「最後の良心」

私は毎朝、会社へ行くために地下街を歩きます。
最近の風潮として禁煙が広範囲へと広がりつつ
あります。タバコを吸わない私にとってはとても
うれしい傾向なのでとても幸せなのです。

地下街も当然その対象となっており、全面で禁煙。
でも、朝歩いていると(朝に限らず)守らない人なんて
いくらでもいるんですよね。ま、みんながいい人だとは
限らないっていうのは充分わかっているつもりですけど。

で、朝、必ず同じタイミングで前を歩いているおじさんが
います。仮にA氏とします。A氏は決まって、私の前を
歩き、タバコを派手にプカプカ吸います。当然煙はすべて
後ろへ流れてくるので、あんまりいい気はしません。

いつも嫌な気分になりながら脇へ移動してやるすごすの
です。もちろん、イライラしながらタバコへ一瞥を
投げつけて、ですけどね(大人げないかもしれない)

ある日、いつも通りに前でプカプカやられたので、
脇へ移動して煙から逃げていると、突然ポケットから
携帯灰皿を出してタバコを消したんです。これはビックリ。

だって、当然吸いおわれば投げ捨てるもんだと思って
いたから、こういうマナーがあるとは思ってなかったし。

ちょっとだけ見直しました。投げ捨てるやつよりマシだと。
ただねぇ、携帯灰皿を持ち歩いて活用するぐらいの
気持ちがあるのなら、禁煙場所で吸わないとかすればいいのに。

そういうのは駄目なんですかねぇ。でも、まぁ、
わずかな良心だけでもあってよかったとか思いました。


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