「勇気が足りない」

今日ほど自分が情けない、と思ったことはないです。
会社の帰りにあった2つの事件で、再確認しました。
あ〜あ、もうちょっとシッカリした大人になりたいなぁ。

1つめ。会社の帰り道、歩道に沿うように倒れているオジサンが一人。
たぶん住所不定のオジサンだと思うんだけど。そこは喫茶店の玄関前。
ちょうど通りかかったところで喫茶店のオバサンが出てきて、その
オジサンを見ながら近所のオバサンと話してるのが聞こえてきた。

「この人、大丈夫かしら?」
「そうなのよ、もう1時間もそこにいるのよ」

1時間も?! 結構長いこといるんだ。ヤバイんじゃないのかなぁ。
大丈夫なのかなぁ、とか思いながらも、(あれだけ人がいるし)とか
思って通り過ぎてしまいました。振り返ったりするぐらい気になって
いるくせに救急車さえ呼びませんでした。なんか駄目なやつ...。

2つめ。大きな駅の駅ビルを歩いていたら「やんのかコラァ!」と
いう怖い怒鳴り声。ちょうど過ぎたばかりの道から聞こえてくる。
しばらく歩いたけど気になって戻って見た。そこではサングラスを
かけた背の低いオジサンと背広の上着を脱いだ状態のオジサンが
とっくみあいをしてる。私はただのケンカだ、と思いました。

ところが、しばらく見てると、「シュー」っという音が...。
何かを思ってよくよく見ると、サングラスの方が背広の人の顔に
向けて何かのスプレーをかけている。背広の方は必死に目を
かばってる。あ、なんかヤバそう。っていうか大丈夫かなぁ。

しばらくスプレーを噴出させていたけど、背広がひるんだところで
「なめたらあかんで!」と言うとサングラスは逃げて行きました。
背広はぐったりとして目を抑えてしゃがみこんでしまいました。

あ、とか思ったけど、走って追いかけるわけでもなく、ただただ
黙って見守るだけでした。途中でハッと気づいたけど、もう遅かった。
なんかね、やっぱ途中で止めにはいるとかすればよかったのかなぁ。
どうなるかなんてわからないけど、やっぱり悪い人だったみたいだし。
なにしろ、スプレーを噴霧して逃げる、ってことは悪だよねぇ。

ああ〜、後悔ばっかり。くぅ、やっぱり行動すればよかった。


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