「年をとると......」

最近読んだ「SPA!」の鴻上氏のコラムに年寄りが
何故涙もろくなるのか、最近自分にもわかったとありました。

鴻上氏は劇団の団長もこなす方なのですが、ある時舞台の
勉強をするためにイギリスのロンドンに住んでいたらしいのです。

学校では「ショウ」と呼ばれており、とても楽しく和気あいあいと
過ごしていたそうです。日本では年齢差があると考えられない状況ですが。

1年間の授業も終わりロンドンの住まいを引き払う日、最後に
扉を閉めた瞬間、突然涙が溢れてきてしまったそうです。

その瞬間、鴻上氏は悟ったらしいのです、何故、年をとると
涙もろくなっていってしまうのかを・・・・・

それは、ハッキリと意識してのことではないのでしょうが、
今の自分の状況、経験したことを次、もう一度経験することが
出来るかどうか、考えた時に、残りの人生では無理だろうと
無意識に認識してしまうから、悲しくて涙が出るではないかと。

確かに、若いうちは時間は無限にあるように感じられるし、
実際、先は長いと認識していますから、一つ一つの経験も
また出来るからいいや、とか次がんばればいいや、などととらえがちです。

でも、年を取ってくれば状況は急変します。20代ならば、
人生80年と考えれば、まだ60年近く残っていることに
なりますから、まだまだたくさん経験出来ると思えますが、
40代、50代となってくれば、当然自分の残された時間が
おのずと見えてきてしまいますから、同じ経験をもう一度出来るか
どうか、わかってしまいます。それゆえの涙なのでしょう。

私はまだ25です。先はまだまだ長いです。今出来なくても
あとで出来ると思ってしまいますし、後でいいや、とかいつか
やれるでしょ、などさまざまなことを楽天的にとらえています。

でもこの鴻上氏のコラムを読んでから、一瞬一瞬を大切に
しようと心がけるようにしました。とはいえ、そんなに急に
人間が変われるわけもなく、やはりいままで通りに無駄に時間を
過ごしてしまう時も有りますが、出来るだけ一生懸命いつも
いようと心がけるようにはしています。一応・・・・。

こんな私は単純なだけなのでしょうか。ついつい、いいなと
思う意見に動かされてしまうのですが。でも、いいことは、
誰が見ても、聴いてもいいものですよね? ね?


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