懲りずに第九十弾です。
★神奈
あゆ「ボクも教えて欲しいよ」
★郁未
あゆ「…あのう、それって郁未さんのこと?」
★あゆ
郁未「それは経験ねえ。宗団に潜入したり、ダンジョンに潜ってれば身に付くわよ」
★佳乃
郁未「遠慮したいんだけど…」
★茜
郁未「あ、そうなんだ。…って、呼び捨て?」
<次へゆこう>
実はこの人の番だという事を忘れてたのは内緒です。
でもって、この調子だといつまで経っても●●●…をぬけないのは
もう気にしなくなりました(謎爆)
ちなみに途中の“無責任”ってのは、設定がまた違う無責任さ、ですかね。
『4行小説』
「色々あったが、余に再び進行役がまいもどってきたぞ」
「お題は人物語り。今回は天沢郁未殿だ」
「あちらこちらで多大なる力を発揮しておるようだが…」
「余にもそういう力を教えてほしいものだの」
郁未「あのねぇ、そう軽々と教えてはい使えましたなんて力じゃないのよ?」
神奈「厳しい修行を積むのであろう?ある程度なら余は我慢してもよいぞ」
郁未「何気に偉そうね…。最初に言っておくけど、あなた達二人には絶対耐えられないわ」
あゆ「うぐぅ、どうしてそう言い切れるの…」
神奈「やりもせずに断言するでない」
郁未「だってねぇ…」
?「大丈夫だ。この二人はランクAの資格を持っている…」
神奈「な!?」
あゆ「い、今の何!?」
郁未「さ、さあ…(まさか、ね)」
神奈「一瞬だけ声を響かせて去って行くとはかなりのつわものであるな…」
あゆ「ひょっとして郁未さんの力?」
郁未「いや、私じゃないわよ。私にはそういう力はないし」
神奈「そうなのか?」
あゆ「ところでランクAってなんのこと?」
郁未「気にしない方がいいわよ。(ったく、また無責任なのが…)」
神奈「余は気にするぞ」
あゆ「うぐぅ、ボクも」
郁未「ねえ、今回は私について語るんでしょ?だったら気にしてないで」
神奈「うむ、そうであったな…」
あゆ「だったら仕方ないね」
郁未「そうそう。(なんか子供あやしてるみたい…)」
神奈「郁未殿、何か無礼なことを考えておらぬか?」
郁未「考えてないってば。さっさと本題に戻ってよ」
あゆ「えっと、次はボクだね」
神奈「いいや、郁未殿であるぞ。自分を見つめなおすために…」
郁未「はいはい、わかったからやってあげるわよ」
「私ってば青春時代を損しちゃってるかもね」
「普通に学校生活で晴香達と会えてればよかった…」
「そして、アイツと何気なく一緒の教室で…」
「なんて話をしたわね」
郁未「文句あるなら殴って返してあげるわよ」
あゆ「うぐぅ…」
神奈「郁未殿、暴力はよくないぞ?」
郁未「でも、具体的じゃないけどちゃんと語ってるでしょ」
神奈「ううむ…」
郁未「不満ならもう一つ付け足してあげましょうか。私って律儀なのよ」
あゆ「どういう風に律儀なの?」
郁未「何か踏み台になるものない?って尋ねた後に、それを教えてくれた人にお礼言うとか」
あゆ「それは普通だと思うんだけど…」
郁未「あの状況で言うなんて余裕があると思うじゃない?」
あゆ「楽屋的事情を言われてもわかんないけど…」
郁未「そうねえ。あの時は葉子さんからも“あなたは何がしたいのですか”とか言われたし」
神奈「もうよい。さて次はあゆ殿であるぞ」
あゆ「う、うん」
「今改めて思ったんだけど」
「郁未さんってかなり強引度のある人だよね」
「祐一君達といい勝負かもしれないよ」
「それだけ自信が持てるのはどうしてなのかなあ?」
神奈「なにげに恐ろしいことを言っておる気がするのだが…」
あゆ「うぐぅ、ボクには無理っぽいなあ…」
郁未「あとは、精神の鍛錬ね。ま、そんなのをもろともしない輩もここには居るけど」
神奈「余はそんなに強くないぞ」
あゆ「ボクも」
郁未「あんたたちじゃなくってね…」
佳乃「やっほー!かのりんの登場だよぉ」
神奈「ななななっ!?か、佳乃殿!?」
あゆ「うぐぅ!か、神奈ちゃん、逃げよう!?」
佳乃「ひどいよぉ、あたしなんでそんなに恐れられてるのぉ?」
神奈「誘拐などされては恐れるに決まっておる!」
あゆ「今は裏葉さんも居ないし…」
佳乃「うぬぬぬ〜、かのりんはどうやら多大なる誤解を受けているようだよぉ」
郁未「…ま、この子ね。精神負荷だとかは平気ではねのけそうだわ」
佳乃「失礼だよぉ、郁未ちゃん。あたしはそんなに強くないよ?」
郁未「魔法が使えるのに?」
佳乃「魔法と精神は別物だよぉ」
郁未「うーん、でもねぇ…」
神奈「おほん。で、では佳乃殿、四行をやってもらうぞ」
佳乃「あ、神奈ちゃんが司会なんだね。うん、かのりんやっちゃうよぉ」
あゆ「頑張ってね、郁未さんについて語るんだから」
佳乃「語り終わった後は誘拐しちゃうね〜」
神奈「や、やはりなのか!?」
佳乃「えへへ〜、今日はやめとくね〜」
あゆ「ほっ…」
郁未「どうでもいいからさっさとやってよ…」
「郁未ちゃんはねぇ、凄い力を持ってる人だよねぇ」
「かのりんの魔法とどっちが凄いかなぁ?」
「でも、力の方向性が違うから比べられないよね」
「ここは一発、相撲でもとってみるよぉ」
佳乃「どすこーい!」
郁未「って、聞きなさいよ!」
パンパンパンパンパンパンッ!!
佳乃「あうっ」
ぱたん
郁未「あ、ご、ごめんなさいね」
佳乃「ううっ、ひどいよぉ。執拗にひっぱたくなんてぇ…」
郁未「つ、つい…」
神奈「悲惨であるの…」
あゆ「郁未さんって凄い乱暴者だね…」
郁未「…ごめん、私帰るわ」
佳乃「あ、待ってよぉ。あたしなら大丈夫だから」
郁未「でも…」
佳乃「ぴんぴんしてるよぉ。最後尾からわざわざ前にやってきて“ハムウッ☆”って挨拶もしちゃうよぉ」
郁未「………」
佳乃「あれっ、どうしたの?」
郁未「う、ううん、なんでもない(こ、この子って一体…)」
あゆ「さすが佳乃さんだね」
神奈「余にはさっぱり分からぬ会話が交わされておるのも気になるが…」
佳乃「神奈ちゃん、次のお客さんを呼ばなきゃ」
神奈「そ、そうであったな。次は最後の客人であるぞ」
茜「…こんにちは」
郁未「ああ、あなたはたしか葉子さんからバイトに誘われた」
茜「その節はどうも、お世話になってます」
郁未「私は別になにも…。楽しんでる?」
茜「ええ。静かなお仕事です」
郁未「今度遊びに行くね」
茜「ええ、是非いらしてください」
あゆ「すっかり二人の世界だね…」
佳乃「うぐぅちゃん、それは違うよぉ。ご挨拶ってやつだよぉ」
あゆ「うぐぅ…」
郁未「ぷっ…あははは!あゆとか言ってたけど、あなた本当はうぐぅちゃんなの?」
あゆ「違うよっ!」
茜「でも、そう呼ばれておりました」
あゆ「佳乃さんが勝手に呼んでるだけだよっ!」
佳乃「既にこれは公認だから問題ないよぉ」
あゆ「公認じゃないってば!」
神奈「取り込み中のところ悪いが…茜殿、四行を頼むぞ」
茜「そうでしたね。では…」
あゆ「うぐぅ、ボクほったらかし…」
佳乃「大丈夫だようぐぅちゃん。あたしがしっかり慰めてあげるから」
あゆ「もういいったら!」
茜「…お静かに」
郁未「そうそう。四行出来ないでしょ?うぐぅちゃん。…あははは」
あゆ「うぐぅ、ヒドイ…」
「天沢さんはちょっと自己中心的かもしれませんね」
「でも大きなものを感じます」
「包容力とでもいうのでしょうか…」
「葉子のお話を聞いていればよくわかります」
茜「はい。そう呼んでも構わないとおっしゃったので」
郁未「なるほどねえ。すっかり馴染んでるわ。でも…私って自己中に見える?」
茜「先ほどの行動を見ていて少し思いました」
郁未「ふーん…」
神奈「自己中心的というなら、佳乃殿にかなう者はおらぬであろうな…」
佳乃「ええっ、そうかなぁ?」
あゆ「そうに決まってるよ。全然呼び方変えてくれないもん」
佳乃「だってうぐぅちゃんはうぐぅちゃんだから変えようが無いよ」
あゆ「うぐぅ!どうしていつまで経ってもそれなの!?」
郁未「うぐぅうぐぅ言ってるとねえ…」
あゆ「郁未さんもそんなこと言わないでよ!」
茜「…神奈」
神奈「な、なんだ、茜殿」
茜「この辺で終わってはどうでしょう。こじれる前に」
神奈「う、うむ。では終わりであるぞ!」
佳乃「ああっ、これから誘拐をしようと思ってたのにぃ!」
あゆ「うぐぅ、しないって言ったじゃない!」
郁未「…結局騒がしいままなのね」
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