とある日。いつもの居酒屋大海原。
オオミネくん(以下オオ)「ね、ね、知ってる?北島三郎の“与作”って歌あるじゃない?あれって、売春婦の歌なんだよね」
ジャンボ(以下ジャ)「どうして“与作”が売春婦の歌なんだよ。ありゃ木こりの歌じゃん」
サユリちゃん(以下サユ)「♪与作が木〜を切る〜、ヘイ、ヘイ、ホ〜、っていう、あれでしょ?」
エミイ(以下エミ)「木を切ってるんでしょ?それからなんだっけ?」
ツッチャン(以下ツッ)「トン、トン、トンだろ」
ぼく(以下ぼく)「その前になんかあったよ。♪こだまがか〜えるよ〜、てのかな?」
タカカワくん(以下タカ)「ウーロンハイかなんか、お代わりする人います?」
サユ「わたし飲む〜!」
エミ「もち、わたしも〜。あ、待って、待って。わたし緑色のにするわ。何だっけ」
ジャ「オレもこれお代わりする」
ぼく「ジャンボ、それ何杯目よ?」
ツッ「身体がでかいからさあ、飲む水分の量もすごいよ。スールでも缶コーヒー飲むのすごい量だよ」
ぼく「出す方もすごそうだなあ」
ツッ「すごい、すごい。ゾウなみだよ。なっ!ダダッ〜だよ。その上、アソコもでかい、でかい」
エミ「ツッチャン!」
オオ「聞いてよ、いい?与作、てのは、実はyour sackなんだよ。ヨー・サックがどういうわけか与作になったんだよね」
ジャ「なんだ、それ?」
オオ「それで、与作が木を切る、てのは、your sack ガキを切る、なんだよ。だから、コンドームしてくれりゃ子供ができなくていいって言ってるわけ」
ツッ「出た。オオミネくんの雑学爆弾!」
タカ「ヘイ、ヘイ、ホ〜はなんなんです?」
オオ「あれはさあ、hey,hey,hole なんだよ。直訳するとさ、ネエ、ネエ、穴はここよ、って言ってるわけ」
ツッ「うひゃあ〜、今日のは特大だ」
サユ「じゃあさ、トン、トン、トンは?」
オオ「だから客の名前よ。Tom,Tom,Tom なんだよ」
ツッ「ドッカ〜ン!」
エミ「やだあ。ツッチャンもう酔ってるよ〜」
ぼく「相手は外人なんだ」
オオ「そう。だから英語で言ってるわけ」
ジャ「ガキを切るって、日本語じゃん」
オオ「全部は英語で言えないんだよ。片言英語だよ」
ぼく「じゃあ、こだまがかえるよ、は?」
オオ「あれは、子供が帰るよ、なんだよ。早くしないと子供が帰って来ちゃう、早くしてってわけ」
ツッ「えっ、じゃあ真っ昼間から、しかも自分の部屋でやっちゃってるんだ」
タカ「“真昼の情事”ですか」
ぼく「すごい説だなあ〜」
サユ「待ってよ。確か、女房がどうしたとか歌になかった?」
オオ「あるよ。♪女房ははたを織る〜でしょ。あれはね、new boy は hotel におる、って言ってるんだ。つまり、次のお客がもう待ってるわけ」
ジャ「おるって、なによ」
ぼく「広島弁みたいだね」
ツッ「売れっ子だなあ」
タカ「次は出張ですか」
ぼく「それをTomに言ってるわけ?」
オオ「う〜ん、そうなるかな。とにかく早くすませたいんじゃない?」
エミ「なんだかそれって、ほら、タモリの番組になかった?アレっぽくない?」
サユ「空耳アワーでしょ。あの逆みたい」
ジャ「北島三郎がどうして売春婦の歌を歌うんだよ。そんなわけないだろ」
ツッ「サブちゃんは男だぜぇ〜てか」
ぼく「そりゃすごい説だよ。なんにでも真実ってあるんだなあ〜」
ジャ「真実なんかじゃないよ。単なるこじつけだって」
タカ「そう言えば、エフタさん、イズミダくんのことって聞いてます?最近仲いいみたいだけど」
ぼく「えっ、何?」
タカ「イズミダくん、彼女いるじゃないですか?あの彼女とのことですけど」
ぼく「あの?」
ツッ「暴力団事務所から助け出した話だろ」
サユ「そう、そうなの」
ツッ「イズミダくんこそ男の中の男でござる〜」
エミ「もうっ、ツッチャン酔ってる」
オオ「あれ、すごいよね」
ぼく「暴力団事務所から?それ知らないなあ。どうしたわけ?」
サユ「わたし、本当にイズミダくん好き。大好き。あんな男の人いないよ〜」
ツッ「サユリちゃんが詳しいよね」
サユ「イズミダくんの彼女ね、わたしの前のお店で一緒だったのよ。今のお店に移る前にいた店ね。そこで結構仲良かったんだけど、そこにイズミダくんよく飲みに来てくれてたの。ほんと、毎日来てたわね。もちろん彼女目当てだっていうのはすぐに分かったわ。彼女モテるのよね。でもその頃彼女には彼氏がいたのよ。イズミダくんじゃなくて、ね。でもお店のこともあるし、そのこと彼女はイズミダくんに言ってなかったの。イズミダくんはあの通りストレートな性格じゃない?だから早く言った方がいいよって、わたし彼女に言ってたんだけど・・・」
エミ「大丈夫?」
サユ「うん。なんだか思い出しちゃった。ありがと。それで、彼女に言ってたんだけど、ほら、わたし、その頃からイズミダくんのこと好きになってたから、彼女が彼氏のいることイズミダくんに告白すれば、ひょっとしてイズミダくん、彼女じゃなくてわたしの方をって、思わないわけじゃなかったのよ。まあ、そんなはずもないんだけど、そんな気持ちも少しはあったから、だから余計に彼女にそう言うように言ってた気もするのよね。でも彼女はイズミダくんに言わなかった。言わないでおいて、でもイズミダくんには満更でもなさそうな態度で接していたわ。お店の外でも何度か会ったりしてた」
ジャ「スールにも連れてきたことあったよな」
ぼく「それ、いつ頃の話?」
オオ「3年前ぐらいじゃない?」
2003.11.18