「懲りない二人」

帰りの電車で変わった人がいた。女2人連れで話してたんだけど、どうも
背の高い方(A子)に彼がいて、小さい方(B子)は相手がいないらしい。
A子とB子は昔からの仲間じゃなくて、入社後に出来たような友達らしい。
A子が自分の彼(C男)のことを話している。混んでたから本も読めないし
する事がないので聞き耳を立ててみた(って、結構しょっちゅうやってるけど)

A子:「C男とは、4回目なんだよねぇ」

B子:「4回目?! って3回別れたってこと?」

A子:「うん、そう。まだ知り合って1年ぐらいなんだけどね」
私:(どれほど別れてんの?!)

B子:「何が理由なん?」

A子:「ん〜、重いとか面倒くさいとか言われて別れてるねぇ」

B子:「え? 振られてるの?」

A子:「そうそう。それがなぁ、1回目別れてから1ヶ月ぐらい時間をおいて
たらな、やっぱりやりなおそう、って言われてな、やりなおしてん」

B子:「ふんふん」

A子:「でもな、2ヶ月ぐらいしたらまた振られてん。おんなじ理由で」

B子:「マジで? それで?」

A子:「ったらな、また1ヶ月ぐらい会わないでいたらな、またやり直そうって」

B子:「で、やり直したと」

A子:「また振られるのいやや、って言って散々断ってん。2回振られてるからな」
私:(っていうか、気づけよ)

B子:「そりゃそうやろ。でも、また付き合ってんな?」

A子:「そうやねん。結局サークルが一緒やろ? OBとか言ってよく参加するから
顔合わすやろ。だからどうしても話してまうから、情がうつんねんな」

B子:「でも、また別れるんやろ?」

A子:「そう、それからまた2ヶ月ぐらいやねん。おんなじ理由で」
私:(いい加減、気づけって!)

B子:「はぁ、そりゃキツイわなぁ。3回も同じ理由じゃなぁ」
私:(だから、ヤメトキって助言してやれって)

A子:「でもな、やっぱりお前がいいって言うねん」
私:(そりゃ、誰だってうまいこと言うっつうの)

B子:「で、また付き合ったと」

A子:「そうやねん」
私:(って、おい!)

A子:「でもな、最近気になる人がおんねん」

B子:「え? マジでマジで?」

A子:「でもな、その人、40過ぎやねん」
私:(って、普通に恋愛出来んのかい!)

ってな感じのところで降りる駅に到着。続きが聞きたかったけど、その為に
乗り越すのもバカげてるので我慢。っていうか、こういう人もいるんだねぇ。


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