「BEAT!」

さて、日本だけでなく世界中で人気のある腕時計の会社といえば
スイスのSwatch社ですが、そのSwatch社がすごい
勢いで普及していくインターネットをバックにして、世界標準時
をイギリスから奪取しようという大きな野望に燃えています。

世界標準時(UTC:Universal Time Coordinated)は、イギリスの
ロンドン市自治区にある小さな町グリニッジが基点となって、
地球上のすべての都市はこの時刻(GMT:Greenwich Mean Time)に
何時間かの時差を足し引きしてそれぞれの標準時を設定しています。

標準時はグリニッジのある経度を子午線(経度0度)として、地球を
西と東へ分け、子午線からの距離で各国の標準時を決めています。
世界中の都市は「世界標準時」+「時差」でその国の標準時を設定して
いて、グリニッジからの距離に応じて、東回りと西回りへそれぞれ
最大で+12時間、−12時間としています。

その+12時間と−12時間の境目が北極と南極をつなぐ
直線となり、これを「日付変更線」と呼んでいます。

各国々での時刻を決める為に作られた時差ですが、世界をまたにかけて
移動するときには、とても面倒くさいことになります。狭い日本では
想像出来ないかもしれませんが、アメリカでは国内に4つも標準時が
存在してしまいます。約束をするときにも、時差を踏まえなければなら
ないなど、広い範囲で考えれば、面倒なことがたくさんでてきます。

こんな複雑な時差をいっぺんに無くしてくれるのが、スイスの
スウォッチ社が提唱する「インターネットタイム」です。

「インターネットタイム」というのは、スイスにあるスウォッチ本社
のあるビール市(Biel)の深夜0時をネットワーク世界での一日の始まりと考えて
一日を24時間(1440分)ではなく、1000Beat(ビート)という
新単位で表します。ネットワールドでの1日は「000」ビートで始まり、
「999」ビートで終了することになるわけです。

現在の時間の1単位である分を基準に考えると1ビートというのは
1分26.4秒になって、正午は500ビートということになる。

とりあえずBEATタイムを表示してみました。

これがスウォッチ社の提唱する新世界標準時なのです。

スウォッチ社では、この「インターネットタイム」のコンセプトをすべての人に
わかってもらえるようにと、従来のローカルタイム時刻表示と世界同一の
「インターネットタイム」の両方の時刻を同時に表示できるデジタル腕時計
「Swatch.Beats」をWeb上で限定数量発売開始しました。Web通販での価格は
100スイスフラン(約8000円前後)と意外に安い感じです。

腕時計としての機能は、デュアルタイム機能やアラーム機能、ストップウォッチ機能
西暦2000年のカウントダウン機能などがあります。特にカウントダウン機能は
最高999日先の個人のプライベートな目標へ向けてもカウントダウンできるので
いろいろと使い道がありそうです。。もちろん、バックライトもあります。
また、バックライト点灯ボタンを2秒間以上押しっぱなしにすると、変な犬が
液晶画面の文字盤に登場して、約20秒ほどいろいろ動いてくれたりします。

スウォッチ社では、腕時計だけでなく、ホームページ運営者にWeb上で
「ビート」タイムを表示できるJavaアプレットをダウンロードできる
サービスや、デスクトップ用の「ビート」クロックソフトもダウンロードできます。

腕時計は現在はまだ1種類しかありませんが、もう少ししたら数種類がリリース
されるそうです。私は種類が増え次第、通販で購入してしまおうと画策して
います。ちょっと今リリースされているデザインがあんまり気に入らないので
今はまだ手を出しませんけどね。春頃にはリリースだそうなので、もう少しです。


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