翔子と紀柳のパラレルワールド日記(「舞-HiMEプロジェクト」編)


(その1)
「なんだこりゃ?」
「ずいぶん変わった世界だな。」
「ちがうと思うぞ。」
翔子とキリュウは別の世界に移動したと思ったら複数の扉がある部屋に来てしまい混乱していた。
『え〜、マイクテスト中です。』
「あんた誰だ。」
いきなり聞こえてきた声に翔子がツッコミをいれる。
『うう、私はこの世界に入る前に説明をする係なんです。』
「なんで?」
『この世界はいくつかの場所があります。それぞれで少しずつ世界の様子が違います。』

「へ〜なんでそんなことになってんだ?」
『それについてはオフレコなんで。』
「なんだそりゃ!」
『うう、ごめんなさい。最大で二つの世界を楽しめます。』
「へ〜。」
『ちなみにどちらもある学校にかよってもらいます。』
「それってなかなか帰れないんじゃ。」
『大丈夫です。ここは特別で1ヵ月で10分ですから。』
「そんなことしていいのか?」
『そうじゃないと多分もとの世界に戻るときが時間オーバーです。』
「そうりゃそうだな。学校に通うことになるんだから。」
『ちなみに私のお勧めは剣とネックレスの扉です。面白いし、能力も手に入るし。』
「おお、じゃあそこに行こう。」
『学園名物には要注意ですけどね。』
「わかった。いくぞキリュウ。」
「やっと私を思い出してくれたか。」
と、言いつつも翔子についてゆくキリュウだった。


(その2:第一話『ガールズ♀ミーツFフウカ』)
[分けわかんないけど原作(行く世界の)は第一話が
『ボーイ♂ミーツ♀ガールズ』だったので]
翔子「ここに通うのか。」
キリュウ「私はどうすればいいのだ?」
翔子「そんなことはあとで考える。」
キリュウ(だんだん那奈殿の影響が大きくなってる気が。)
ちなみにこの学校(正式には学園)は寮がついてあります。

静留「風華学園女子寮へようこそいらはりました。
うちは生徒会長の藤乃静留(ふじのしずる)いうもんどす。」
翔子(・・・なんで京都弁?)「あ、ああ。あたしは山野辺翔子。よろしくな先輩。」

キリュウ「わ、私は万難地天紀柳だ。よ、よろしく頼む。」

翔子「ってキリュウのせいで初日から遅刻じゃないか。」
キリュウ「試練だ、耐えられよ。」
翔子「関係ないだろ〜。」
ドオォォォォォン
翔子「うわっ。」
キリュウ「しょ、翔子殿大丈夫か。」
いや、大丈夫じゃないと思います。
???「やっぱり、共学ってすごいいんですね。そう思いませんか?」
・・・ずれてる。原作知ってる人はよくわかるだろうけどやっぱりずれてる。
キリュウ「なぜ私に同意を求める。それに共学は関係ない。そしてあなたは誰だ。」
ありか「あたしは夢宮ありか。」
キリュウ「そうか。私は万難地天紀柳だ。」
こういうときだと照れないんですか?
???「二人ともやめろー!」
???「そうはいかないわよ。」
???「私もやめる気などない。」
???「俺の取り合いで俺を殺す気か〜〜〜!」
翔子「あ〜、もうなんだよ転校初日から。」
???「『風華学園名物舞衣となつきの痴話喧嘩』だ。って二人ともやめろ〜!!!」
これが学園名物・・・。
翔子「・・・ていうかあんた誰?」
祐一「俺は風華学園高等部の楯祐一(たてゆういち)だ。おまえらは?」
翔子「あたしは山野辺翔子。中等部に編入予定だ。」
キリュウ「わ、私は万難地天紀柳だ。」
???「派手にやってるね〜。」
いきなり地面から出てきてなに言ってるんですか。
祐一「凪!」
凪「やあ。そっちの三人は転入してきた子達だね。僕は炎凪(ほむらなぎ)。よろしく。

あ、名前は知ってるから言わなくてもいいよ。」

舞衣「こうなったら。カグツチ!!!」
なつき「いいだろう。デュラン!!!ロード!!ダイヤモンド=カートリッジ!!!」
え、これって大技じゃ・・・。
舞衣「いけっ!!!」
なつき「−ってェッ!!!」
ドッ


(その3:第二話『ようこそ風華学園へ』)
[最終回のタイトルだけどべつにまだ終わりません]
翔子「な、なんだ。いきなり木が生えてきて氷と炎を・・・まさかキリュウか?」
キリュウ「いや、私はなにもしていない」
翔子「じゃあ、いったい誰が?」
とまどう翔子たちに凪が話しかけた。
凪「いや、これは君がやったんだよ。それにしても、今更来たとはいえ、お早いお目覚めですね、キリュウHiME」
キリュウ「姫?私は万難地天であって姫ではないぞ」
キリュウの言葉に凪は笑ってこたえる。
凪「違うよ、君はHiMEだ。'Hi'ghly-advanced(ハイリィ・アドバンスド)
'M'aterialising(マテリアライジング) 'E'quipment(イクイップメント) 『高次物質化能力―――HiME』」
そう言うと凪はキリュウを観察する。
凪「ふうん。『エレメント』はどれか分からないけど、『鍵』はおそらく・・・」
凪は視線を動かす。
???「そろそろ戦いも終わったようですし、教室に向かってはいただけませんか?」
凪「分かってるよ。それじゃ、あとよろしく」
凪は後ろからかけられた声に動揺することなく、来たときと逆の行動で消えて行った。

ありか「しまった!早くしないと授業が〜!」
ありかも校舎に向かって走り出した。
祐一「それじゃ、俺も」
???「楯さんはこの二人を、あとで中等部に送っていただきたいので、ついてきてください」
祐一「え、はい、理事長さん」
翔子&キリュウ「理事長!?」
翔子とキリュウは同時に叫び、そして自分たちの向側にいる少女を見た。
真白「はい、私が理事長の風花真白です。山野辺翔子さん、万難地天紀柳さん」
少女は笑ってもう一度口を開く。
『ようこそ風華学園へ』