懲りずに第七十一弾です。
★広瀬
佳乃「採用っ!」
暗転
往人「…ぐはっ。見ろ、呼ぶ奴によっちゃあ酷い目に遭うといういい証拠だ」
<ああ勘違い>
脇役司会第三回。
別の意味で荒れてます。まあ気にしないように。
ちなみに、名字表記は多分変わる事はないでしょう(爆)
『4行小説』
「ちょっとした隙を狙って司会やってみるわ」
「別に私は司会に興味なんてないんだけどね…」
「ゲストで呼んでくれれば上等なのに…」
「そんなわけでテーマは投げやり、よ」
広瀬「いきなり何?」
佳乃「キミを司会に任命するよっ」
広瀬「だから私はどうでもいいって言ってるでしょ」
佳乃「駄目だよぉ。司会をあたしに譲ってくれる手筈になってるんだから」
美凪「そしてアシスタントは私なのです」
広瀬「そう言われてもねえ…。私をどんどん呼んでくれる?」
佳乃「うんっ、もちろんだよぉ」
美凪「広瀬さんは第三のアシスタントと致します」
広瀬「第三…第二は誰よ?」
佳乃「ふえっ?それはもちろん…」
美凪「みちるです」
みちる「やっほーい!」
佳乃「えええ〜?うぐぅちゃんじゃないのぉ?」
美凪「駄目です。アシスタントの意見は司会を勝るのです」
みちる「そういうことだよかのりん」
佳乃「うぬぬぬ〜。だったらやっぱりまきりんを呼ぶことはできないよぉ」
広瀬「まきりん…あんたねえ、もうちょっと他の呼び方ないわけ?ダッサいわねえ」
佳乃「…失格」
広瀬「別にいいわよ、失格でも。呼んでくれればいいんだから」
佳乃「呼ぶなんてこともしないよぉーだ。じゃあねっ」
広瀬「ちょ、ちょっと!?」
美凪「…いっちゃいました、かのりん」
みちる「んに、今のはへそを曲げるって言うんだよね」
美凪「そうですよ、みちる。よくできました、ぱちぱちぱち」
広瀬「和んでる場合じゃなくて…」
美凪「広瀬さん。ダサいなんてきつくけなしてはいけません」
広瀬「ふん。洗礼よ、これは」
みちる「せんれいってなーに?」
美凪「お米券を祭って、お米の神様に祈るのです。世界はお米券に変わる〜」
広瀬「…違うんだけど」
みちる「んに、違うの?」
美凪「いいえ、違いませんよ」
広瀬「もういいわ…。いいからとっとと四行をやってよ。それが決まりでしょ?」
美凪「いいえ。私はやりたくありません」
みちる「みちるも〜」
美凪「かのりんはダサくありません…」
みちる「みちるもダサくないよーだっ」
広瀬「…よくわかんないけど、逆らうの?司会に?」
美凪「ざっつらいと、いえーす」
みちる「それは光だはーい」
広瀬「いや、その訳は違うって…」
美凪「とにかくさようなら…」
みちる「ばいばーい」
広瀬「…行っちゃった。うーん、やっぱ私に司会は無理よねえ」
聖「君は態度がなってないのではないのかな?」
広瀬「あっ、たしか…霧島さんのお姉さん?」
聖「そうだ。佳乃は随分怒っていた。お返しに私も怒ろう」
広瀬「怒る前に一言言わせてよ。それくらいいいでしょ?」
聖「その話はこの事件にプラスになる事項かな?」
広瀬「なる、と思うけど…。えっとね、私は司会なんてどうでもいいのよ」
聖「ふむふむ」
広瀬「ただちょっと呼んでくれればいいって思ってるだけなのに…」
聖「まきりんという呼び方は気に入らないか?」
広瀬「私は正直なの。ダサいと思ったから言った。それだけよ」
聖「佳乃お気に入りのりん付けなのだがな…それを拒むとは…」
広瀬「拒んでるんじゃなくて、ダサいと思っただけよ」
聖「それを言葉にする事自体、拒んでいるとは思えないかな?」
広瀬「まあそうとってもらってもいいけど、力をたてに呼ばないとか脅迫するのはやめてよね」
往人「残念ながら、誰を呼ぶかは司会が決める事となっている」
聖「言いながら君は一方的にこの場に現れたな」
往人「司会判定者としては気になる回だ。さて広瀬」
広瀬「何よ」
往人「傍若無人が過ぎるぞ」
広瀬「人の事言えるの?それより、私は別に司会やりたいんじゃないわよ」
往人「だったらなんで今司会をやってるんだ」
広瀬「あの2人に習ってやってみただけよ」
往人「そんなもんするなよ…ただでさえ希望者が他にいるのに…」
聖「そうだぞ。例えば佳乃だ」
往人「佳乃はしょっちゅうやってるだろうが。とにかく!お前は司会に不適切だ」
広瀬「だから別にいいって言ってるでしょ。呼んでくれればいいのよ」
往人「だから、呼ぶかどうかは司会に一任するんだってば」
広瀬「それでいいわよ」
聖「…だったら何故今回君は司会をやった?」
広瀬「流行にのっただけよ」
往人「つまり、意味無しか?」
広瀬「そしてヤマなしオチなし。通称やおいよ」
往人「………」
聖「…国崎君、私はもう帰る。後は任せた」
往人「は?お、おい!」
広瀬「帰ったわね。まあ私もさっさと帰りたいけど」
往人「お前それでいいのか…」
広瀬「いいわよ。…そうそう、次呼ぶ時は名前表記にしてちょうだいね」
往人「そんな勝手誰が認めるんだ…」
広瀬「それはあなたよ」
往人「あのな…。やっぱりお前はわがまますぎる!」
広瀬「駄目なら駄目で、呼んでくれればそれでいいのよ」
往人「俺が渇を入れてやる。こんな時の為に呼んだ、ドッペル郁未だ!」
ドッペル郁未「………」
広瀬「何呼んでんのよ…。いいわ、あなたも四行やる?ああそうそう、私は広瀬真希よ」
ドッペル郁未「………」
広瀬「無愛想ねえ、何かしゃべりなさいよ」
往人「おい、黙ってないで反論しろ。そして渇を入れてやれ」
ドッペル郁未「……さない」
広瀬「は?」
ドッペル郁未「許さないって言ってるのよ!この非常識がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
バシュウウウウウウウ!!
広瀬「た、たたた、竜巻ぃ!?」
往人「うわああああああ!!」
広瀬「そんな奴呼んでんじゃないわよ!」
往人「そういうことだよ」
広瀬「何がよ」
往人「わからないか?呼んでけなされるのが分かってるゲストなんて呼ぶわけが無い」
広瀬「………」
往人「だから神奈が司会やる時は、佳乃は必ず呼ばない」
広瀬「なんなのよそれ…。はあ、分かったわ…なるべく大人しくするから」
往人「お、聞き分けいいな」
広瀬「こんなに真面目な企画だったとは思わなかったもの」
往人「…いや、真面目っつーかなんつーか…」
広瀬「なるべく呼ばないでよ。じゃあね」
往人「あ、おい!…本当に分かったのか?」
戻る