『AIR偽小説第七十八弾』

懲りずに第七十八弾です。
無意味ながらも新キャラ一人登場です。
しかし出し方が微妙…(ほとんど効果ないし)
まぁ、偽だからどうでもいいっちゃあいいんですが。


『4行小説』

★祐一
「まだ俺の司会は続くぞ」
「部屋を追い出されたので、今度は真琴の部屋でやる」
「テーマは再び部屋、だ」
「…しっかしなんで俺が追い出されなきゃならんのだか…名雪の部屋でやればいいじゃないか」

真琴「それはこっちの台詞よぅ」
祐一「いいじゃないか。今回はお前、アシスタントだぞ」
真琴「あぅ…」
祐一「嫌なのか?」
真琴「もうちょっとデリカシーってものを考えなさいよぅ」
浩平「こいつにそんなもん求めても無駄だろ」
祐一「失礼な奴だな…っていうか帰れよお前」
浩平「それは断る」
真琴「あぅ…祐一以上にやな奴…」
浩平「おいこら」
祐一「あー、もういいから。とりあえず真琴、部屋で四行だぞ」
真琴「あぅ…」

★真琴
「部屋…って言われても…」
「そうだ。ずっと前祐一の部屋に忍び込んだんだけど…」
「クローゼットに閉じ込められちゃったの」
「祐一の部屋って恐い…」

祐一「それは自業自得だろうが」
真琴「そんなことないぃ」
浩平「クローゼットか…俺もそこで寝た事があったな…」
真琴「真琴みたいに閉じ込められたの?」
浩平「いいや。長森を驚かそうと思っただけだ」
祐一「お前行動おかしいんじゃないのか」
浩平「お前にそれは言われたくないぞ」
祐一「なんだと…」
浩平「なんだよ…」
真琴「わあぁ、どっちもどっちなんだから勝手に喧嘩しないでよ」
祐一・浩平「………」
真琴「さてと、それじゃあ浩平が四行する番よぅ」
浩平「そうだな…じゃあやるか…」

★浩平
「部屋は大事だ」
「勝手に追い出されたり侵入されるような自分の部屋は…」
「それはその自分がよろしくないんだろう」
「俺はばっちり守っているぞ」

真琴「あぅーっ…」
祐一「お前喧嘩売ってないか?」
浩平「さあて、ゲストを呼べよ」
祐一「おい…」
真琴「もぅ、祐一も浩平も嫌い。ゲストさん早く来てよ!」
がちゃり
??「やあ、こんにちは」
祐一「…誰だ?」
浩平「俺に聞くなよ…」
少年「僕は名も無き少年さ。気にしなくていいよ」
祐一「思いっきり気にするぞ…」
浩平「しかも男だし…」
少年「心配いらない。用事が済んだら帰るよ」
真琴「えーと、それじゃあ四行お願いね」
少年「ああ、分かったよ」

★少年
「部屋っていうのは、何も飾りすぎる必要はないんだ」
「大切な人と時を過ごす…一つの空間さ」
「たとえ窓がなくても、殺風景でも…」
「彼女と過ごした時間はかけがえのないものなんだよ」

浩平「へえ…」
祐一「ほお…」
真琴「ねえねえねえ、その彼女って誰なの?」
少年「僕の口から告げるのはやめておくよ。実際に彼女が語ってくれるのを待っててくれ」
真琴「へえ〜…なんだかロマンチック〜」
浩平「単に振られたってオチじゃないよな?」
少年「ははは。もしかしたら振られたかもね」
祐一「うーん…」
真琴「では次のお客さんどうぞ〜」
祐一「はっ!…ま、真琴が真面目に営業している!!」
真琴「ちょっとぉ、失礼な事言わないでよぉ」
浩平「普段は真面目じゃないのか?」
祐一「全然真面目じゃないぞ」
真琴「違うったらぁ!」
少年「ところでお客さんは呼ばないのかい?」
がちゃり
北川「いよっ、皆元気でやってるか?」
少年「気兼ねせずに入ってきたね」
祐一「北川…何しに来たんだよ」
北川「つれないぞ、相沢。俺は客だぞ」
浩平「名字表記のくせして何言ってやがる」
北川「こ、このやろぅ…」
真琴「もーぅ、すとっぷすとっぷ!ほら、四行をやってよ」
祐一「やっぱり真面目だな…普段とはえらい違いだ」
真琴「祐一もいつまでも言ってないでよぅ!」
少年「というわけで遠慮無くどうぞ」
北川「どういうわけだよ…」

★北川
「部屋…女の子の部屋は気になるものだ」
「俺ならたとえば美坂の部屋だな」
「同時に…いや、これはやめておこう」
「ところで相沢が気になるのは誰の部屋だ?」

祐一「お前唐突に何言ってんだよ…」
北川「いいじゃないか、聞かせろよ。男のサガってやつだろ?」
祐一「どんどん遠慮がなくなっていくな…」
浩平「そんなことより俺は言いたいことがある」
少年「それは何かな?」
北川「おいこら、俺の話を遮るな!折原はどうなんだよ」
浩平「うるさいなぁ…そうだな、みさき先輩の部屋は気になるかもしれない」
真琴「あぁ〜、この前肉まんたくさん食べに来た子ね」
少年「肉まん?」
真琴「そうよぅ。一人で100個に挑戦したの。あれには驚いたぁ」
祐一「そういやそんなこともあったっけ…」
浩平「100個…相変わらずだな、みさき先輩は…」
北川「ふむふむ。きっと食べ物で部屋が飾られてるんだろうって事だな」
浩平「そうじゃなくてだな…。それより俺が言いたいことを言うぞ」
北川「おう、なんだ?」
浩平「なんで今回は男性率がこんなに高いんだ?ってことだ」
少年「なるほど、言われてみればそうだね」
祐一「女は真琴だけだな」
真琴「えっへん!紅一点よぅ」
浩平「こんな事態は我慢ならない。次女性じゃなければ蹴って追い返すことにしよう」
祐一「無茶苦茶だな、お前…」
浩平「えっへんだ」
北川「威張るなよ…」
真琴「心配しなくても多分次は女性よぅ」
がちゃり
佳乃「いえーい!」
祐一「…なるほど、たしかに女性だな」
浩平「…人選悪くないか?」
佳乃「ああっ!あぅーっちゃんだぁ!」
だだだっ…ぎゅぎゅぅ
真琴「あぅーっ!」
佳乃「えへへへぇ、長い間会えなくてごめんねぇ」
真琴「ちょっと!離しなさいよぅ!!」
佳乃「駄目だよぉ。あぅーっちゃんは可愛いもんねえ」
真琴「あぅーっ…」
少年「微笑ましい光景だね」
北川「どこがだよ…」
浩平「よりによってこいつが来るとは…」
佳乃「むっ?…ああっ!無礼千万の浩平君に気合い一番の祐一君!」
祐一・浩平「変な肩書きをつけるな!」
佳乃「うぬぬぬ〜、こんな二人が一緒にいたらかのりん貞操のぴんちだよぉ」
祐一・浩平「いや、それは無いって…」
佳乃「さっさと四行やって帰るからねぇ」
真琴「あぅーっ…さっさと離しなさいよぅ!」

★佳乃
「あたしの部屋…とっても可愛いんだよぉ」
「往人くんもびっくり!」
「でもって、お姉ちゃんもびっくり!」
「更に、皆もびっくりするから一度遊びに来てねぇ〜」

佳乃「というわけなので〜…早速あぅーっちゃんを連れて行くよぉ」
真琴「ちょっとぉ!どういうわけなのよぅ!!」
佳乃「じゃっあねぇ〜」
真琴「あぅーっ!」
どたどたどたどた…
北川「…おい、行っちまったぞ」
祐一「相変わらずだな…」
浩平「とりあえず一安心だな。あぅーっには悪いが…」
少年「和むのもいいけど、これで女性は一人たりとも居なくなってしまったよ」
浩平「ああっ!…おい相沢祐一、更に客はいるんだろうな?」
祐一「居るには居るが…」
がちゃり
裏葉「うふふふふ」
浩平「………」
北川「あれ?どうしたんだ、折原の奴」
少年「すっかり固まってるね」
裏葉「お久しゅうございます、皆々様」
祐一「えーと、たしか裏葉さんだっけか。四行を頼む」
裏葉「男衆四人で斯様な光景を見ておりますとまるで…」
少年「ふらふらしているナンパ集団に見える、かな?」
裏葉「あらあらまあまあ、素敵な冗談をありがとうございます」
少年「いやいや、こういうのは慣れてるからね」
裏葉「うふふふ。では四行まいりますね」
北川「…なあ相沢、つっこまなくていいのか?」
祐一「反撃がきそうだからやめとく」

★裏葉
「部屋といえば、神奈様がお座りになっておられたあの空間を思い出しまする」
「神奈様の傍に寄り添って、様々なお仕事をさせていただきました」
「あーんなことやこーんなことまでは出来なかったのですが…」
「きっと神奈様は照れ屋なのでございますね」

祐一「…なあ、裏葉さん。テーマがどこかへいってないか?」
裏葉「そのような事を申す方嫌いでございます」
祐一「………」
浩平「だあああ!やっぱり俺はこの人は苦手だあああ!」
祐一「そんな事言ってたらお前、苦手だらけじゃないか」
浩平「そんな事はないぞ。長森は得意だ」
祐一「なんのこっちゃ…」
北川「ところで、もう終わりか?」
少年「そのようだね」
裏葉「うふふふ。ではごきげんよう」
祐一「誰に言ってるんだよ…」

<それはもちろん皆々様>


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