『AIR偽小説第九十八弾』

懲りずに第九十八弾です。
なんか一区切りの数字が近づいてきていますが…
なんか特別企画やるかどうかは未定です。
何もせずに流しそうだな…。
ちなみに今回も続きです(なんのこっちゃ)


『4行小説』

★美凪
「今回は皆さんで集まってお勉強会です」
「人員の確保をかのりんがやってくださいました」
「感謝の印に後でお米券をプレゼントしなければなりませんね…」
「さて今回のテーマは天文学です」

聖「遠野さんも遠慮が無くなってきているな…」
美凪「いえいえ、ここは霧島診療所ですから」
聖「うーむ、それは関係があるのだろうか…」
美凪「ところで聖先生は、かのりんのりんりん星人の集いに参加されませんでしたね」
聖「私は参加などできないだろう」
美凪「いえいえ。ひじりんという愛称があるではありませんか」
聖「言われてみればそうだな…。だがまあしかし、佳乃には佳乃なりの考えがあったのだろう」
美凪「それはどのような…?」
聖「たとえば、私まで連れ出しては霧島診療所はどうするのか、ということだ」
美凪「…いえいえ、私がしっかりお守りします」
聖「遠野さんにすべてを任せるわけにもいかないだろう」
美凪「一緒に招待してきた神奈ちんとあゆちんもいらっしゃいますし」
聖「いや、それでもここは医療施設であるからな。医師の資格を持たない者だけに任せられるものでもない」
美凪「がっくし…。さて、気を取り直して生徒達の紹介をいたします」
聖「ふむ」
美凪「その前に聖先生から四行をどうぞ」
聖「…後からでもいいのではないのかな?」
美凪「まずは副担任の方からお手本です」
聖「いつから私は副担任になったのだろう…」

★聖
「天文学どうこうの前に、たしか私は天文部に入った記憶があるな」
「しかしながらほとんど活動をした覚えが無い」
「これも仕事が忙しいという理由からか…」
「または、事前の勉強を試みようとしているせいかもしれないな」

美凪「聖先生、まずは部活に参加をなさってください」
聖「しかし、事前の勉強は…」
美凪「疑問に感じたことなどの復習をなさればよろしいのです」
聖「ふむ?」
美凪「もっと知りたいことが出てきたならば更に調べる。それが勉強というものです」
聖「ふうむ…」
美凪「まずは触れてみて、そして感じ取ってください」
聖「なるほど…。医学とは少しばかりやり方を変えてみるべきということかな」
美凪「はい。そこそこは…」
聖「ふむふむ。勉強になった」
美凪「さて、それでは生徒さん達をご紹介いたしましょう」
神奈「…勉強会、なのかの?」
あゆ「うぐぅ、勉強させられるために誘拐されたのかな…」
真琴「あぅーっ、久しぶりの登場でどうしてこんな扱いなのよぅ…」
美凪「以上、神奈ちん、あゆちん、真琴ちんの御三方です」
聖「人数が少なめだな…。遠野さん、もっと集まらなかったのか?」
美凪「ご心配なく。後で更に人をお呼びする予定ですので」
聖「ふむ、そうか。さて、まずは神奈だな」
神奈「…余に何をしろというのだ?」
美凪「神奈ちん、四行をやるのです。天文学についてです」
神奈「天丼学?」
あゆ「無理矢理なボケだね…」
神奈「…違ったかの?」
美凪「国崎さんからお借りした横文字辞典とやらの影響でしょうか…」
聖「悪影響だな…」
真琴「どうでもいいから、さっさとやっちゃってよぅ。そんでもって早く終わろ?」
美凪「…聖ちん、よろしくお願いします」
聖「………」
美凪「どうしたのですか聖ちん。ささ、そのメスでキラリと」
聖「遠野さん、どうしていきなりそのような呼び方になるんだ?」
美凪「……ぽ」
聖「………」
真琴「あぅーっ、なんで美凪照れてるの…」
あゆ「相変わらずだね、美凪さん…」
神奈「ところで美凪ちん、恐ろしいことを口走らなんだか?めすがどうとか」
美凪「知ってしまいましたか…後でお米券の島へ…いえ、なんでもありません」
神奈「………」
あゆ「あのう、早くやらない?いつまでも喋ってないで」
美凪「どのみちここではおしゃべりが中心となるのですから」
あゆ「うぐぅ…」
聖「おほん。では気を取り直して神奈、天文学について四行だ」
神奈「頑張りやだの、聖殿は…」

★神奈
「ところで結局余には天文学とは何かがよくわかっておらぬのだが…」
「言葉の中で思うところを述べるとなるならば…」
「かなり頭を使いそうだの」
「天に文に学問ときておるからの」

美凪「…神奈ちん、その認識は今すぐ取り払ってください」
神奈「ならば教えてくれ。天文学とはなんだ?」
美凪「お知りになりたいのでしたら、今すぐ天文部へ。部長はいつでもあなたの入部を待っております」
あゆ「うぐぅ、何か勧誘してるよ…」
美凪「今ならお米券がついてきます」
真琴「別に今じゃなくてもつけそうだけど…」
美凪「神奈ちんの新たな人生に祝福を…部員が増えて嬉しいです」
神奈「と、余はもう入ったことになってしまったのか?」
美凪「前世から決まっておりました」
神奈「………」
聖「さて、次なるはうぐぅちゃんとやらの番だぞ」
あゆ「うぐぅ、ひどい…なんで聖先生までそんな呼び方なの?」
聖「佳乃の姉だからな」
あゆ「しかも“とやら”なんてつけるくらいならちゃんと名前で呼んでほしいよ…」
聖「悩むのは後だ。さあ四行を」
あゆ「うぐぅ…」

★あゆ
「えっと、天文学だっけ、えっと…」
「うぐぅ、よくわかんない…」
「でも、星を見てどうこうってことだから…」
「お仕事とかってのは、とってもロマンチストな人が携わってるんだろうね」

美凪「…さすがですあゆちん。お米券をどうぞ」
あゆ「い、いいよ、別に。思ったこと言っただけだから」
美凪「星を見ることはロマンチストなイメージがありますか?」
あゆ「うん、まあ、ね。空とか好きだし」
美凪「なるほど…」
神奈「空、か…。余には近くて遠い存在だの…」
真琴「あんまり見上げたことはないなあ…」
聖「待った待ったあぅーっちゃん。語るなら四行で」
真琴「あぅ…」

★真琴
「えーっと、空…じゃなくって天文学ね」
「…あぅーっ、よくわかんない」
「第一、真琴は漫画をよく読んでるから、他の事はわかるもん」
「天文学が載ってる漫画なんてあんまり読んでないもん」

美凪「…聖先生、メスを少々拝借させてください」
聖「い、いや、いくら遠野さんといえどもそれはさすがに」
あゆ「あ、なんか珍しく美凪さん怒ってる?」
美凪「ひどいですあゆちん。私は怒ってなんかいません」
美凪「少しメスを手にとってみたくなっただけです」
美凪「お米券の感触から、新たな感触を求めているだけです…」
神奈「怒っておるように見受けられる状況が十分であるの…」
あゆ「真琴ちゃん…早く謝った方がいいよ?」
真琴「あぅ…ご、ごめんなさい。今度から天文学についてちゃんと見ておく」
美凪「そうですか…ならばお米券をどうぞ」
真琴「…なんで?」
美凪「入部の証です。大丈夫です、あぅーっですべてが通ります」
真琴「ちょっとぉ、なんなのよそれぇ」
あゆ「…待って、気付かなかったけどひょっとしてボクも…?」
美凪「ご心配なくあゆちん。あなたのうぐぅの前には誰もひれふしてしまうものです」
あゆ「うぐぅ!そんなのないよぅ!」
美凪「しかし私は負けません。お米券は負けません…」
聖「と、とにかく勉強会という事で今回集まってもらった。で、遠野さん。更に客がいるのでは?」
美凪「…いいえ、あれは実はフェイントでした」
聖「そ、そうなのか…」
美凪「第二部はまた今度ということで、神奈ちん」
神奈「なんだ、美凪ちん」
美凪「シメの言葉をお願いします」
神奈「う、うむ」
美凪「副担任を差し置いてシメを飾るなんてさすが神奈ちんですね」
神奈「そ、そういわれても…」
真琴「自分で神奈にやれって言ったくせに…」
聖「遠野さんなりのユーモアなのだろう」
あゆ「今のはあんまり笑えないけど…」
美凪「…ぽぽ」
神奈「ええいっ、とにかく終わりとする!」

<本番はこれから>


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