたシャーシーはデカイものしかなく
 高かったので、LEADのP-1(W:200 D:130 H:60)を
 使っています。
 本来はケースとして使うようですが、裏蓋をフロントパネルに
 使いました。
 大きすぎず小さすぎず。ちょうどよかった・・・。




位置決めと穴あけ

 買って来たシャーシーの上にパーツを並べ位置決めを
 します。(一番楽しい工程です。)


 

辛い穴あけが終わり、フロントパネルにレタリングを施してクリアスプレーを吹きつけました。
GT管のソケットについては、付属していたものは使わず手持ちのものを使っています。



くみたて・・・1

 

 

バリコンはL金具で固定し、コイルはキットに付属していたプラスチックのスペーサーで固定しています。
組み立ててから気が付いたんですが、ダイヤルとバリコンの軸がビミョ~にずれていました。
ダイヤルを回すと、ユニバーサルジョイントで吸収しきれない角度でかすかにバリコンが浮かび・・・。
見た目はOKだったんですが。(現在は解消済み)



くみたて・・・2

 

説明書と回路図に忠実に、ハンダ付けをキッチリ行えば、イッパツで動きます。
5極管を三極管接続として使い、ボリュームで再生量を加減する方式です。
物凄く簡単な構成ですが、しっかり放送を聞くことができます。
ただ、B電圧が18V程度ですから検波出力は弱いです。
電圧を上げれば・・・と思いますが、今回はそのままで作りました。

同調回路は写真のように、スズメッキ線にエンパイヤチューブをかぶせて配線してみました。
個人的に好きな配線方法なんですが・・・。高周波的には、あまりいい方法ではないですね。
今はチューブにラッカーで色を付けカラフルにしています。

 
 
            右:1T4 左:3S4                        1A5GT

アンプは「しっくりこないラジオ」で作ったものと同じです。
出力トランスが見当たりませんが、トランスを使い果たしたためトランジスタ用(ジャンク)を使っています。
札幌では通販か取り寄せでしか手に入りません。(悲)  何かの機会に通販するまで我慢です・・・。



出来た



感度がどうこう言いません・・・。期待するほうが野暮というものです。
でも、アンテナを繋げると札幌で聞ける放送(NHK第一:567KHz・NHK第二:747KHz・
HBC:1287KHz・STV:1440KHz)は全て受信できます。
再生をかけすぎると発振し周りのラジオにピーピー入ります。(よい子はマネしないでね)

また、電池は意外と持ちそうですが、電源アダプターが欲しいところです。
それが出来たら、電圧を上げて実験する予定です。

100円ショップでラジオが買える時代に、5600円出して苦労して作るラジオが高いか安いか・・・。
それは個人が決めればいいことです。
ハイテクだらけの時代、こんなローテクなキットが大好きです。
また、今の世の中、こんないいキットを出してくれる会社があるなんて有り難いことです。
自分で部品を集めて同じものを作れ・・・と言われたら、「カンベンしてちょ」ですから。



※回路図はハムズオフィスの許可を取っていませんので差し控えます。




←ラジオな部屋へ戻る