「おねえさん」

ある日、友人I氏、M氏、O氏、S氏4名とゲームセンターに
行ったときの話です。その日、私たちは新しく入荷した
謎の電撃我慢マシーンをM氏に体験させるべく行ったのです。

その電撃我慢マシーン「SHOCKER」は、店の中央に
配置してあり、異様な雰囲気を醸し出していました。
しかも、誰もやっていませんでした。一見、人気がない風。

このマシーンの構造としては、とても単純なもの。
椅子の肘掛け部に左右1本ずつの鉄製のバーがついていて
それが電気が流れたという設定で、細かく振動するというもの。

「とりあえず、やってみよう」ということになり、M氏が
スタンバイ。低電圧と高電圧があるので、高電圧を選択。

本体上に電圧メーターみたいなものがあり、MAXが2000V。
上がるにしたがって、本体後ろより煙が出てきたりして
視覚的にも結構楽しい感じ。やってるひとは、脂汗ものだけど。

M氏も、苦笑いながら、なんとか2000Vまで耐え、認定の
紙をもらう。そこで、まだ未体験のS氏にもやらせることにした。

嫌がるS氏。そこへ、謎の陽気なおねえさんが登場。
「これ、おもしろいの?」とたずねてきた。そこで、O氏が
簡単にマシンの概略説明。すると、おねえさん、俄然楽しそうに
「やれー、やれー」といって、S氏の腕をひっぱる。

S氏が「おねえさんがやれば?」と問い掛けるも、
「とりあえず、やってみー」みたいな勢いでS氏をけしかける。

S氏が「100円しかないや」と言ってみると、おねえさん、
さらに一枚上手。「これ」といって、差し出した手のひらに100円。

諦めて座るS氏。当然高電圧を選択し、いざゲームスタート。
我慢を続けるS氏を見ながら、おねえさん、不思議顔で覗き込む。
「そんなにすごいの?」って、答えられないよ、おねえさん。

何とか、おねえさんに腕をつかまれつつ2000Vまで到達。
結果を見たおねえさん、ふらふらと店の奥へ。どうしたのかと
私たちが見ていると、他のゲームをしていた連れらしい男性を
この「SHOCKER」の前まで連れてきた。

年齢層が若干ふたりで離れているが、まぁ、この際よしとしよう。
問題はこれから。おねえさん、男性に「これがやりたい」とねだる。

おもむろに財布をとりだす男性。出資はすべてこの男性らしい。
そりゃぁ、気軽に人に100円あげるわ。そして、楽しそうに座る。
突然連れてこられ、しかも見たことのない若者5人と親しそうに
しゃべるおねえさんを見て、困惑する男性。そして、ゲームスタート。

ところが、酔っ払っているからなのか、全然変化のないおねえさん。
念のために言っておきますけど、これ結構すごいです。あんまり
たくさんやると、体に悪そうだもん。決して楽なもんじゃないんです。

1000Vを超すと、結構きついのに、全然ケロっとした顔の
おねえさん。ボルテージはあがるものの、変わらないおねえさん。
終始笑顔を振りまくおねえさん。結局2000Vに行った段階で、
「え? もうおしまいなの?」と残念がるおねえさん。

男性はその場の状況が把握できないまま、おねえさんに連れられ
店を出ていってしまいました。まぁ、焦ったのは私たちも一緒ですけど。


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