懲りずに第二百三十九弾です。
★渚
椋「アシスタントその1です」
★朋也
渚「その節はお世話になりました」
★椋
朋也「……藤林」
★名雪
渚「可愛さをわかっていただけて嬉しいです」
★晴香
ことみ「極度のツンデレなの」
★ことみ
朋也「内面……つーか設定にまつわることか」
★留美
渚「はい。是非探してください」
★裏葉
渚「健気?」
<だんごっだんごっ>
スーパー童話対戦というものを読みました。
サンシャイン60がドルアーガの塔で、シルクロードが池袋(中略)ロード
という事実は驚愕でございました。
知ってるパロディ満載だと楽しいものですわね、こういうのは。
その1その2その3までっていうのは、同じ顔が3人はいるとかそういう話ですかね。
『4行小説』
「演劇部長の古川渚です」
「深山さんとの勝負に勝った結果、テーマの確立をいたしました」
「ずばり、だんご大家族です」
「色んな方に、だんご大家族の可愛さを広めたいと思います」
ことみ「アシスタントその2なの」
渚「椋ちゃん、ことみちゃん、よろしくお願いします」
椋「なんだかよくわかりませんが、渚ちゃんの手助けになるのなら頑張ります」
ことみ「不意の出来事に少し戸惑っているの」
渚「ちょっと説明不足だったかもしれません」
椋「でも、大丈夫です。だんご大家族を皆に知ってもらう、という事ですね」
渚「はい、そうです」
ことみ「これから来る人たちはだんご大家族を知らないの?」
渚「そうみたいなんです」
渚「風子ちゃんのヒトデではありませんが、人生の何%かは損しているとわたしは思います」
椋「だんご大家族を知らない人生……」
ことみ「渚ちゃんにとっては多分耐えられないの」
渚「そうなんです」
椋「ところで、深山さんという方との勝負って何をしたんですか?」
渚「深山さんは、演劇のいろんな題目について語るのがしたいと仰いました」
渚「けれども私は、だんご大家族をテーマに語っていきたいと思いました」
渚「どちらがより熱意をもっているかという事を語り合った結果……」
ガラッ
朋也「渚が勝った、というわけだな」
渚「朋也くん。……あ、司会に断りなく勝手に入ってきてはいけません」
朋也「いや、まぁ固い事言いっこなし」
朋也「だんご大家族にも固い奴はいないだろ?」
渚「そういえばそうです……」
朋也「それにボケ専少女隊に任せておくと話が進まなさそうな予感がしてな……」
渚「はい?」
朋也「いや、なんでもない。で、早速そのアシスタントの四行か?」
渚「実は、ちょっと形式が違います」
朋也「違う?」
椋「はい。先にゲストさんを招いて四行やってもらいます」
ことみ「何人かの間に私達アシスタントの四行をおみまいして洗脳するの」
朋也「なんか物騒な連携だな……」
朋也「まいい。俺は知ってるから遠慮なく四行やってやるよ」
渚「是非。期待してます朋也くん」
朋也「期待して何がどうなるんだ……」
「渚のだんご大家族への思い入れは相当なものだ」
「俺もプレゼントに結構選んだなぁ」
「スーパーで見つからなければ、普通のだんごに目を書き加えてやったり」
「何件も探し回っただんごのぬいぐるみはいい思い出だ」
渚「だんご達もすごく喜んでます」
渚「わたしも、とてもとても嬉しかったです」
朋也「お世話になりました、って何か違くないか?」
椋「渚ちゃん、少し力んでます。肩の力を抜いてください」
渚「は、はいっ」
ことみ「力をぬくために素敵なギャグをするの」
朋也「ギャグ?」
ことみ「いつまでたってもあまえんぼ〜」
朋也「……」
朋也「渚、さっさと次のゲスト呼んでくれ」
渚「え? ことみちゃんのギャグはとっても和みましたけど」
渚「ですよね、椋ちゃん」
椋「はい……」
椋「なんというか、包容力が……」
朋也「頼むから……」
渚「はい、わかりました」
渚「どうぞ、入ってください」
ガラッ
名雪「こんにちはっ、だよ」
渚「水瀬名雪さんです。わたしと同じ、部長同盟さんです」
名雪「よろしくね〜」
椋「初めまして、藤林椋です」
ことみ「こんにちは、はじめまして」
ことみ「3年A組の、一ノ瀬ことみです」
ことみ「趣味は読書です」
ことみ「もしよかったら、お友達になってくれるとうれしいです」
名雪「うんっ、よろしく〜」
椋「そうでした、うっかりしていました」
渚「はい。さすがことみちゃんです」
ことみ「……?」
渚「こんにちは、はじめまして」
渚「3年B組の、古河渚です」
渚「趣味は演劇です」
渚「もしよかったら、お友達になってくれるとうれしいです」
名雪「う、うん、よろしくだよ」
椋「こんにちは、はじめまして」
椋「3年D組の、藤林椋です」
椋「趣味は占いです」
椋「もしよかったら、お友達になってくれるとうれしいです」
名雪「う、うん、こちらこそよろしく……」
名雪「あの、そこの人」
朋也「岡崎朋也だ」
朋也「ちなみに、ここでの挨拶はここまで丁寧じゃなくていいぞ」
朋也「この3人はある種の自己紹介病に冒されているだけだ」
渚「朋也くん、ちゃんと自己紹介してください」
ことみ「初めてさんに失礼なの」
椋「私達、病気じゃないです」
名雪「えっと、わたしもちゃんとやった方がいいかな……」
名雪「こんにちは、初めまして」
ガラッ
晴香「よしときなさいって」
渚「わっ、また無断侵入です」
晴香「犯罪者みたいな言い方やめなさいって」
ことみ「こんにちは、はじめまして」
ことみ「3年A組の、一ノ瀬ことみです」
ことみ「趣味は読書です」
ことみ「もしよかったら、お友達になってくれるとうれしいです」
晴香「……よろしく。巳間晴香よ」
晴香「って、なかなかの破壊力ね。つい受け応えしちゃったわ」
晴香「さて、他の名前を聞こうじゃないの。名前だけでいいわよ、分かってるわね?」
椋「あ、あの、藤林椋です」
渚「古河渚です」
渚「脅迫しての自己紹介はよくないと思います」
晴香「いや、まぁ……ちょっと名雪も何か言ってやってよ」
名雪「えっと、岡崎くんが自己紹介してないよ?」
晴香「そういうことじゃなくて……」
朋也「岡崎朋也だ」
朋也「細かい事を気にするな。俺としてはツッコミ役が増えただけでもありがたいし」
晴香「そういう繋がり……」
朋也「どうせ、話が進まなくてやってられなくて入ってきたんだろ?」
晴香「そうだけどね。……ふう」
晴香「気を取り直して、本題の四行にでも入ってくれるかしら」
名雪「そういえばそうだった。だんご大家族、ってわたしは知らないんだけど」
渚「ご安心ください。ここに朋也くんがプレゼントしてくれたぬいぐるみがあります」
渚「本物みたいに動いたりはしませんが、可愛さは十分伝わります」
名雪「へえ〜……うん、これ可愛いね」
晴香「今回はこのだんご大家族についてってわけなのね」
名雪「う〜、だったらわたしもけろぴーを持ってくればよかったよ」
渚「けろぴー、ですか?」
名雪「うん、ふさふさのカエルなんだよ。いつも一緒に寝ているんだよ」
晴香「子供ね……」
名雪「けろぴーの可愛さを知れば晴香もそう言ってられなくなるよ」
名雪「それよりも今はだんご大家族だよね」
渚「はい、その通りです」
渚「じゃあ椋ちゃん、ゲストさんが2名入ったころあいですので、椋ちゃんの四行をお願いします」
椋「はい、わかりました」
ことみ「椋ちゃん、ふぁいとっなの」
「ごらんのように、だんご大家族はおだんごに目がついています」
「その、シンプルながら愛くるしい瞳が……」
「えっと……とっても、可愛いと思います」
「どうぞ、皆さんも好きになってください」
椋「はい?」
朋也「今後もこんな調子か?」
椋「えっと、そうだと思います」
朋也「こういうのを三人がかりでやるんだろ?」
椋「そう、なんですか? 渚ちゃん」
渚「そうです。わたしが導入。椋ちゃんが外面。ことみちゃんが内面です」
ことみ「うん、頑張るの」
椋「外面……えっと、が、がんばります」
朋也「こういう紹介の仕方だとそのうち限界がくるんじゃないかと思うが……」
朋也「外面にも内面にも、限りがあるだろ」
名雪「岡崎くん、大丈夫だよ」
名雪「可愛ければいくらでも語れるものなんだよ」
朋也「そういうもんかね……」
晴香「そういうものよ」
晴香「この名雪は無類の猫好きなんだけどね。語り出したら止まらないらしいわよ」
朋也「猫と一緒にしていいものなのか」
晴香「いいのよ(しときなさいって。トんでる奴には何を言っても無駄よ)」
朋也「そ、そうか(俺じゃあ手に負えないってことか……)」
渚「では。水瀬さん四行をどうぞです」
名雪「あ、うん」
「まるっこい形がいいよね〜」
「ふわふわなのもポイントが高いよ」
「椋ちゃんも言ってたけど、シンプル」
「デザインできる人はすごいよね」
椋「四行した甲斐もありました」
ことみ「ばっちりなの」
晴香「素直に褒めてるわね……」
朋也「お前はひねくれてるのか?」
晴香「かもしれないわよ」
渚「それでは、次に巳間さんお願いします」
椋「名雪ちゃんに続く形で」
ことみ「どっぷり可愛さにつかった結果を語ってほしいの」
晴香「……ねえ、この三人って何かにとりつかれてるの?」
朋也「お前さ、さっき俺にああいう耳打ちしといて今更そういう事聞くか?」
晴香「そうよね……ふう、やれやれ……」
「だんご大家族……」
「別に可愛くないとは言わないけど、それにとりつかれたように……」
「だいたいこんな……」
「こんな、まるっこい存在でたぶらかそうだなんて……」
渚「ツンデレ、ってなんですか?」
名雪「あ、普段はツンツンしてるけど、条件によってデレってなる人のことだよね」
ことみ「少し違うの」
名雪「う〜」
渚「でも、照れ隠しだというのはわかりました」
椋「遠慮、しなくていいんですよ?」
晴香「だあああ! ちょっと朋也!」
朋也「なんだよ、いきなり五月蝿い奴だな」
晴香「こいつらなんなの? いきなり人をツンデレと決め付けて!」
晴香「私は素直に思うところを述べただけよ!?」
朋也「怒るくらいだったら最初からけなせばいいじゃないか」
晴香「武力行使は嫌いなのよ」
朋也「意味がわからん……」
渚「それでは、次のお客さんを招きます。どうぞ〜」
ガラッ
留美「なんか荒れてるような和やかなような……あ、七瀬留美よ」
渚「ようこそ。古河渚です」
椋「藤林椋です」
ことみ「こんにちは、はじめまして」
ことみ「3年A組の、一ノ瀬ことみです」
ことみ「趣味は読書です」
ことみ「もしよかったら、お友達になってくれるとうれしいです」
朋也「岡崎朋也だ」
朋也「で、ことみ。挨拶は今後省略しろ」
ことみ「……?」
留美「ああ、いいわよ別に。別の奴で慣れてるから」
晴香「それってやっぱり……」
留美「思い当たる人物がいるなら言わなくていいわよ」
晴香「はあ……」
名雪「どうしたの?」
晴香「なんでもないわよ」
渚「七瀬さん、だんご大家族の第一印象はどうですか?」
留美「そうねぇ〜。たしかに可愛いわ」
留美「乙女のあたしとしても部屋で抱えておきたい代物ね」
朋也「乙女?」
留美「なんでそこでそういう反応なわけ?」
朋也「いや、誰かに似てる雰囲気があったから……」
椋「岡崎くんの言っているのは、お姉ちゃんですね」
朋也「ああそう、杏だ。ツインテールなとことかな」
留美「あらそう?」
椋「えっと、お姉ちゃんはツインテールじゃないです……」
留美「……初対面で嘘をつくなんていい度胸してるじゃない」
朋也「お〜、そうそう、そう拳を握ってるポーズとか」
留美「はっ……。こ、これはちょっと握力を測定しててね」
渚「握っただけで握力が測定できるんですか」
名雪「ま、まあまあ。もう、岡崎くん。留美ちゃんをからかっちゃだめだよ」
晴香「たしかにイジりやすいんだけどね」
留美「あんたね……」
ことみ「……」
ことみ「やっぱり、杏ちゃんによく似てるの」
ことみ「多分、ツッコミが大得意なの」
留美「そうね……誰かさんのおかげでツッコミはそれなりにやれるわ」
朋也「そらよかったな」
晴香「で、留美の四行?」
渚「いえ。その前に、最後のゲストさんの登場です」
渚「どうぞ、入ってください」
ガラッ
朋也「ん?」
椋「誰も、いませんね……」
名雪「でも、扉は開いたよ」
ことみ「不思議なの」
留美「晴香、何かした?」
晴香「そんなことしないわよ」
渚「おかしいです。確かに最後は……」
裏葉「裏葉、にございます」
椋「わっ……!」
ことみ「とってもびっくりしたの」
渚「知らない間に後にいました」
渚「えっと、裏葉さんです」
留美「そういや気配を消すのをできるって言ってたっけ」
裏葉「うふふふ。長らく使用してなかったので、久方ぶりに試してみました」
朋也「すげえ特技だな」
ことみ「……」
渚「どうしましたか、ことみちゃん」
ことみ「一つ、不可解なことがあるの」
晴香「そりゃあれでしょ。誰が扉を開けたかってことでしょ」
ことみ「名探偵ことみの出番なの」
渚「凄いです。ことみちゃん名探偵だったんですか」
ことみ「えっへん、なの」
名雪「あっ、見てみて椋ちゃん。こんなところにピアノ線があるよ」
椋「本当です。これで扉を引っ張ったんですね」
裏葉「そうでございます」
晴香「となると、最初から部屋に入っていた、か」
朋也「凝ったことするなぁ、まったく」
裏葉「うふふふ、ありがとうございまする」
ことみ「……事件解決、なの」
朋也「ことみは特に何もしてないけどな」
ことみ「……朋也くん、いじめっ子」
渚「こほん。裏葉さんが凄いのはわかりましたけど、司会の断りなく入ってはいけないです」
裏葉「うふふ、斯様な地につい心躍りまして」
裏葉「ほんの出来心、どうかお許しくださいませ」
渚「はい、わかりました」
留美「随分あっさりね……」
朋也「ま、気にするな」
渚「裏葉さん、だんご大家族を見てどう思いますか?」
裏葉「そちらのぬいぐるみのことでございますね」
裏葉「かわいらしゅうございます、とだけ今は申しておきまする」
渚「ありがとうございます」
椋「少し謙虚、ですね」
晴香「下手な事は言わないようにってことじゃないの」
渚「ではことみちゃんの四行です」
ことみ「……うん」
ことみ「名探偵の汚名を挽回……じゃなかった、棄損するの」
朋也「なんのこっちゃ」
「違ったの。汚名は返上するの」
「だんご大家族は名前のとおり大家族なの」
「たくさんのだんご達がよりそって……」
「それは、私達みたいに皆がよりそう姿なの」
渚「そうです。ことみちゃん、良い四行です。えへへ」
名雪「皆がよりそう姿、というのはいい表現だね」
裏葉「なるほど、やはりたくさんいらっしゃるのでございますね」
留美「そうだ、一つ聞きたかったことを思い出したわ」
留美「どうしてここには一つしかないの?」
渚「集会を開いた回数だけ数を増やしていこうと思っています」
渚「次回には、ポスターも沢山貼ろうと思っているんです」
椋「私達はそのお手伝いも兼ねてます」
ことみ「頑張ってたくさんのだんご達を描くの」
朋也「なるほどな……それでこの三人か」
留美「という事は……」
裏葉「時をおいて、また訪ねる必要がありそうでございますね」
晴香「一生懸命ねぇ。これくらいの意欲は必要かもしれないけど」
名雪「次が楽しみだよ〜」
渚「では、七瀬さんの四行をお願いします」
留美「あ、ああ、はい」
「先にも言ったけど、乙女が抱きかかえるにぴったりね」
「こんなふかふかに顔をうずめてる姿とかね」
「きっと可愛いわ〜」
「後で探してみようっと」
椋「でも、入手は難しいと聞きます」
ことみ「朋也くんも探すのに苦労してたらしいの」
留美「そうなの?」
朋也「ん? ああそうだな」
裏葉「苦労して渚様のために入手されたのでございますね。立派でございまする」
朋也「そんな大げさな……」
名雪「そっかあ。祐一もそれくらい頑張ってくれないかなぁ」
晴香「こんなところでそういう事言わないの。祐一が可哀想でしょ」
名雪「う〜。じゃあ晴香ちゃんがけろぴーを集めてきてよ」
晴香「どこがどうしてそういう発想になるのよ……」
留美「しっかし入手が難しいとなると何で代用すべきかしら……」
渚「あの、も、もしよかったら、こちらを……」
留美「え、いいの?」
渚「……」
渚「だ、だめですっ、やっぱり譲れませんっ」
留美「いいわよ別に、大切なものみたいだし」
朋也「それより一つ気になったんだが。さっきからなんで乙女にこだわってるんだ?」
留美「それはほら、あたしって乙女だから」
晴香「留美はね。乙女のようになりたいっていう願望があるのよ」
晴香「無理なのにね」
留美「そこっ! 余計な付け足しすなっ!」
椋「乙女、ですか……」
留美「そうそう。たとえば貴方みたいな」
椋「ふえっ、わ、私、ですか?」
椋「そ、そそそ、そんな、わ、わわ、私……なんて、その……あぅ……」
留美「それよそれよ! その、頬を赤らめて戸惑って口篭る姿とか」
朋也「そんな乙女でいいのか」
名雪「留美ちゃんの乙女像はよく変わるよね」
晴香「先天的なイメージはあるようだけどね」
朋也「かなりいいかげんだな……」
ことみ「椋ちゃんみたいにだったら負けないの」
留美「いや、あんたは別の奴イメージさせるから遠慮して」
ことみ「……なんでやねん」
留美「そういうところ、ますます彷彿とさせるわ」
ことみ「あんたとはやってられへんわー……ほなさいなら」
留美「……ますます似てきたわ。これ嫌がらせ?」
朋也「ことみはお笑いの道を目指してるんだ」
留美「マジで?」
朋也「ああ、マジだぞ」
渚「あの、話がそれてきているので裏葉さんの四行に入ってもらいます」
朋也「あ、ああそうだな」
朋也「やっぱり積極的だな、渚」
渚「だんご大家族ですから当然です」
朋也「はは……」
「可愛らしい、という事についてですが……」
「食べてしまいたい、という表現がございます」
「こちらのだんご大家族は正にそのようなもの」
「きっと健気なのでございましょうね」
裏葉「食べられても食べられても、次々と可愛らしく増え続け……」
名雪「あ〜、そういうイメージは言われるとあるかも」
留美「っていうか食べれるためのものなの? これ」
渚「ちがいますっ」
渚「だんご達は、それは食べるものも存在しますが」
渚「食べるためではありません、愛でるためです」
椋「な、渚ちゃん、おち、落ち着いて」
朋也「っていうか藤林、お前も落ち着け」
ことみ「さっき留美ちゃんから乙女らしいって言われたのを引きずっているの」
ことみ「やっぱり私が真の乙女ロードを顕現させるしかないの」
晴香「嫌な予感がするからやめてくれないかしら」
裏葉「うふふふ、渚様の訴えたいことは非常によくわかりました」
裏葉「皆々様も、だんご達を見習って、家族のように仲良くしてゆきましょう」
留美「上手いまとめ方ね」
晴香「ってゆーかもう終わりなんでしょ」
名雪「そうなの?」
渚「はいっ。皆さんそれぞれだんご大家族の可愛さが伝わったようで嬉しいです」
椋「よかったです」
朋也「おっ、落ち着きを取り戻したか」
ことみ「最後の最後まで戸惑ってはいられないの」
渚「皆さん、ありがとうございます」
裏葉「いえいえ。斯様な語りでよければいつでも呼んでくださりませ」
椋「いいんですか?」
名雪「うんっ、大歓迎だよ」
晴香「つーか、あんた達はまだ大人しい方だわ」
ことみ「……?」
留美「世の中にはね、布教のためなら語りをするだけじゃ飽き足らず……ってな輩もいるってことよ」
朋也「は〜、なるほどね」
渚「では、これにておひらきです」
渚「次回も、和やかに語りを通してだんご大家族を伝えてゆきたいです」
朋也「ま、頑張れよ、渚」
渚「はいっ」
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