「信号待ち」

私はいつも朝は30分程度歩いて会社まで行っています。
駅にして2駅分ぐらい。最初は電車賃を節約という名目で
やっていましたが、最近ではもっぱら運動がわり。

ダラダラ歩いても意味がないので結構早足で歩きます。
もともと歩くのは早い方なのですが、さらに早めに。
真冬でもうっすらと汗をかくぐらいのスピードです。

自分でも分かっているつもりですが、私はすごく短気。
普段は極力外に出さないようにしていますけど、かなり
短気です。自分の行いは決して正しいことばかりでは
ないくせに、他人の行動で間違っていたりすると
すぐに頭に血が上ります。短所のひとつだと思います。

で、そんな短気な私なので信号待ちが嫌いです。
出来ることなら止まりたくない。でも赤なら、当然
車などが来れば渡れません。そんな時、曲がることで
進むことが出来るのなら、その信号を諦めて道を
変えてしまうこともあります。それぐらい短気。

そんな私が今日は珍しく信号で止まろうと思いました。
別に深い意味はありません。ただ何となく。そこは
いつもなら当然のように信号無視して渡る場所でした。
でも、今日に限って守ってみよう、とか思ったのです。

時間にして約3分程度。いつもならイライラして
渡ってしまう信号を今日は珍しく待ってみました。

今日はなんだかとても天気がいい。空は青く澄んでいて
突き抜けるようです。吹き抜ける風もとても気持ちいい。

ふと、そばを流れる川面に目をうつせば、散った桜の
花びらがまるで天の川のように流れているのが見えました。

(そっか、もうスッカリ春なんだ)

そんな当たり前の事をあらためて感じました。

気づけば街路樹も緑の芽や葉でいろづきはじめています。
平日なんて、家と会社の往復で夜の街並みぐらいしか目に
しない私には、いつもの通勤経路の季節の変化がとても
新鮮な感じに受け取れました。いつもの道なのに。

急いでばかりをやめて、たまにはゆっくりと時間を
感じてみるのもいいかな、と思ったりしたのでした。


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