『AIR偽小説第九十一弾』

懲りずに第九十一弾です。
いや〜、あんな形で登場されたら書かないわけには。
ええ、久瀬くんですよ。ラジオドラマではなんと水瀬家に堂々と!
まあとりあえずは司会試しなんで・・・って、この時点で既に先が見えてないか?(汗)


『4行小説』

★久瀬
「ふっ、とうとう僕の出番がやってきたようだな」
「楽屋的因果というのは嬉しいものだ」
「テーマは電波、といくとしよう」
「今回のアシスタントはなんと倉田さんだ!」

佐祐理「あははーっ、よろしくお願いしますね」
久瀬「光栄です。倉田さんに来てもらえようとは」
佐祐理「そう言っていただけると嬉しいですけど、佐祐理はそんな凄くありませんよ」
久瀬「いえいえ、謙遜なさらずに。そして、傍で僕がきっちり司会をこなす姿をごらんになっててください」
佐祐理「は、はいっ」
久瀬「それでは倉田さん、四行をお願いします」
佐祐理「はいっ、わかりましたーっ」

★佐祐理
「電波といえば、久瀬さんが今回司会をなさってるのは…」
「ラジオドラマの影響だそうですねーっ」
「ということは佐祐理も司会をするときが来るんでしょうか?」
「その時は毒となる電波を受けないように頑張りますよーっ」

久瀬「倉田さん、どこかで何かの勘違いをしていませんか?」
佐祐理「あははーっ、そんなことありませんよ」
久瀬「しかしですねえ…」
佳乃「細かいことを言ってちゃだめだよぉ」
佐祐理「あっ、かのりん」
佳乃「えへへーっ、さゆりんなんだか久しぶりだねぇ」
佐祐理「またまたぁ。この前会ったばかりじゃない」
佳乃「ええーっ?最近いつ会ったっけ?」
佐祐理「裏で色々動いているときにね」
佳乃「うぬぬぬ〜、これは一本とられたよぉ」
久瀬「こらこら、僕が司会なのだから違う話題で盛り上がるのは後にしてくれたまえ」
佳乃「うぬぬぬ〜、この人偉そーだよぉ」
久瀬「ラジオに堂々と出たからね」
佳乃「そんな事言ってぇ。ただお代わりをねだってただけじゃない」
久瀬「う…。だ、だが、水瀬家に溶け込んでいたぞ」
佳乃「そんなのは理由にならないよぉ。第一、それならさゆりんが上だよぉ」
佐祐理「まあまあかのりん。久瀬さんは潤さんと比べて、という事を言いたいんだと思うし」
佳乃「あ、なるほどぉ。…あれっ?なんで呼び方が久瀬さんなのぉ?」
佐祐理「名前が明かされてないから仕方ないんだよ。あははーっ」
久瀬「倉田さん、そこは笑うところではなくて…」
佳乃「大変だねえ、久瀬くん。あっ、ということはかのりんからも名字でしか呼べないよぉ」
久瀬「…もういい。とりあえず四行をやってくれたまえ」
佳乃「了解したよぉ」

★佳乃
「電波といえばねえ、やっぱりテレビかなぁ」
「うちは田舎だから見たい番組が見えないことがよくあるんだよぉ」
「けれども夜中に遅れて放送されてたりするんだよぉ」
「夜中だから録画が必須だけどね」

久瀬「それはもしかして…」
佐祐理「たしか佐祐理がステッキを持ってる番組のことですねーっ」
佳乃「そうだよぉ。アイキャッチでね」
聖「佳乃、あまりそういう楽屋事情的な発言は控えるように」
佳乃「あ、お姉ちゃん。でもね、久瀬くんが司会やってる理由も楽屋的事情だし」
聖「そういえばそうだったな…。まったく、分からない人を置いていくつもりなのか?失格だ」
久瀬「ちょ、ちょっと待ってください。いきなりそういわなくても…」
聖「反論もあろうが、私としては許せない。だが君は結構真面目そうだな」
久瀬「まぁ、これでも生徒会長を務めておりますからね」
聖「しかしそれがここで通用するかな?既に私は失格を出しているしな」
久瀬「そ、それは困るのですが…」
佳乃「もぉ、お姉ちゃん意地悪だよぉ」
佐祐理「いきなりそれでは久瀬さんが落胆されてしまいます」
聖「まあまあ、そういきりたつものじゃない。どれ、私も四行やるとしよう」

★聖
「たしか国崎君の人形劇に佳乃が妨害電波を出したと聞いた」
「案外そう読むのが普通かもしれないな」
「そしてそれとは別に、佳乃もポテトに対して電波を出しているかもしれない」
「何故なら、夏はまだ終わらない団扇に…」

佳乃「お姉ちゃん…凄く楽屋的過ぎない?」
聖「今回は楽屋的づくしもいいかもしれないと思ってな」
佐祐理「では久瀬さんに対しては…」
聖「ああ、失格という言葉は取り消そう」
久瀬「これはこれは、ありがとうございます」
佳乃「ちなみにあたしも失格にはしないよぉ」
久瀬「嬉しい限りですね。これで残るは…」
佐祐理「遠野さんになりますねーっ」
美凪「…ちっす」
久瀬「…ち、ちっす」
佳乃「ああっ、そうこうしているうちになぎーの登場だよぉ」
聖「相変わらず遠野さんは意表をついてくるな」
久瀬「ちっす、なんてかなり久しぶりに聞きましたね」
美凪「ちっちっち。これは挨拶ではなくて、“きっす”の別バージョンです」
久瀬「………」
佐祐理「あははーっ、面白い言い方だねーっ」
聖「見事はめられたな、久瀬くん」
佳乃「ええーっ?ということは久瀬くん、なぎーときっすするのぉ?」
久瀬「し、しません!」
美凪「…がっくし、失格です」
久瀬「ちょ、ちょっと待ってください!いくらなんでも僕は!」
佳乃「わかったぁ、久瀬くん本当はさゆりんとしたいんだよねぇ?」
佐祐理「ええっ、そうなんですか?」
久瀬「は!?あ、い、いえ、じゃなくて…ってだから!」
美凪「もういいです。四行やります…」
聖「…遠野さん、冗談なら冗談と言えばいいのに」
久瀬「じょ、冗談ですか?そ、そうですよね、はは…」
美凪「………(ぷるぷるぷる)」
久瀬「え…」
美凪「…なんちゃって、首の運動」
久瀬「………」
佳乃「うぬぬ〜、なぎー偉いよぉ」
佐祐理「え、偉いのかな…」
美凪「さて、いいかげん四行にうつりますね」

★美凪
「ぴーがーざざざざ…」
「きゅいーん…」
「…里村さんとの連携です」
「…なんちゃって、実は間違い探し」

久瀬「………」
佐祐理「久瀬さん、久瀬さん、何かコメントをしないと」
佳乃「じゃじゃーん、手遅れだよぉ」
美凪「…仕方ありませんね。やはり失格でした」
久瀬「い、いや!ちょ、ちょっと呆気にとられてただけで…」
佳乃「駄目だよぉ。もう時間は過ぎちゃったもんねぇ」
美凪「残念賞、お米券を差し上げます」
久瀬「あ、これはどうも…すみません、帰ります」
聖「やけに素直だな。今まで司会をやろうと言う者はめげずに立ち向かってきたが」
久瀬「出直します…」
美凪「再試験ですね。大丈夫です。お米券を大事にする限り、何度でも追試が受けられます」
佳乃「やったね!」
久瀬「………」
佐祐理「あはは…久瀬さん無反応が多くなっちゃいましたーっ」
聖「では今回はここらで終わりだな。…時に遠野さん」
美凪「…なんでしょう」
聖「間違い探しとは一体?」
美凪「しし座、がヒントです…」
聖「?」
佳乃「なぎー、なんかそれひねりすぎてない?」
美凪「大丈夫です、かのりん。実は四行の内容で何のことか分かります」
佳乃「へええ、そうだったんだぁ」
美凪「はい。お米券の威力は凄いです…」
佐祐理「お米券の威力じゃないと思うけど…」
久瀬「すみません、もう終わりましょう、本当に」

<それは次回の公爵さんで>


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