うちの父は、数年前に私の進めでパソコンを会社に導入。
んで、今ではそれなりに自由にメールを書いたり、
プレゼン用の原稿を書いたりとか使えているらしい。
現在50代後半。頭が固くなっていくといわれている
年齢だけに、この努力とか吸収力ってすごいな、って
思う。自分の父を再び尊敬できるようになった事でもある。
この父の兄にあたる叔父が最近パソコンを購入。
知ってるようなフリして何も聞かずに帰ってきて
もくもくと説明書読んだりして独学で勉強しまくり。
1週間後ぐらいに1通の手紙が来た。それは、叔父に
しては珍しくプリントアウトされたモノ。そこで、やっと
パソコンで出したという事に気づく。不必要なぐらいに
画像を取り込んで差し込んである…。でも、まだこの時は
字を揃えたりとかマークを入れたりとか、いろいろな要素が
中途半端でいかにも「練習中」って感じだった。でもね、
つい先週ぐらいに再び手紙が来たんだけど、それはもう
すでに初心者を終了したような状態。私でもあんまり
使わないような機能を結構使っていて、しかも字並びも
工夫されてて読みやすくなってる。むむむ、やるな、って感じ。
手紙には近々プロバイダとも契約してネットデビューするとか
メモリを192MB(!?)も増やしてみるつもりとか、
意外に素人っぽくない事まで出始めてた。もうすぐ還暦だって
いう人なのに! ほんと、こればっかりは心から感心して
しまった…。またまた「チーズ~」じゃないけれど、現状に
満足して新しいことを受け入れないような体質じゃ、こういう
風にはいかなかったんだろうなぁ、ってしみじみ感じてしまった。
こんな事を言ってはなんだけど、最近母が少し受動的っぽく
なってきたなぁ、って感じるようになった。上にも書いた
けど、父の会社にパソコンを導入した。これは、父が仕事上
他の会社とのやりとりでメールが使えないと不便だという
事が主だけど、母が時代遅れとも言える機材でワープロの
作業をしているのを改善したかったというのもあった。
母が使っているのはキャノン製のもう10年近く前の機種。
漢字変換も売ってから数秒かかるようなシロモノ。だから
新しく買ったパソコンでWORDとかを覚えれば、今よりも
何倍も早く仕事が進むようになるはず…だったんだけど、
母は「慣れてるから古いやつの方が早い」って言うんだよね。
確かに今の状況であれば、比べれば変換が死ぬほど遅くても
古いやつで、慣れてるやつでやれば作業は早いと思う。
そんなの当たり前。でも、パソコンを覚えれば、WORD
とかのワープロソフトを覚えれば、そんなの比較にならない
ぐらい作業効率がアップするはず。なのに、母は「新しい
ものを覚えるのは厭だし、面倒くさい。ましてや、古い機種
での作業で不都合なんて無いからいい」なんて言う…。
ここでまた「チーズ~」(やられすぎ)なんだけど、
この時の母は「チーズ~」でいう所の「ヘム」っていう
小人と同じなんだと思う。現状に満足し、今の環境が
安定していて居心地がいいから壊したくないのだと思う。
新しい事を覚える、これは大きなエネルギーが必要な
事だし覚えられるかどうかすらわからない。もしかしたら
覚えられないかもしれない。そしたらその分の努力が無駄
になってしまう。覚えたとしても作業効率がアップするとは
限らない、アップしなかったら努力と時間が無駄になる。
たぶん、こういう事を無意識に感じ、考えて行動を
おこさないのだと思う。確かに、母は私に比べれば
年は上だ。「あなたほどの若さがないから…」と
母はよくいう。でもね、父や叔父を見てみてはどう
だろうか…。還暦目前でも一人前の腕前を取得して
しまっている…しかも一ヶ月足らずで。散々嫌がって
いたパソコンを仕事で自由に使えるようになった父も
いる。そう考えると年がどうこう、ではないんだと
思う。もちろん、少なからず関係はあるんだろうけど
根本的にその人の考え方、感じ方の問題なんだろうねぇ。
母にはもっと好奇心を持って、新しい事にも
チャレンジしていく気持ちを持って欲しいなぁ…。
結構切実…(T-T)