[はじめに]

・インストール
 ソフトウエア保管用フォルダを作って、ダウンロードしたファイルを置きます。
 ダウンロードしたファイルを解凍して、内容を同フォルダに置きます。
 ファイアーウオールなどの設定で、当ソフトを稼動可能にして下さい。
 Windows7の場合、C:\Program Filesに置くと拙いとの事で、別フォルダへ。

・起動用ショートカット
 デスクトップなどに、起動用ショートカットを作って置く方が便利です。
 ShortCut作り方:DeskTop上でマウス右ボタン-[新規作成]-[ショートカット]など。

 当ソフトのPhotBmPlay.iniファイルは、カレントフォルダにある必要があります。
 起動用ショートカットを作るとカレントフォルダが指定できます。ショートカット
 を作らない場合は、PhotBprjN.exeのあるフォルダがカレントになります。

・WindowsXP/SP2以降なら、当ソフトはそのままで稼動しますが、それより古い場合、
 マイクロソフトのWEBから.NetFrameworkをダウンロードして、Setupして下さい。
 (.NetFrameworkは1.0、2.0、3.0があればOK、または2.0のみでもOKか)
 Windows/Vista、Windows7の場合も、動くはずですが試していません。

・一般のWindowsアプリケーションと異なる構成と思われるかもしれませんが、慣れ
 れば問題ないでしょう。単にソフトの個性です。


[ご注意]
・当ソフトには試用版と正規版があります。正規版は有料です。
 どちらの場合もダウンロード後、初回使用は約2ヶ月以内に行って下さい。
 試用版には使用期限が付きますが、機能は同じです。

・添付のPhotBmPlay.iniは、エディターで変更しないで下さい。変更すると、
 稼動しなくなる場合があります。

・正規ユーザーで、PC変更などの理由で稼動不能になった場合、振込み控え
 など、ご提示いただければ、ソフトウエアを再発行します。
 一定期間過ぎた後に、別PCやOS再SetupしたPCでは、稼動しませんので。


最初に起動したときユーザー名を求められますが、省略可能です。ただし省略すると、
 起動のたびに何度も求められます。ユーザー名を入力すると、後で変更できません。


◆ソフトの使用法◆
(2010/04/20)
・本ソフトを起動します。
 まず、画面の構成を説明します。

◎画面の構成
・本ソフトのWindowをFormと呼んでいます。
 Form上マウス右ボタンで、dropdownメニュが出ます。
・画像を表示する枠をPictureBoxと呼んでいます。
 PictureBoxは3個あり、2個は画像表示用で、残り1個は情報表示用です。
・画面の左側に、多くのコマンドボタンが配置されています。
 本ソフトは、ほとんど、このコマンドボタンで操作します。
 このコマンドボタンを乗せている枠を、コマンドPanelと呼んでいます。
 コマンドPanelは2個ありますが、起動後は1個しか表示されていません。
 2個目のコマンドPanelは、[拡張機能]ボタンをクリックすると出て来ます。
・2個目のコマンドPanelとPictureBoxはマウスでドラッグ(引きずる)できます。
 ドラッグしたくない場合、動かないようにもできます。(dropdownメニュの中。)

◎PictureBox上の文字表示
・情報表示のため、文字表示するケースがあります。
 この表示が消えたとき、[re.paint]クリックで、再表示される場合もあります。
 [clear]はこれら文字表示を消すときに使います。

◎dropdownメニュ
・画面上または画像上、マウス右ボタンで、dropdownメニュが出ます。
 ここにはあまり機能はありませんが、解説表示やバージョン情報が出せます。


◆基本的な操作法◆


・画像ファイルの読み込み:
 [▼]ボタンで入力フォルダを設定します。ファイル名がListBoxに表示されますので、
 そこから選んで、[イメージ読込]をクリックします。
・表示縮率が設定できます。後で変更もでき、「表示(縮率)」欄の数値で行います。
 [□auto]にチェックがある時、画像サイズから縮率が自動的に決まります。

[参照]ボタンクリックで、情報表示Boxに、ファイルから画像を縮小表示できます。
 低速PCなど読込みが遅い場合、プレビュー的に使えます。

[画像保存]:画像を保存します。保存できる画像タイプは bmp/tif/jpg です。
 原則として、読み込み時と同じフォルダに保存します。
 従って保存ファイル名は変える方が良いでしょう。が、変えなくても構いません。
 ファイル名を変えない場合は、更新前の画像ファイルに上書きされます。
 保存時の画像タイプは、拡張子で指示します。拡張子は bmp/tif/jpg のいずれか。
 jpgの場合は、画像品質を指示できます。
 本ソフトには、16bit処理モードもありますが、保存する時は各色8bitになります。

[一段戻す]:undo機能です。変更処理を1回分だけ元に戻せます。

[□16bitで]にチェックを入れると、16bitモードで処理します。
 このチェックを外すと、8bitモードに戻ります。
 16bitモードは、トーンカーブや階調補正など、何度か繰り返す場合に、いくらか
 効果あります。しかし効果少ない場合もあり、過大な期待はできません。
 注)非力なPCで16bit処理するとレスポンス悪くなる場合もあります。この原因は
   16bitのundo_backupです。この場合、undo無しモードの選択もできます。
   (dropdownメニュの中)


・画像の階調補正:
 階調平均化やトーンカーブ補正ができます。このとき画像のHistgram表示は重要です。

 [ヒストグラム]は画像のHistgram表示を表示します。
  [+][−]でHistgram表示を高くしたり低くしたりできます。

 [色平均化] は階調を平均化します。この時、RGBの輝度数値を使います。
      つまり、(from)数値から(to)数値へ輝度範囲を広げたり、狭めたりします。
   [□転記]  にチェックを入れると、ヒストグラム範囲が(from)数値に入ります。
   [□(to)使用]にチェックを入れた場合は、(to)数値にも値が入れられます。
 [RGB Level] は別フォームで、階調平均化を行います。
 [リミッター]は諧調を制限します。(輝度数値を切る。)

 [ガンマ補正]は画像のガンマ値を変えます。(あまり使いません。)
       ガンマ指標数値でガンマ変更係数が変わります。指標は-2,-1,0,1,2です。
 [明暗補正] は明るさとコントラストを変えますが、不適切に使うと、白とび・
       黒つぶれが発生します。
       (傾斜f=-1、輝度h=1)にすると、ネガ画像になります。

 [tone Curve]はトーンカーブ処理です。明度カーブとR,G,B別カーブが設定できます。
       トーンカーブFormの操作法は、別ページにあります。
 [t_Curv2]  は、既に決められているトーンカーブで再処理する場合に使います。


[ Bmp縮 ] :画像を縮小する場合に使います。一般にリサイズとも言われます。
       画像の縮小後は、unSharpMaskなどでシャープ化する方が良いようです。
       画像トリミングする場合は、[拡張機能][クリップ実行]を使います。

[シャープ化]:unSharpMaskより効果が強くなります。
 [シャープ4]:4方向処理のため効果は弱目で、普通は使いません。
 [unSharpMask] [シャープ化]より効果は弱いようです。%数値は目安で、Photshopなど
        と同じではありません。
 (注)unSharpMaskでは演算距離=1Pixelか2Pixelか選べます。印刷時は2Pixelが良いか。

[モノクロ化]:カラー画像をモノクロ化します。パンクロマチック変換しています。

[画像回転] :画像を90度ごとに回転します。鏡像回転もできます。

[p1up][p2up]:どちらかのPictureBoxを上面へ持ち上げます。
         p1は参照画像で、p2は更新画像です。
   PictureBoxが画面外に出た場合、dropdownメニュの[ピクチャHome]を使います。

[拡張機能]:拡張機能コマンドパネルが出ます。
       画像合成(加算) 、傾斜型輝度変更 、色差強調(彩度補正)、
       レンズ歪曲の補正、シフトあおり変形、画像Clipping機能

[各種設定]:dropdownメニュの2番目
   画像ファイルを読み込み/書き込みする時の挙動を、いくらか設定変更できます。


◆拡張機能の使い方◆


[簡易縮小]:画像を(画素間引き法で)決まった率に縮小します。
[参)読込]:PictureBox1にだけ画像を読み込みます(合成のため)。
[画像合成]:PictureBox1とPictureBox2の画像を(加算)合成します。
[ BkColr ]:フォーム(Window)のBackColorを直下のRGB数値で変えます。

[傾斜濃度]:場所で連続的に、画像の輝度を、倍率で(上げる/下げる)します。
       倍率は0.0〜1.0で調整するのが良いようです。
       変化させる位置を%で指定します。横(X)方向、縦(Y)方向いずれかです。
       最終的に白(255,255,255)にする場合は、ネガ画像にして倍率=0.0で。
[色差強調]:彩度変更に相当します。彩度数値は0.0〜2.0ぐらいで加減します。
       α数値はあまり変えない方が良いようです。


[歪曲補正]:歪率数値または、[歪曲カーブ]と併用します。
       歪率は画像の中心部と隅部の像倍率の差を中心での倍率で割った数値で、
       やや分かり難い概念です。一般のレンズ解説書に記載があります。
       マイナス数値が樽型歪曲で、それを補正する場合その数値を入れます。
       歪率は-0.08〜+0.08ぐらいに設定するのが無難です。
       乗数は歪率カーブの曲がり具合を決める便宜的な数値です。
       数値を変えて、[歪グラフ]をクリックして、カーブの変化を確認します。
       その状態で、[歪曲補正]をクリックすると、画像の補正が行われます。
       単純なパラメータ数値で表せない場合は、[歪曲カーブ]を定義します。
       これはやや難しいので、レンズ歪曲を理解している必要があります。

   [mix閾値]は画像補完の係数です。1.0でジャギーが目立ち、0.0ではボケた感じに
       なります。ボケを覚悟して0.1にして、後でシャープ化するのも良いです。
       これは、下のAFin変形処理にも効きます。

   注意:画像の変形処理は画像が荒れる傾向にありこれは避けられません。従って、
      画像が大きな状態で操作して、その後必要に応じて縮小する方が、画像の
      荒れを最小限に、という観点からは有効です。

  [pict1.clr]はPictureBox1(元画像)の文字表示を消します。

[変形実行]:画像の微小回転、またはAFin変形(あおり補正)ができます。

       回転させたい場合は、角度数値を設定して、[回転]をクリックします。
       すると、回転の基準線が表示されます。
       数値が不適切でやり直す場合は、再度、[回転]をクリックします。
       回転の基準線が表示された状態で、[変形実行]をクリックすると、
       画像が回転(変形)されます。

 [AFin基準点]をクリックすると、変形の基準を表す四角形が表示されます。
       この状態で、四角形の頂点をマウスで移動できます。
       AFin基準点の移動操作は、操作盤を使うか、画像を直クリックするか、
       選択できます。
dropdownメニュの[各種設定]で選択できます。
       操作盤の使い方は、別ページで説明します。

       [Clear]をクリックすると、移動した基準点はキャンセルされます。
       変形基準の4点が決まった状態で、[変形実行]をクリックすると、
       画像の変形が行われます。
       縦横いずれか拡大倍率は、基準点決め操作に伴って自動設定される
       ので、普通はその数値を使います。

       この操作に当たっては、あおり操作、または図形のAFin変形に熟知して
       いる方が有利です。

       
       [Af*n]ボタンは、Afin基準の四角形をn倍に拡大するとき使います。

   [拡大]:変形とは別に、縦方向または横方向に画像を拡大する場合に使います。
       拡大は高級機能でないので、あまりお奨めしません。

  [pict2.clr]はPictureBox2(更新画像)の文字表示を消します。


[クリップ実行]:先に[クリップ位置]を決めてから実行します。
         下に記した枠線が表示された状態で、機能します。
 [クリップ位置]でクリップ位置の枠線が表示されます。
        この状態で再びクリックすると、枠線表示が消えます。
        またクリックすると、枠線がまた表示されます。
     [解除]:枠線位置がリセットされ、解除されます。
     [LL],[RL],[UL],[DL] はクリップ位置の微小調整に使います。
 [←],[↑],[↓],[→]: PictureBox2を上下左右に移動させたい場合に使います。


 (補足・ヒント)

    大きな画像で、[クリップ位置]を正確に設定したい場合、縮小表示すると、
    正確な位置がつかみにくいので、等倍表示上で操作します。
    が、クリップの位置決めモードでは、画像をドラッグできません。
    そこで、クリップ位置決めモードと、画像ドラッグモードとを、交互に
    設定して、順々に操作する方法が考えられます。

    最初、画像の左上を表示し、[クリップ位置]ボタンを押して、マウスで位置
    決めして、その後また [クリップ位置]ボタンを押します。すると
    位置決めモードが解除され、マウスで画像をドラッグできる様になります。
    そこでマウスで画像をドラッグして、画像の右上部分が画面上に来た時点で、
    再び [クリップ位置]ボタンを押し、次のクリップ位置を指示します。
    
    このような手順で、右下・左下の位置決めも、同様にできます。

    [変形実行]も[クリップ実行]も、補助線表示があるとき、実行できます。

 (ご注意)

    歪曲補正、または(微小)回転、あおり変形、これら操作を何度も行うと、
    画像の鮮鋭度は低下する傾向にあります。従って、多用は避けるべきです。
    デジカメ画像の場合、元画像で行う方が、鮮鋭度低下は目立ちません。
    元画像の場合でも、これらの変形を行った後は、unSharpMaskなど、やって
    置く方が良いでしょう。

    しかしながらシャープ化関連の操作も、多用すれば、画像を崩す原因となり
    ますので、操作は最低限の回数に留めるべきです。

(以上)
© 2010 葉流奈津 

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