2000年6月、我が家にパーソナルコンピュータが導入されました。今はとっくに日本を撤退した牛印コンピュータの製品で、まぁ、それはそれでいいんですけど。
とりあえず、パソコンの導入に伴い、プロヴァイダと契約し、メールアドレスを取得することになりました。
私も若かったものですから「この際だから、ちょいと気取った、カッコいいメアドにしてみようか」という誘惑に勝てず、ああでもない、こうでもないと悩んでみたわけです。そうして挙がった候補は、いまとなってはすっかり忘れ去ってますが、
「アルファベットのQで始まるのは珍しい」
というのが決定打のひとつになって、quickoneというメアドを取得することに決めました。
パソコン導入の理由の一つに、ツーリングのホーム・ページを作ってみようと思っていましたから、プロヴァイダで用意されたエリアを使用することにして、ハンドルネームもそのままquickoneに。そうして三年半の月日が経ちました。
しかし、何も問題がなかったわけではありません。インターネットで知り合った方の多くは、私にハンドルネームで呼びかけてくれるのですが、quickoneに「さん」を付けると、日常会話では発音に無理が生じます。そのせいか、「quickさん」とか「Qさん」と呼ばれることが増えてきました。もともと私は、あだ名がつけられ易いタイプらしく、小学校からこんにちまで、ついたあだ名を合計すれば10を越そうかという経歴の持ち主ですから、なんと呼ばれようが違和感を持たずにいられるのですが、呼ぶ側とすれば同一人物を呼びながらそれぞれ呼び方が違うのは不便を感じていたようです。
そんなある日、ドイツ語に堪能な方が、quickoneを「きっこーね」と読み、それが短時間で広まってしまう、ということになりました。もう、誰も私のことをquickoneと呼ぶ方はいません。さらに、別な方がそれに「亀甲根」の字を充て、また別な方から「奄美大島特産の大島紬でもっとも人気があるのが亀甲柄である」との指摘をいただき、ちょうど奄美移住を実行している時期だったこともあり、この際だから変えてしまおう、と考えたワケです。
ただ、「きっこー」が「亀甲」となることは自然であっても、「ね」までそのまま「根」にするのはちとドン臭い。
そこで、またもしょうしょうカッコつけることにして、「ね」には「音」を充てることにしたのです。
そんなワケで、亀甲音です。よろしくお見知り置きを。
quick one
(1) 英俗語 大急ぎの一杯。転じて、やっつけ仕事。
(2) イギリスのロックバンド、THE WHO が 1966年に発表したアルバムのタイトル、またはタイトルとなった実験的な曲。
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