翔子と紀柳のパラレルワールド日記(仮休止)

祝!ショートストーリーコーナー一周年!!

ぱんぱかぱーん!!
「「ショートストーリーコーナー一周年おめでとう!!」」
「とまあそういうわけで、あたしとキリュウの思い出話でも語ろうか。」
「まったく、恥ずかしい・・・。」
「はあ?思い出話が恥ずかしいか?」
「そうではない。冒頭で、大声で・・・まったく・・・。」
「そんな事気にしてんじゃないの。とにかく、一周年記念小説としてあたし達二人が選ばれたんだから。」
「・・・なぜ?」
「決まってるだろ。『翔子と紀柳のパラレルワールド日記』のメインとして頑張ってきたんだからさ。」
「そうか。それで何を?」
「人の話はちゃんと聞けよ。思い出話を語るって言ってるだろ。」
「なんの思い出だ?」
「だからあ、パラレルワールドを巡っての思い出!」
「そうなのか、頑張ってくれ。」
「だああ!!あたしとキリュウとで語るんだよ!!」
「私は話をするのは苦手なのだが・・・。」
「・・・分かった。キリュウは“うん”と“いいえ”しか言っちゃ駄目だからな!!」
「な、なんだと!?それはあんまりでは・・・。」
「今決定したの!!約束破ったら超激辛のお茶を飲ませるからな。もちろん、茶都美特製だ!!」
「いつのまにそんなものを・・・。」
「こらっ!!今のは見逃してやるけど、もう言っちゃ駄目だからな!!」
「・・・うむ。」
「“うむ”じゃなくって“うん”だ!!ほら、飲め飲め。」
「・・・いいえ。」
「なにぃー!?あたしのお茶が飲めないってのかぁ!!?」
「・・・うん。」
「もう〜あったまきた!!こうなったら・・・やっぱや〜めた。
キリュウ、もう普通に喋って良いからな。」
「随分とあっさり・・・。」
「たく、無駄な時間過ごしちまった。キリュウの所為だ。」
「・・・どうして私の所為になるんだ。」
「さあてと、それじゃあ思い出を語るとしようか。」
「・・・まあいいか。それで、どんなものを語るんだ?」
「当然・・・何にしようか・・・。」
「翔子殿・・・。」
「まあまあ。そうだな・・・とりあえず、自分が気に入った世界ってのは?」
「なるほど、それはいい考えだ。私は・・・何処にしよう。」
「あのな・・・。まあいいや、あたしから言うぞ。だんとつで浪漫倶楽部だな。」
「あの不思議事件解決の倶楽部か・・・。どうしてだ?」
「なんたってあんな倶楽部初めて見たしな。それに色々遊べて面白かったのなんのって。」
「そうか・・・。私は・・・」
「それと、クロウカード集めも楽しかったぜ。あれぞまさしくパラレルワールド!だな。」
「翔子殿、私の話がまだ・・・。」
「うん?キリュウは気に入らなかった?カード集め。」
「いや、そうではないが・・・。」
「だったら黙って聞いてろって。それで他には・・・。」
「翔子殿、語り合うのではなかったのか?」
「・・・あ、そうだ!」
「ほっ・・・。では私は・・・」
「シグナルの世界でキリュウをからかってる時は楽しかったよな。」
「翔子殿ぉ・・・。」
「本気で怒った顔になるわ、なんとなくがことごとく的中するわ、もう最高だったよ。」
「翔子殿!!」
「ん?なに?あたしはもう終わったからキリュウの番だよ。」
「なんだそうか・・・って、全然語り合ってる気分じゃないのだが。」
「心配するな、あたしがしっかり突っ込みをいれてやるから。ちゃんとボケろよ。」
「・・・なんだそれは。関係あるのか?」
「いいから、キリュウが気に入った世界は?」
「エミリー殿とあった世界だ。」
「・・・何処だっけ?」
「ほら、ぱそこんだのを触っただろう。あれだ。」
「ああそかそか。・・・何が面白かったんだ?パソコンか?」
「そうだ。パソコンがあそこまで面白いものとは・・・」
「キリュウ!別にパラレルワールドじゃなくってもパソコンくらい触れるだろうが!」
「そうなのか?そういえばそうだったな・・・。」
「たくう・・・。で、他に楽しかった事はないのか?」
「もちろんあるぞ。試練ノートが五ページも埋まった。」
「・・・それってなんか視点がずれてないか?」
「ううむ、それなら・・・ドレスを着たのがなかなか・・・。」
「おおっ、やっとそれらしい意見が・・・じゃなーい!ドレスなんて普通すぐ着れるだろうが!!」
「しかし・・・。」
「あのさあ、パラレルワールドならではってものを言ってくれよ。」
「ふむ、ならば・・・エミリー殿の声はなかなか綺麗だった。」
「・・・なるほど、そう来たか。あたしには聞こえなかったってのに。」
「さっきからなんだか不平ばっかりだな。」
「別に。そうだ、エミリーってどんな声だったの?」
「一番近いのはシャオ殿だな。それに翔子殿の元気良さを加えたような。」
「へええ、なんだかそういう解説聞いてると羨ましくなってくるな。それで、他の世界は?」
「剣の修行が出来た所だ。また今度、是非再び尋ねてみたい。
なんと言っても門下生に成らせてもらったのだから。」
「・・・あそこか。たく、キリュウがキレやがるから。
それ以前にあたしを誘拐して余計な挑発しやがったのが原因か。疲れたなあ、まったく。」
「そうか、翔子殿はあんまりいい思いをしていなかったのか。それでは次を言う事にしよう。」
「次?ああ、他に気に入った世界があるってことだよな。」
「そうだ。あの、西洋の建物が並んでいた世界。十六夜殿の話はなかなかに良かったぞ。」
「あたしはその十六夜にお話をする羽目になったけどな。ま、良かったのならいい事だな。」
「後は・・・なんと言っても忘れてはならない場所があるな。」
「ちょっと待った!その前にあたしが言う。キリュウが言いたい場所は一番最後ってことでさ。」
「そうか?では翔子殿。」
「よっし。で、あたしが先に言いたいのは茶都美の居た世界!
あそこは、シャオと七梨を連れて是非行ってみたいところだ。」
「それは私も同感だな。似たもの同士、必ず気が合うに違いない。」
「それに、守護月天の宿命から解き放つヒントになったりするかも。」
「・・・それはまた難しそうだな。まあ、あの世界からパラレルワールド巡りが始まったことだし。」
「そうそう、そういう事。さてと、それじゃあさっきキリュウが言いかけた場所、さあ言ってくれ。」
「では言うぞ。カフェ・アルファだ。」
「やっぱり。何がなんでももう一度行ってみたくなる場所だよな。」
「そうだ。あの雰囲気、他の世界には無い。どんなに負なものも、たちまち癒してくれる。そんな気がする。」
「すっごい言い様だな。ま、確かに他の世界には無いよな。あんなほのぼのとした雰囲気はさ。」
「あえて困る点を言えば、試練があまり見付からない事かな。」
「あのな・・・。ま、とりあえずここで世界の思い出話は終わりにしようか。」
「そうだな。それで次の話題は何だ?」
「質問合戦はしてもしょうがないな、小休止でする事になってるし。」
「・・・小休止?では今は一体なんだ?」
「仮休止。あんまり深く気にしない事、わかったな?」
「・・・分かった。それで、次の話題は?」
「今まで出会ってきた人達の中で一番いいって思った人は?」
「なるほど、それはいいな。」
「だろ?それじゃあキリュウからどうぞ。」
「・・・ドラえもん殿だ。」
「ドラ・・・ほとんど居なかったのに・・・。確かに面白かったけどなあ。で、なんで?」
「困っている所を助けてくれたしな。更に、ドラ焼きが好きだという点が洒落が利いていていいだろう?」
「は、はは・・・。他には?」
「他には・・・オラトリオ殿だろうか。」
「・・・あんな軟派なおにーさんのどこが?」
「私が困っているといろいろと親身になってくれた。特に、シグナル殿に試練をどうたらというところ。」
「ええ?けどなあ・・・。」
「あの時、私を助けようとしてくれたのは彼一人だった。他の者達は・・・。」
「・・・つ、次行こうか。他には居ないの?」
「以上で終わりにする。細かくあげると多分きりが無いだろうからな。翔子殿は?」
「あたしは・・・とりあえずはずしちゃなんないのが浪漫倶楽部のメンバー。」
「そうだ、私もそれを言っておかなければならなかったな。」
「まあいいって。それと・・・」
「そうだ!!知世殿を忘れてはならなかった!!」
「あの、キリュウ、あたしがまだ・・・」
「あれだけ何日も家に泊めてもらって。最初にあらぬ疑いをかけられたとはいえかなり世話になった。」
「おーい、キリュウー。」
「なんだ?翔子殿。」
「なんだじゃないだろ。人が喋ってる時はちゃんと聞いてくれよ。」
「・・・冒頭で私の言葉を聞かなかった者が言うせりふではないな。」
「うっ、そうだったっけ。」
「そうだ。だからと言って仕返しをしたわけではないからな。」
「はいはい、分かってるよ。・・・で、なんだったっけ?」
「自分から言おうとして忘れるな。出会った人物の振り返りだろう?」
「ああそうそう。あたしは・・・まあ他はどうでもいいか。」
「あのな・・・。」
「まあまあ、これも試練だよ。」
「・・・どうしてそこで試練が出てくるんだ。」
「さあ、次の話題行こうか。」
「・・・・・・。」
「どしたの、キリュウ。」
「いや、なんでも。それで次は何を?」
「そろそろゲストを呼ぼうと思うんだ。ネタが尽きてきた。」
「・・・それで誰を?」
「もちろん、ここの館の案内人。つまりルザミスさんだよ。」
「それは誰だ?」
「おい、ちょっと待てよ・・・。」
「冗談だ。さあ呼んでくれ。」
「変な冗談言うようになったなあ・・・。ま、いいや。おーいルザミスさーん!!」
・・・・・・。
「・・・来ないぞ。」
「あれ、おっかしいな。・・・ん?なんだこの紙切れ?」

私は都合により参加できません。お二人で自爆合戦を頑張ってください。
                         ・・・ルザミス

「・・・なるほどね、拒否したって訳なんだ。」
「それより翔子殿、自爆合戦とはなんだ?私達はそれをやっているということなのか?」
「いや、そんなはずは無いと思うんだけど・・・なんなんだろうなあ・・・。」
「もしかして・・・罠か?」
「いや、ただの冗談だろ。それにしてもきっつい冗談。自爆合戦は無いだろ・・・。」
「・・・あながち嘘ではないかもしれない。すでにこうやって話が詰まっている。」
「それは関係無いって。ま、そろそろ潮時だな。次回予告をして終わりにしよう。」
「次回予告?」
「そ。つまり、次のあたしとキリュウのトークバトルは何処でやるかってこと。」
「・・・これは戦いなのか?」
「冗談だって。ま、とりあえず次回は小休止編でトークするからな。
主なテーマは『キリュウの集めた試練とは?』って事で。」
「そうなのか?」
「ま、あくまでも予定。深くは気にするな。さ、ぼちぼち出掛けようか。」
「何処へ?」
「パラレルワールドだよ!!」
「それでは別れの挨拶をしなければ。」
「あ、それもそうか。それじゃあ、せーの・・・」
「「またな!!」」


あとがき:この話は「翔子と紀柳のパラレルワールド日記」を投稿しつづけてきたコーナーが、
冒頭にあるように一周年を迎えたという事で作ったものです。
少しさぼり気味で作ってる為、できはあんまり良くないです・・・。
でも、やっぱり書きたかった事ですから。この二人はこんな気持ちだったのかな〜、
なんて事を思い浮かべながら書きました。(それはあんまり出てないですけど)
なにぶんもともと話がそんなに多くないですから、ちょっと書く時困りましたが・・・。
こんなもんでいいかな?